ナガイレーベ Research Memo(1):2019年8月期第1四半期は、減収ながらも売上総利益率は改善
[19/01/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
1. 2019年8月期第1四半期(実績)
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。発表された2019年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.2%減の2,910百万円、営業利益が同21.1%減の631百万円、経常利益が同20.6%減の652百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が21.7%減の447百万円となった。前年同期の水準が高かったこともあり減収となったが、売上総利益率はわずかだが改善した。経費面では、一時的な特殊要因により販管費がアップし前年同期比21.1%の営業減益となったが、これらは期初から予想されていたことであり、全体の結果は想定内であった。
2. 2019年8月期(予想)
2019年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.7%増の17,600百万円、営業利益が同0.4%減の5,242百万円、経常利益が同0.6%減の5,304百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%減の3,650百万円が見込まれており、期初予想と変わっていない。第1四半期は減益となったが、金額的にも少ない時期であり、第2四半期以降で取り戻す予定だ。前期からずれ込んだ案件等を確実に取り込むことで増収を確保する計画だが、新工場新設に伴う減価償却費の増加や不動産取得税などにより売上総利益率は若干低下する見込み。加えて、役員退職慰労金制度の廃止に伴う功労金の見込み額81百万円を販管費に計上する予定であることから、営業利益は微減益の予想となっている。
3. 中期経営計画目標
同社は2018年8月期の実績を踏まえて、それまでの計画をロールオーバーして2021年8月期に売上高18,600百万円、営業利益5,600百万円とする新しい中期経営目標を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。また同社は株主還元にも前向きである。配当性向50%以上(単体ベース)を公約しており、2019年8月期の年間配当は60円を予定しているが、業績次第では増配の可能性もありそうだ。自己株式の取得も機動的に行うと宣言しており、現在の株価水準を考えると再び自己株式の取得の可能性もありそうだ。このような株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Key Points
・2019年8月期第1四半期は減収ながらも、売上総利益率は改善
・中期経営計画の目標は2021年8月期に営業利益5,600百万円
・年間配当60円を計画、自社株買いも含めて株主還元には積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
1. 2019年8月期第1四半期(実績)
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。発表された2019年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.2%減の2,910百万円、営業利益が同21.1%減の631百万円、経常利益が同20.6%減の652百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が21.7%減の447百万円となった。前年同期の水準が高かったこともあり減収となったが、売上総利益率はわずかだが改善した。経費面では、一時的な特殊要因により販管費がアップし前年同期比21.1%の営業減益となったが、これらは期初から予想されていたことであり、全体の結果は想定内であった。
2. 2019年8月期(予想)
2019年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.7%増の17,600百万円、営業利益が同0.4%減の5,242百万円、経常利益が同0.6%減の5,304百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%減の3,650百万円が見込まれており、期初予想と変わっていない。第1四半期は減益となったが、金額的にも少ない時期であり、第2四半期以降で取り戻す予定だ。前期からずれ込んだ案件等を確実に取り込むことで増収を確保する計画だが、新工場新設に伴う減価償却費の増加や不動産取得税などにより売上総利益率は若干低下する見込み。加えて、役員退職慰労金制度の廃止に伴う功労金の見込み額81百万円を販管費に計上する予定であることから、営業利益は微減益の予想となっている。
3. 中期経営計画目標
同社は2018年8月期の実績を踏まえて、それまでの計画をロールオーバーして2021年8月期に売上高18,600百万円、営業利益5,600百万円とする新しい中期経営目標を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。また同社は株主還元にも前向きである。配当性向50%以上(単体ベース)を公約しており、2019年8月期の年間配当は60円を予定しているが、業績次第では増配の可能性もありそうだ。自己株式の取得も機動的に行うと宣言しており、現在の株価水準を考えると再び自己株式の取得の可能性もありそうだ。このような株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Key Points
・2019年8月期第1四半期は減収ながらも、売上総利益率は改善
・中期経営計画の目標は2021年8月期に営業利益5,600百万円
・年間配当60円を計画、自社株買いも含めて株主還元には積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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