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今週のマーケット展望「円高リスクは引き続き要警戒」〜マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

注目トピックス 日本株
こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。26日は全豪オープンで大坂なおみ選手が初優勝しましたね。四大大会連続優勝を果たした大坂選手は、世界ランク1位となりました。アジア勢初となる世界ランク1位の誕生を大いに誇りに思います。おめでとうございます!さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月28日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、現在の経済動向について『基本的にリスクオフが緩和される方向にある。過度なリスク回避の機運が後退すれば円高懸念も薄れ日本株にとって投資環境の改善につながるのだが、実際には日本株の上値はそう軽くならない』と伝えています。

続けて、『米政府機関の一時再開(2月15日まで)は好材料だし、BREXITも期限延長のムードになってきた』として、29〜30日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)について『ハト派スタンスが確認できれば米国株の追い風になる』と分析しています。一方で、『WSJ紙の観測報道の通り、バランスシート縮小のペースを見直す思惑が浮上、ドル安円高に振れるリスクがある。言うまでもなく日本株の重石だ。決算発表が本格化する時期に円高は避けたいところだ』と指摘しています。

また、日米ともに決算発表が本格化することに言及し、米国では『キャタピラー、ボーイング、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、エクソンモービル、シェブロンなど主力銘柄の決算発表が相次ぐ』、日本でも『4−12月決算発表の前半戦ピークが来る』と伝えています。

この決算発表については『中国景気の減速を理由に下方修正しても、それは織り込み済みという株価反応が続いている(安川電機、日本電産、ハーモニック・ドライブ・システムズ)ため、ダウンサイドよりアップサイドのほうが可能性は大きいと思う』と考察し、『ただ、それは日本市場の話であって、米国ではどうなるか。アップルはすでにリアクション済みだが、キャタピラー、ボーイングあたりはどうなるか、注目である』と示唆しています。

また、今週は経済指標の発表も目白押しです。アメリカの経済指標については、『消費者信頼感指数、ADP全米雇用リポート、10-12月期GDP速報値、個人所得・支出、雇用統計、ISM製造業景況指数などが発表される予定だが、GDPなど政府の統計は政府機関閉鎖の影響で予定通りに発表されるか不透明』との見解を述べています。中国では『国家統計局の製造業PMIが発表される』と伝えています。

そして、『1月30〜31日には劉鶴副首相が訪米し、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らとの貿易協議に臨むことも予定されている。ムニューシン財務長官からはポジティブなコメントが出ているが、下駄を履くまでわからないので、楽観は禁物か』と考察しています。

最後に、今週の予想レンジについて『2万700円〜2万1300円とする』とまとめています。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ




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