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今週のマーケット展望「2万円の大台を巡る攻防か」〜マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)

注目トピックス 日本株
こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。6月に入りましたね。今週は週初めということで、雇用統計やISM製造業景況感指数など、経済指標の発表が多くあります。注目していきましょう。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月3日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、今週の日経平均について、『2万円の大台を巡る攻防か』と予想しており、『米中対立の激化が景気減速懸念をより強め相場のセンチメントを悪化させている。どうしても買いは細り上値は重い』と考察しています。

為替については『108円台前半まで円高が進み、この状況で海外市場がもう一段、大幅安となれば日経平均も2万円の大台割れがあるだろう』としながらも、『日経平均のPBRは先週末時点で1.04倍。2万円を割ればPBRはほぼ1倍、大底と考えてよいだろう』と分析しています。

続けて『景気減速懸念で米国の金利が下がり、円高が急速に進行している。米国の金利先物市場が織り込む年内の利下げ確率は85%にまで高まっている』と伝えており、このような状況のなか、今週注目される点については『FRBが4〜5日にシカゴで当局者や学識経験者を集めて開催する、金融政策の枠組みを考える討論会』であるとしています。

そして、この討論会について、『会議にはハーバード大学やシカゴ大学の教授のほか、労働組合や中小企業向け融資団体の代表らが出席する。地域リーダーで構成するパネリストを招き、労働市場の状況や金利の影響について意見を聞くことを目的としている。公聴会のような形式で異例の試みだが、昨年11月に決まっていたもので、足元の環境変化を受けて急きょ開催されるものではない』と伝えています。

しかし、それでも『金融政策手段や伝達方法、物価安定と雇用最大化という目標の定義などを見直すべきかを今後検討するのに中心的な役割を果たすイベントとなるので、いかなる意見が出されるのか注目に値する』と示唆しています。

今週は、『月初週ということで雇用統計はじめ重要な経済指標の発表が多い』ですが、なかでも特に注目されるのは、『ISM製造業景況感指数』であるといいます。広木さんは『前回は予想を大きく下回った。今回の予想は若干改善して53.0。5月23日に発表された5月PMI製造業景況指数は予想52.5に対し、結果は50.6と、予想を大きく下回り、しかも50近くまで下がった。このところ製造業の景況感の悪化は世界的傾向なので、ISMにも警戒したい』と注目しています。

加えて、『しかしグッドニューズは、ISMの先行指標であるシカゴ購買部協会の5月PMIが54.2で、前月から1.6ポイント上昇したことだ』と伝えています。

最後に、今週のレンジについて『1万9900〜2万700円とする』とまとめています。

参考にしてみてくださいね。

高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ




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