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冨士ダイス Research Memo(3):2019年3月期上期は前年同期比3.6%増収ながら、10.3%営業減益

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2019年3月期上期の業績動向
冨士ダイス<6167>の2019年3月期上期は売上高9,122百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益705百万円(同10.3%減)、経常利益767百万円(同2.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益555百万円(同3.8%減)とほぼ期初計画どおりの着地となった。自動車を中心とする輸送用機械、生産・業務用機械、鉄鋼向けなどが増収ながら、主要原料であるタングステン、コバルトの原料高が影響し減益を余儀なくされた。

2. 自動車を中心とした輸送用機械、生産・業務用機械、鉄鋼、金型・工具向け素材供給などが好調
製品別売上高動向では、超硬製工具類が半導体封止材向け混錬工具、国内向けの超高圧発生用工具や熱間圧延ロールの販売が引き続き好調なことに加え、海外向けの粉砕工具なども増加し、前年同期比9.4%増と好調に推移。超硬製金型類は自動車部品生産用金型や半導体用金型が堅調だったものの、海外向け粉末成形用金型販売が低調で、同0.1%増にとどまった。その他の超硬製品は半導体生産用の超硬金型素材や半導体製造装置用部品の販売が堅調に推移し、加えてスマートフォン部品生産用の超硬金型素材販売も増加し同5.6%増、超硬以外製品では引抜鋼管が好調を持続も、鋼製の電池用金型や製缶金型などが低調で同0.5%減となった。なお、全体として構成比に大きな変動は見受けられない。

3. 財務状況と経営指標は健全性高い
同社は創業以来現在に至るまで黒字経営を継続、高い自己資本比率を維持している。手元資金も潤沢であり、ネットキャッシュ残高は高位に推移している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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