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オーケストラ Research Memo(1):マーケティングオートメーション領域で独自ポジションの確立目指す

注目トピックス 日本株
■要約

Orchestra Holdings<6533>は、2009年に設立され、2016年9月に東証マザーズ上場、2018年12月に東証1部上場を果たしたITベンチャー企業である。グループは、同社及び連結子会社11社((株)デジタルアイデンティティ、(株)ライフテクノロジー、(株)Sharing Innovations、等)により構成されている。同社の手掛ける事業は、運用型広告サービス、SEOコンサルティングサービス、クリエイティブサービスを中心とするデジタルマーケティング事業、Webシステム・アプリ開発、クラウドインテグレーションを中心とするソリューション事業、主にスマートフォン向けアプリの企画開発・運用を行うライフテクノロジー事業である。2018年12月期の事業別売上高を見ると、デジタルマーケティング事業が85.7%、ソリューション事業が8.9%、ライフテクノロジー事業が5.4%となっている。

2018年12月期連結業績は売上高が7,255百万円(計画比0.7%増、前期比23.0%増)、営業利益が474百万円(計画比6.5%増、前期比30.0%増)、経常利益が455百万円(計画比2.5%増、前期比25.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が326百万円(計画比12.0%増、前期比35.4%増)と売上高、利益ともに過去最高を更新した。各事業が堅調に成長したことに加え、ソリューション事業におけるM&Aが業績拡大に寄与したことで、上場に関連するコスト等を吸収し、なおかつ大幅な増収増益を達成した。

2019年12月期連結業績の見通しは、売上高が9,500百万円(前期比30.9%増)、営業利益が570百万円(同20.2%増)、経常利益が565百万円(同24.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が392百万円(同20.0%増)を見込んでいる。M&Aの活用や、事業間のシナジーを生かして各事業の成長を加速するとともに、クラウドインテグレーション領域を強化する。更に、ソリューション事業とデジタルマーケティング事業の連携により、クライアントのマーケティングオートメーションツール実装とデジタルマーケティング施策立案を一気通貫でサポート可能な体制を構築することで、他社との差別化を図り、独自ポジションの確立を目指す。

■Key Points
・2018年12月期は各事業の堅調な成長にM&Aの効果が上積みされ過去最高の業績達成
・成長市場の追い風を生かし需要を確実に取り込み、2019年12月期は2割以上の増収増益狙う
・ソリューション事業とデジタルマーケティング事業のシナジーにより、マーケティングオートメーション領域で独自ポジションの確立を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)




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