ソフトバンテク Research Memo(6):「クラウドコンサル&サービスカンパニー」として更なる進化を遂げる
[19/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中長期の成長戦略
ソフトバンク・テクノロジー<4726>は「日本企業の競争力を高めるクラウドコンサル&サービスカンパニー」という長期目標を置いている。この目標を達成するために、クラウド&セキュリティの分野でNo.1となること、そして、先端技術と創造性によりグローバルビジネスを顧客と一緒に創り出すことを目指している。それ故に2022年3月期までの中期経営計画「SBT Transformation 2021」の重点テーマを「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」と置いている。
サービスプロバイダーへの進化については、次の3点で考えている。1)まず業界・業務別の顧客ニーズを把握し、サービス化につながるシステム開発に集中すること。そして、2)その際に構築したクラウド&セキュリティのサービスとして形作る。既にサービス開始している「clouXion」、「マネージドセキュリティサービス」などが相当する。3)これらサービスを同社だけでなくパートナーと協力することで販売を広げていく想定だ。
コンサルティング&ビジネスITの創出については、次の3ステップで考えている。1)まず同社の得意とするクラウドコンサルティングにより顧客のクラウド化、DX※1を推進する。そして顧客のビジネスへの理解を深め、2)同社の得意とするIoT技術・クラウド技術など先端技術の知見を活用し、顧客のビジネスを一緒に作り上げる。この形態でビジネスを進めると、用件が決まらず手戻りしオーバーコストとなるリスクがある。これを低減させるため3)従来型の開発ではなくスクラム開発※2で行うことで、顧客の要望に柔軟に応えつつ不採算のプロジェクトが発生するリスクを低減させている。
※1 DX…デジタルトランスフォーメーション。既存ビジネスのデジタル化の推進や、アナログとデジタルの融合による生産性の向上やコスト削減、スピードの向上、さらには、それらを実現するための企業組織の変革。
※2 スクラム開発…迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う開発手法の1つ。
今後は同社の注力してきた技術領域とソフトバンク<9434>の強い事業領域を協業させ、またソフトバンクグループのジョイントベンチャーなどに対するIT支援も行うことで、国内事業の拡大を図る。
このように、サービスプロバイダーへの進化によりコーポレートITソリューションを伸ばし、コンサルティング&ビジネスITの創出によりビジネスITソリューションを伸ばすことで、この2つの領域で売上高構成比率50%となることを目指している。テクニカルソリューションで関わっている顧客に対し、クラウド化提案を行うことで、個別案件からクラウド上のCITサービスに引き上げる。こうして、社内ITの委託を受け、運用を行うなかでノウハウを蓄積する。その過程で顧客事業と技術をつなぎ、コンサルティング提案や新規ビジネスの創造につなげる。この構図により売上高比率を現在の35%程度から50%を目指す計画だ。
これらの取り組みにより2019年3月期の営業利益2,513百万円を起点にCAGR(年平均成長率)20%を続け、2022年3月期には営業利益43億円、ROE(自己資本当期純利益率)13%の達成を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)
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ソフトバンク・テクノロジー<4726>は「日本企業の競争力を高めるクラウドコンサル&サービスカンパニー」という長期目標を置いている。この目標を達成するために、クラウド&セキュリティの分野でNo.1となること、そして、先端技術と創造性によりグローバルビジネスを顧客と一緒に創り出すことを目指している。それ故に2022年3月期までの中期経営計画「SBT Transformation 2021」の重点テーマを「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」と置いている。
サービスプロバイダーへの進化については、次の3点で考えている。1)まず業界・業務別の顧客ニーズを把握し、サービス化につながるシステム開発に集中すること。そして、2)その際に構築したクラウド&セキュリティのサービスとして形作る。既にサービス開始している「clouXion」、「マネージドセキュリティサービス」などが相当する。3)これらサービスを同社だけでなくパートナーと協力することで販売を広げていく想定だ。
コンサルティング&ビジネスITの創出については、次の3ステップで考えている。1)まず同社の得意とするクラウドコンサルティングにより顧客のクラウド化、DX※1を推進する。そして顧客のビジネスへの理解を深め、2)同社の得意とするIoT技術・クラウド技術など先端技術の知見を活用し、顧客のビジネスを一緒に作り上げる。この形態でビジネスを進めると、用件が決まらず手戻りしオーバーコストとなるリスクがある。これを低減させるため3)従来型の開発ではなくスクラム開発※2で行うことで、顧客の要望に柔軟に応えつつ不採算のプロジェクトが発生するリスクを低減させている。
※1 DX…デジタルトランスフォーメーション。既存ビジネスのデジタル化の推進や、アナログとデジタルの融合による生産性の向上やコスト削減、スピードの向上、さらには、それらを実現するための企業組織の変革。
※2 スクラム開発…迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う開発手法の1つ。
今後は同社の注力してきた技術領域とソフトバンク<9434>の強い事業領域を協業させ、またソフトバンクグループのジョイントベンチャーなどに対するIT支援も行うことで、国内事業の拡大を図る。
このように、サービスプロバイダーへの進化によりコーポレートITソリューションを伸ばし、コンサルティング&ビジネスITの創出によりビジネスITソリューションを伸ばすことで、この2つの領域で売上高構成比率50%となることを目指している。テクニカルソリューションで関わっている顧客に対し、クラウド化提案を行うことで、個別案件からクラウド上のCITサービスに引き上げる。こうして、社内ITの委託を受け、運用を行うなかでノウハウを蓄積する。その過程で顧客事業と技術をつなぎ、コンサルティング提案や新規ビジネスの創造につなげる。この構図により売上高比率を現在の35%程度から50%を目指す計画だ。
これらの取り組みにより2019年3月期の営業利益2,513百万円を起点にCAGR(年平均成長率)20%を続け、2022年3月期には営業利益43億円、ROE(自己資本当期純利益率)13%の達成を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)
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