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ディーエムソリュ Research Memo(12):先行費用により減益見通しだが、やや保守的な印象

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 2020年3月期の業績見通し
2020年3月期の業績見通し(個別決算)について、ディーエムソリューションズ<6549>は売上高13,995百万円(前期比14.9%増)、営業利益270百万円(同10.0%減)、経常利益268百万円(同10.2%減)、当期純利益156百万円(同21.7%減)を見込んでいる。2019年3月のセンターリーズの子会社化で一時連結決算となったが、2019年6月に吸収合併をしたため個別決算に戻っている。このため、2019年3月期と実質的に比較可能と考えた。2019年3月期同様、ダイレクトメール市場の微減とインターネット広告市場の拡大の傾向は今後も継続するものと推測されている。また、インターネット広告市場においては、新たな技術やサービスの開発が活発に行われ、検索エンジンのアルゴリズムの更新も継続している。

ダイレクトメール事業では、前期に移転拡張した大阪営業所や新たに開設した仙台営業所を始めとした営業力の強化や、継続的に投資している発送設備などの機械化により、引き続き取引者数や取引案件数の拡大が見込まれる。インターネット事業では、M&Aで取得した「MOBY」や「e-脱毛エステ.com」などメディアサービスの展開に注力するとともに、新たなサービスの開発も推進する方針である。このため増収効果や好採算のメディアの収益貢献が期待できる。しかし、のれんや機械の償却費、営業やメディア強化を目的とした人件費など、将来の収益増を見込んだ先行費用のプッシュが強まることが予想され、減益予想になったと思われる。ただし、営業やメディアの強化による収益貢献がやや保守的に想定されている印象である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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