C&R社 Research Memo(6):Web、映像、ゲームの派遣請負などクリエイティブ分野(日本)は2ケタ増収続く
[19/05/16]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■クリーク・アンド・リバー社<4763>の業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) クリエイティブ分野(日本)
クリエイティブ分野(日本)の売上高(社内取引含む、以下同様)は前期比16.3%増の22,212百万円、営業利益は同7.2%減の1,072百万円となった。売上高はWeb、映像、ゲーム等の主力3分野の派遣・請負需要が旺盛だったことに加えて、YouTubeチャンネルの運用受託や海外市場向け版権ビジネス、新規サービスなどの拡大により2ケタ増収ペースが続いた。一方、営業利益は本社移転関連費用や退職給付債務の計算方法変更による一時費用を計上したことが減益要因となっている。なお、当第2四半期から子会社化したクレイテックワークスの業績は、売上高で3億円強、営業損失で50百万円となった。
分野別の動向を見ると、映像分野は1ケタ増収2ケタ減益となった。テレビ番組制作が堅調だったほか、(株)AbemaTV等のWeb動画制作の好調により増収となったものの、2018年2月期の第2四半期より「働き方改革」の一環として長時間労働の是正に取り組んできたことで、人件費が増加したことが減益要因となった。ただ、当第2四半期以降は前年同期比で増益に転じており、利益率も改善傾向となっている。
ゲーム分野については受託開発案件の増加や旺盛な派遣需要により2ケタ増収となったが、利益面ではクレイテックワークスの子会社化の影響で1ケタ増にとどまった。クレイテックワークスについては、大手ゲームソフト会社の受託開発パートナーとして選定されるなど、その技術力は業界でも高く評価されている。子会社化以降は受託開発業務を中心に進めているが、自社タイトルである芸術家育成ゲーム「パレットパレード」(2019年リリース予定)の開発費用が、営業損失の要因となっている。そのほかでは、世界的な広がりを見せているeスポーツや、アニメ、ゲームなどの人気コンテンツとのコラボレーションイベント等を開催するなど、知財流通とイベント運営という新たな収益モデルの構築にも取り組んでおり、今後の動向が注目される。
Web・紙媒体分野は2ケタ増収増益となった。Web・広告・出版業界に特化した業界最大級の求人情報サイト「Webist(ウェビスト)」を通じたWebクリエイターの採用とネットワーク強化が進んだことで、エージェンシー事業が好調に推移したほか、請負事業も官公庁等の大型案件の受注増が寄与した。
電子書籍・YouTube分野も2ケタ増収増益と好調に推移した。電子書籍に関しては複数の電子書店経由での配信数・ダウンロード数が順調に増加した。また、日本の原作を海外で映像化する権利を仲介する海外版権エージェントも収益増に貢献した。YouTubeに関しては、企業やテレビ番組の公式チャンネルの運用受託が増加したほか、新たな取り組みとして「RECAIUS(TM)(リカイアス)」の音声合成技術を活用して、YouTuberに代わって外国語チャンネルを運営するサービス※を開始したほか、2018年10月には同技術を用いて海外人気YouTubeチャンネル「WatchMojo.com」と共同で日本語版サブチャンネルの共同運営も開始した。同社は急成長する動画市場への取り組みを強化していくため、新本社内に動画コンテンツ制作用スタジオも新たに開設している。
※戦略的パートナーである東芝デジタルソリューション(株)が開発したAIを活用した音声合成技術を使って、キッズ動画で人気のYouTuber「キッズライン」の英語版サブチャンネルのナレーションに活用している。
新規エージェンシー分野のうち、建築分野では2,600名を超える一級建築士等のネットワーク拡大が進み、エージェンシー事業が堅調に推移したほか、プロデュース事業についても、新たに発表した屋内ガレージ付戸建賃貸「STAPLE HOUSE(ステープルハウス)」の引き合いが全国で20棟を超えるなど順調に推移した。また、2019年2月には銀座三越に出店するレストランの店舗デザインをプロデュースするなど戸建以外の領域にも実績が広がり始めており、事業開始から4年目で通期黒字化を達成した。
VR分野については子会社のVR JapanとIDEALENSのVRゴーグルを活用した「VR遠隔医療教育通信システム」等のコンテンツ配信システムを開発したほか、企業の教育研修やアミューズメント施設、観光施設等向けにコンテンツ制作から機器の提供まで一貫して行うシステムインテグレータとしての取り組みに注力した。ただ、VRゴーグルの新製品投入時期が遅れたほか、既存機種の在庫がなくなったこともあり売上高は伸び悩んだ。
その他、新たに開始したドローン事業についてはドローンパイロットやエンジニア、空撮を熟知したカメラマンやディレクター等をネットワーク化し、映像制作だけでなく地方自治体や大学等との連携も含めた展開が進んでいる。同様に舞台芸術分野においても、プロの役者が企業研修における理念浸透を演劇で行う「企業史演劇」が好評で実績を積み重ねているほか、2019年2月には大学や企業等の研究機関向けに、研究開発を補佐する研究開発支援者(リサーチャー)のエージェンシー事業を開始した。研究分野では2015年に研究者のエージェンシー事業を開始しており(約2,000名、顧客数300社・機関)、既に取引のある顧客からの受注も獲得するなど順調な滑り出しを見せている。
(2) クリエイティブ分野(韓国)
クリエイティブ分野(韓国)の売上高は前期比96.8%減の31百万円、営業損失は32百万円(前期は2百万円の利益)となった。連結子会社CREEK & RIVER KOREA(以下、CRK)が同社と共同で韓国の人気スマートフォンゲームを日本で配信する「日韓ゲーム共同パブリッシング事業」を開始し、ライツマネジメント事業の立ち上げを図っている。
2018年8月より3D学園バトルロマンスRPG「フリージング エクステンション」の配信を開始したほか、RPG「ファイブキングダム?偽りの王国?」を(株)リイカと共同で配信し、いずれも順調にダウンロード数を伸ばしたが、リリース時期が当初予定よりも遅れたことで会社計画(売上高90百万円、営業利益20百万円)からは下回る結果となった。
(3) 医療分野
子会社の(株)メディカル・プリンシプル社で展開する医療分野では、医師の紹介事業を中心に、医学生・研修医を対象とした「レジナビフェア」、臨床研修情報サイト「レジナビ」、医師の転職・求人・募集サイト「MediGate」、医師を対象に提供する教育プログラム「民間医局アカデミー」等のサービスを、全国16拠点の営業体制で提供している。2018年8月に帝京大学大学院公衆衛生学研究科と協定書を締結し、労働者の健康保持やメンタルヘルス等、労働安全衛生に精通した優秀な人材を企業へ紹介するサービスも開始している。
2019年2月期の売上高は前期比4.2%増の3,708百万円、営業利益は同7.3%減の533百万円となった。全国各地での慢性的な医師不足、地域的偏在を背景に医師の求人ニーズが引き続き旺盛で、紹介事業を中心に売上高は順調に拡大した。一方、利益面では営業拠点の拡充を目的に2018年9月に東関東支社(千葉県船橋市)を新設したことや、今後の成長に向けた人員増強や広告宣伝費増により減益となった。期初計画比で営業利益がやや下振れたが、これは賞与引当金の計上方法変更による一時費用0.4億円が主因となっている。
(4) 会計・法曹分野
会計分野は子会社のジャスネットコミュニケーションズ(株)、法曹分野は同様にC&Rリーガル・エージェンシー社が展開しており、売上高は前期比8.1%増の1,952百万円、営業利益は同1.1%減の146百万円となった。会計士・弁護士の紹介事業を中心に売上高は堅調に推移した。一方、利益面では人員増強による人件費増や戦略的な広告宣伝費の投下により微減益となった。
会計分野では、会計事務所やその顧問先の事業承継ニーズに対応すべく、「事業承継・M&A支援サービス」を本格的に開始したほか、多様な働き方ニーズに対応すべく在宅ワークによる紹介サービスも拡充した。
一方、法曹分野では企業と世界中の弁護士をつなぐSNSプラットフォーム「JURISTERRA」(その他部門に含む)の本格稼働を予定していたが、まだ、企業ニーズと十分合致しないことからが、現在は「JURISTERRA」に登録している弁護士がアナログ的に案件紹介を行い、実績を積み上げている段階にある。弁護士の登録数は約5,000名の規模となっており、主に米国の弁護士の紹介案件が増えているようで、米子会社については下期に黒字化している。なお、オンラインのマッチングサービス開始時期については、ニーズを見極めながら判断していく方針となっている。
(5) その他事業
その他事業の売上高は前期比29.0%増の1,881百万円、営業損失は149百万円(前期は82百万円の損失)となった。当期より新たにビッグデータ分析サービス事業を行うエコノミックインデックス、AIを用いたシステムの企画・開発・販売・運用・保守事業を行うIdrasysの2社を連結子会社として加えている。
売上高については、IT分野のエージェンシー事業を展開する(株)リーディング・エッジ社が前期比5割増収と好調に推移したこと、また、新規連結子会社が加わったことが増収要因となった。リーディング・エッジ社では、ロボット・AI等の成長市場でニーズが強いプログラム言語、Pythonに精通した4,000名以上のエンジニア等のネットワークを構築しており、高成長の要因となっている。一方、利益面では、リーディング・エッジ社や人材メディア事業を展開するプロフェッショナルメディアが黒字化したものの、その他子会社については先行投資段階であり損失計上が続いた。
このうち、Idrasysは2018年1月に台湾のAIベンチャーであるインツミット(株)と合弁で設立した会社(出資比率80.11%)で、インツミットが開発したAIプラットフォーム「SmartRobot(TM)」を活用した「チャットボット」を中心に国内での拡販を進めている。「SmartRobot(TM)」はIBMのAIエンジン「Watson」と同等の性能を持ちながら、サービス料金は低価格に抑えていることが特徴で、台湾では5大銀行で接客業務のRPAシステム(Chatbot)として導入されるなど高い実績を持つ。Idrasysにおいても立ち上がりは想定より遅れたものの、金融・保険、流通、通信企業などから受注を獲得した。利益面では数千万円程度の損失となっているが、今後の成長分野として期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SF>
2. 事業セグメント別動向
(1) クリエイティブ分野(日本)
クリエイティブ分野(日本)の売上高(社内取引含む、以下同様)は前期比16.3%増の22,212百万円、営業利益は同7.2%減の1,072百万円となった。売上高はWeb、映像、ゲーム等の主力3分野の派遣・請負需要が旺盛だったことに加えて、YouTubeチャンネルの運用受託や海外市場向け版権ビジネス、新規サービスなどの拡大により2ケタ増収ペースが続いた。一方、営業利益は本社移転関連費用や退職給付債務の計算方法変更による一時費用を計上したことが減益要因となっている。なお、当第2四半期から子会社化したクレイテックワークスの業績は、売上高で3億円強、営業損失で50百万円となった。
分野別の動向を見ると、映像分野は1ケタ増収2ケタ減益となった。テレビ番組制作が堅調だったほか、(株)AbemaTV等のWeb動画制作の好調により増収となったものの、2018年2月期の第2四半期より「働き方改革」の一環として長時間労働の是正に取り組んできたことで、人件費が増加したことが減益要因となった。ただ、当第2四半期以降は前年同期比で増益に転じており、利益率も改善傾向となっている。
ゲーム分野については受託開発案件の増加や旺盛な派遣需要により2ケタ増収となったが、利益面ではクレイテックワークスの子会社化の影響で1ケタ増にとどまった。クレイテックワークスについては、大手ゲームソフト会社の受託開発パートナーとして選定されるなど、その技術力は業界でも高く評価されている。子会社化以降は受託開発業務を中心に進めているが、自社タイトルである芸術家育成ゲーム「パレットパレード」(2019年リリース予定)の開発費用が、営業損失の要因となっている。そのほかでは、世界的な広がりを見せているeスポーツや、アニメ、ゲームなどの人気コンテンツとのコラボレーションイベント等を開催するなど、知財流通とイベント運営という新たな収益モデルの構築にも取り組んでおり、今後の動向が注目される。
Web・紙媒体分野は2ケタ増収増益となった。Web・広告・出版業界に特化した業界最大級の求人情報サイト「Webist(ウェビスト)」を通じたWebクリエイターの採用とネットワーク強化が進んだことで、エージェンシー事業が好調に推移したほか、請負事業も官公庁等の大型案件の受注増が寄与した。
電子書籍・YouTube分野も2ケタ増収増益と好調に推移した。電子書籍に関しては複数の電子書店経由での配信数・ダウンロード数が順調に増加した。また、日本の原作を海外で映像化する権利を仲介する海外版権エージェントも収益増に貢献した。YouTubeに関しては、企業やテレビ番組の公式チャンネルの運用受託が増加したほか、新たな取り組みとして「RECAIUS(TM)(リカイアス)」の音声合成技術を活用して、YouTuberに代わって外国語チャンネルを運営するサービス※を開始したほか、2018年10月には同技術を用いて海外人気YouTubeチャンネル「WatchMojo.com」と共同で日本語版サブチャンネルの共同運営も開始した。同社は急成長する動画市場への取り組みを強化していくため、新本社内に動画コンテンツ制作用スタジオも新たに開設している。
※戦略的パートナーである東芝デジタルソリューション(株)が開発したAIを活用した音声合成技術を使って、キッズ動画で人気のYouTuber「キッズライン」の英語版サブチャンネルのナレーションに活用している。
新規エージェンシー分野のうち、建築分野では2,600名を超える一級建築士等のネットワーク拡大が進み、エージェンシー事業が堅調に推移したほか、プロデュース事業についても、新たに発表した屋内ガレージ付戸建賃貸「STAPLE HOUSE(ステープルハウス)」の引き合いが全国で20棟を超えるなど順調に推移した。また、2019年2月には銀座三越に出店するレストランの店舗デザインをプロデュースするなど戸建以外の領域にも実績が広がり始めており、事業開始から4年目で通期黒字化を達成した。
VR分野については子会社のVR JapanとIDEALENSのVRゴーグルを活用した「VR遠隔医療教育通信システム」等のコンテンツ配信システムを開発したほか、企業の教育研修やアミューズメント施設、観光施設等向けにコンテンツ制作から機器の提供まで一貫して行うシステムインテグレータとしての取り組みに注力した。ただ、VRゴーグルの新製品投入時期が遅れたほか、既存機種の在庫がなくなったこともあり売上高は伸び悩んだ。
その他、新たに開始したドローン事業についてはドローンパイロットやエンジニア、空撮を熟知したカメラマンやディレクター等をネットワーク化し、映像制作だけでなく地方自治体や大学等との連携も含めた展開が進んでいる。同様に舞台芸術分野においても、プロの役者が企業研修における理念浸透を演劇で行う「企業史演劇」が好評で実績を積み重ねているほか、2019年2月には大学や企業等の研究機関向けに、研究開発を補佐する研究開発支援者(リサーチャー)のエージェンシー事業を開始した。研究分野では2015年に研究者のエージェンシー事業を開始しており(約2,000名、顧客数300社・機関)、既に取引のある顧客からの受注も獲得するなど順調な滑り出しを見せている。
(2) クリエイティブ分野(韓国)
クリエイティブ分野(韓国)の売上高は前期比96.8%減の31百万円、営業損失は32百万円(前期は2百万円の利益)となった。連結子会社CREEK & RIVER KOREA(以下、CRK)が同社と共同で韓国の人気スマートフォンゲームを日本で配信する「日韓ゲーム共同パブリッシング事業」を開始し、ライツマネジメント事業の立ち上げを図っている。
2018年8月より3D学園バトルロマンスRPG「フリージング エクステンション」の配信を開始したほか、RPG「ファイブキングダム?偽りの王国?」を(株)リイカと共同で配信し、いずれも順調にダウンロード数を伸ばしたが、リリース時期が当初予定よりも遅れたことで会社計画(売上高90百万円、営業利益20百万円)からは下回る結果となった。
(3) 医療分野
子会社の(株)メディカル・プリンシプル社で展開する医療分野では、医師の紹介事業を中心に、医学生・研修医を対象とした「レジナビフェア」、臨床研修情報サイト「レジナビ」、医師の転職・求人・募集サイト「MediGate」、医師を対象に提供する教育プログラム「民間医局アカデミー」等のサービスを、全国16拠点の営業体制で提供している。2018年8月に帝京大学大学院公衆衛生学研究科と協定書を締結し、労働者の健康保持やメンタルヘルス等、労働安全衛生に精通した優秀な人材を企業へ紹介するサービスも開始している。
2019年2月期の売上高は前期比4.2%増の3,708百万円、営業利益は同7.3%減の533百万円となった。全国各地での慢性的な医師不足、地域的偏在を背景に医師の求人ニーズが引き続き旺盛で、紹介事業を中心に売上高は順調に拡大した。一方、利益面では営業拠点の拡充を目的に2018年9月に東関東支社(千葉県船橋市)を新設したことや、今後の成長に向けた人員増強や広告宣伝費増により減益となった。期初計画比で営業利益がやや下振れたが、これは賞与引当金の計上方法変更による一時費用0.4億円が主因となっている。
(4) 会計・法曹分野
会計分野は子会社のジャスネットコミュニケーションズ(株)、法曹分野は同様にC&Rリーガル・エージェンシー社が展開しており、売上高は前期比8.1%増の1,952百万円、営業利益は同1.1%減の146百万円となった。会計士・弁護士の紹介事業を中心に売上高は堅調に推移した。一方、利益面では人員増強による人件費増や戦略的な広告宣伝費の投下により微減益となった。
会計分野では、会計事務所やその顧問先の事業承継ニーズに対応すべく、「事業承継・M&A支援サービス」を本格的に開始したほか、多様な働き方ニーズに対応すべく在宅ワークによる紹介サービスも拡充した。
一方、法曹分野では企業と世界中の弁護士をつなぐSNSプラットフォーム「JURISTERRA」(その他部門に含む)の本格稼働を予定していたが、まだ、企業ニーズと十分合致しないことからが、現在は「JURISTERRA」に登録している弁護士がアナログ的に案件紹介を行い、実績を積み上げている段階にある。弁護士の登録数は約5,000名の規模となっており、主に米国の弁護士の紹介案件が増えているようで、米子会社については下期に黒字化している。なお、オンラインのマッチングサービス開始時期については、ニーズを見極めながら判断していく方針となっている。
(5) その他事業
その他事業の売上高は前期比29.0%増の1,881百万円、営業損失は149百万円(前期は82百万円の損失)となった。当期より新たにビッグデータ分析サービス事業を行うエコノミックインデックス、AIを用いたシステムの企画・開発・販売・運用・保守事業を行うIdrasysの2社を連結子会社として加えている。
売上高については、IT分野のエージェンシー事業を展開する(株)リーディング・エッジ社が前期比5割増収と好調に推移したこと、また、新規連結子会社が加わったことが増収要因となった。リーディング・エッジ社では、ロボット・AI等の成長市場でニーズが強いプログラム言語、Pythonに精通した4,000名以上のエンジニア等のネットワークを構築しており、高成長の要因となっている。一方、利益面では、リーディング・エッジ社や人材メディア事業を展開するプロフェッショナルメディアが黒字化したものの、その他子会社については先行投資段階であり損失計上が続いた。
このうち、Idrasysは2018年1月に台湾のAIベンチャーであるインツミット(株)と合弁で設立した会社(出資比率80.11%)で、インツミットが開発したAIプラットフォーム「SmartRobot(TM)」を活用した「チャットボット」を中心に国内での拡販を進めている。「SmartRobot(TM)」はIBM
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SF>