ナガイレーベ Research Memo(1):2019年8月期第2四半期の営業利益は、10.4%減だが想定内
[19/04/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
1. 2019年8月期第2四半期(実績)
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。発表された2019年8月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%減の7,233百万円、営業利益が同10.4%減の1,797百万円、経常利益が同10.1%減の1,835百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が10.5%減の1,263百万円となった。主力のヘルスケアウェアの更新対象物件が前年同期に比べて少なかったことなどから減収となった。原価面では、新工場の立ち上がりに伴う減価償却費増や不動産取得税などの特殊要因により売上総利益率は前年同期比で0.2ポイント低下したが、これらの特殊要因を除けば0.2ポイント改善していたことになる。一方で販売費及び一般管理費も役員退職慰労金制度廃止等の一時的要因により前年同期比7.7%増となった。その結果営業利益は同2ケタの減益となったが、おおむね想定内の結果であり懸念される内容ではなかった。
2. 2019年8月期(予想)
2019年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.7%増の17,600百万円、営業利益が同0.4%減の5,242百万円、経常利益が同0.6%減の5,304百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%減の3,650百万円が見込まれている。上半期からずれ込んだ案件等を下半期に確実に取り込むことで増収を確保する計画だが、新工場新設に伴う減価償却費の増加や不動産取得税などにより売上総利益率は若干低下する見込み。加えて、役員退職慰労金制度の廃止に伴う功労金の81百万円を上半期に計上したことから、営業利益はわずかだが減益の予想となっている。
3. 中期経営計画目標
同社は前期(2018年8月期)の実績を踏まえて、それまでの計画をロールオーバーして2021年8月期に売上高18,600百万円、営業利益5,600百万円とする新しい中期経営目標を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。また同社は株主還元にも前向きである。配当性向50%以上(単体ベース)を公約しており、今期(2019年8月期)の年間配当は60円を予定しているが、業績次第では増配の可能性もありそうだ。自己株式の取得も機動的に行うと宣言しており、株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Key Points
・2019年8月期の営業利益は特殊要因により前期比0.4%減とわずかだが減益予想
・中期経営計画の目標は2021年8月期に営業利益5,600百万円
・年間配当60円を計画、自己株式の取得も含めて株主還元には積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2019年8月期第2四半期(実績)
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーであり、高い利益率と堅固な財務内容を誇っている。発表された2019年8月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%減の7,233百万円、営業利益が同10.4%減の1,797百万円、経常利益が同10.1%減の1,835百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が10.5%減の1,263百万円となった。主力のヘルスケアウェアの更新対象物件が前年同期に比べて少なかったことなどから減収となった。原価面では、新工場の立ち上がりに伴う減価償却費増や不動産取得税などの特殊要因により売上総利益率は前年同期比で0.2ポイント低下したが、これらの特殊要因を除けば0.2ポイント改善していたことになる。一方で販売費及び一般管理費も役員退職慰労金制度廃止等の一時的要因により前年同期比7.7%増となった。その結果営業利益は同2ケタの減益となったが、おおむね想定内の結果であり懸念される内容ではなかった。
2. 2019年8月期(予想)
2019年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.7%増の17,600百万円、営業利益が同0.4%減の5,242百万円、経常利益が同0.6%減の5,304百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%減の3,650百万円が見込まれている。上半期からずれ込んだ案件等を下半期に確実に取り込むことで増収を確保する計画だが、新工場新設に伴う減価償却費の増加や不動産取得税などにより売上総利益率は若干低下する見込み。加えて、役員退職慰労金制度の廃止に伴う功労金の81百万円を上半期に計上したことから、営業利益はわずかだが減益の予想となっている。
3. 中期経営計画目標
同社は前期(2018年8月期)の実績を踏まえて、それまでの計画をロールオーバーして2021年8月期に売上高18,600百万円、営業利益5,600百万円とする新しい中期経営目標を発表した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。また同社は株主還元にも前向きである。配当性向50%以上(単体ベース)を公約しており、今期(2019年8月期)の年間配当は60円を予定しているが、業績次第では増配の可能性もありそうだ。自己株式の取得も機動的に行うと宣言しており、株主還元に対する同社の姿勢は評価に値するだろう。
■Key Points
・2019年8月期の営業利益は特殊要因により前期比0.4%減とわずかだが減益予想
・中期経営計画の目標は2021年8月期に営業利益5,600百万円
・年間配当60円を計画、自己株式の取得も含めて株主還元には積極的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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