毎日コムネット Research Memo(6):東証1部昇格で社会的信用がさらに向上。将来の成長に向け財務戦略を推進
[19/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略・トピック
1. 東証1部銘柄に指定
毎日コムネット<8908>は2018年に上場市場をステップアップさせた。2018年5月には、東証JASDAQから東証2部に市場変更。さらに2018年11月には、東証2部から東証1部に昇格した。今後も事業の持続的な成長を目指すなかで、東証1部上場企業としての社会的信用の向上は大きな力となる。特に、土地所有者との商談時や物件所有者とのサブリースや管理契約の商談時においては、相手に安心感を与え、他社との差別化にもつながることが期待される。なお、東証1部銘柄指定を記念して、2019年5月期末に1株当たり3円の記念配当が実施される予定である。
2. 将来的な資金需要を見越して、コミットメントライン契約(100億円)を活用
同社の将来的な成長には開発用地の取得が不可欠となる。同社は2017年12月に、今後増大する物件取得資金を長期安定的に確保するために、みずほ銀行をアレンジャーとする総額100億円のコミットメントライン契約※を締結した。この契約により、マクロ環境の悪化による金融機関の貸し渋りなどの影響を受けずに土地の取得、建築、土地付き建物の購入が可能となる。金融機関は不動産関連企業への貸し出しの選別を加速しているが、同社のような選ばれる企業には有利な環境である。これまでに土地の取得(1件)や2019年春オープンの10棟(596戸)の開発のための資金として順調に活用されている。
※コミットメントライン契約(銀行融資枠)は、銀行と契約を結び、あらかじめ契約した期間・融資枠の範囲内であれば、何度でも資金の借入・返済ができる仕組みである。企業にとっては市場環境によらず安定的な資金を確保できるメリット、銀行にとっては一定の手数料収入が入るメリットがある。
3. 人材ソリューション部門:中堅企業市場開拓を狙い「e2R PRO」をリリース
同社の人材ソリューション部門(ワークス・ジャパン)は、人材ソリューション部門の更なる拡大を目指し中堅企業市場開拓を推進しており、その一環として新卒採用業務支援システム「e2R PRO」をリリースした。一般に中堅企業は、新卒採用の予算も限られ、採用体制の整備が不十分であるなどの課題があり、新卒採用において大企業の後手に回ることが多い。この課題を解決するためには、人事担当者の業務効率を改善することが不可欠となる。「e2R PRO」は、同社が大企業の人事向けに提供している新卒選考管理プラットフォーム「e2R」をベースに基本機能をパッケージ化した廉価バージョン。採用活動における応募、選考、評価までを最適化し、一元管理による業務効率化を実現し、採用力向上を支援するシステムツールである。単なるデータの管理ではなく、応募者に簡単にアクションが取れるような機能を持っており、採用活動を楽に進めることができる。iPad面接などのペーパーレス化、学生にとってのNo.1コミュニケーションツールであるLINEの活用、イベントやセミナーへのQRコードでの登録など、最新のツールとの連動性も高いのも特長だ。既に採用企業が増えており、今後の普及が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<MH>
1. 東証1部銘柄に指定
毎日コムネット<8908>は2018年に上場市場をステップアップさせた。2018年5月には、東証JASDAQから東証2部に市場変更。さらに2018年11月には、東証2部から東証1部に昇格した。今後も事業の持続的な成長を目指すなかで、東証1部上場企業としての社会的信用の向上は大きな力となる。特に、土地所有者との商談時や物件所有者とのサブリースや管理契約の商談時においては、相手に安心感を与え、他社との差別化にもつながることが期待される。なお、東証1部銘柄指定を記念して、2019年5月期末に1株当たり3円の記念配当が実施される予定である。
2. 将来的な資金需要を見越して、コミットメントライン契約(100億円)を活用
同社の将来的な成長には開発用地の取得が不可欠となる。同社は2017年12月に、今後増大する物件取得資金を長期安定的に確保するために、みずほ銀行をアレンジャーとする総額100億円のコミットメントライン契約※を締結した。この契約により、マクロ環境の悪化による金融機関の貸し渋りなどの影響を受けずに土地の取得、建築、土地付き建物の購入が可能となる。金融機関は不動産関連企業への貸し出しの選別を加速しているが、同社のような選ばれる企業には有利な環境である。これまでに土地の取得(1件)や2019年春オープンの10棟(596戸)の開発のための資金として順調に活用されている。
※コミットメントライン契約(銀行融資枠)は、銀行と契約を結び、あらかじめ契約した期間・融資枠の範囲内であれば、何度でも資金の借入・返済ができる仕組みである。企業にとっては市場環境によらず安定的な資金を確保できるメリット、銀行にとっては一定の手数料収入が入るメリットがある。
3. 人材ソリューション部門:中堅企業市場開拓を狙い「e2R PRO」をリリース
同社の人材ソリューション部門(ワークス・ジャパン)は、人材ソリューション部門の更なる拡大を目指し中堅企業市場開拓を推進しており、その一環として新卒採用業務支援システム「e2R PRO」をリリースした。一般に中堅企業は、新卒採用の予算も限られ、採用体制の整備が不十分であるなどの課題があり、新卒採用において大企業の後手に回ることが多い。この課題を解決するためには、人事担当者の業務効率を改善することが不可欠となる。「e2R PRO」は、同社が大企業の人事向けに提供している新卒選考管理プラットフォーム「e2R」をベースに基本機能をパッケージ化した廉価バージョン。採用活動における応募、選考、評価までを最適化し、一元管理による業務効率化を実現し、採用力向上を支援するシステムツールである。単なるデータの管理ではなく、応募者に簡単にアクションが取れるような機能を持っており、採用活動を楽に進めることができる。iPad面接などのペーパーレス化、学生にとってのNo.1コミュニケーションツールであるLINEの活用、イベントやセミナーへのQRコードでの登録など、最新のツールとの連動性も高いのも特長だ。既に採用企業が増えており、今後の普及が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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