ベルトラ Research Memo(3):現地体験型オプショナルツアー専門予約サイト『ベルトラ』を運営
[19/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
1. 現地体験型オプショナルツアー専門予約サイト『ベルトラ』
ベルトラ<7048>は、世界150ヶ国の10,000種類以上の海外オプショナルツアーを予約できる現地ツアー・アクティビティ専門サイト『ベルトラ』を運営する。同社は「旅の本質は、どこに行くかより何をするかにある」と考え、これまで主流だった団体パッケージツアーから、旅を自由に作る個人旅行へ。こういったニーズの高まりを受け、世界各地の体験型オプショナルツアーの専門予約サイトとして成長を遂げてきた。
旅行前、旅行中、旅行後とあるなかで、同社は旅行中のビジネスに限定して販売しており、宿泊、航空券等の販売は行っておらず、あくまで旅行中での体験である観光ツアー、ショー・エンターテイメントショー、世界遺産、スパ・エステ、文化体験、テーマパーク、クルーズ、ネイチャーツアー、グルメツアー、ウォータースポーツ、空港送迎を始めとした旅のツールなど、旅ナカと呼ばれる現地での体験、アクティビティをバラエティ豊富に取りそろえているのが特徴である。また、150ヶ国で現在、日本語サービスでは約10,000種類以上の現地体験ツアーを現地の価格のままで提供している。そのため、旅先で予約しても出発前に予約しても、同じ価格で予約することができるため、旅行前にプランを立てる上で需要が高まっている。
これまで旅行サービス業界においては、航空券やホテル等、旅の行先自体は旅行商材として豊富に扱っているが、実際、旅先で何ができるかといったことに軸足をおいたサービスはなかった。行先を決めてから何ができるのだろうと、といった決め方であったため、同社は旅先でできる体験を情報発信することで、顧客がその体験サービスを受けるために、その旅行先に行きたい、目的地に行きたいというように、これまでの旅行の定義を変えている。この想いもあり、トラベルをチェンジするという意味から「ベルトラ」となった。
2. ビジネスモデル
商品の仕入れについては、世界各地を周り現地でツアーを主催する現地の事業会社と直接契約を行う。これを多言語展開という意味では、1つの商品に対してマルチ言語のように翻訳するわけではなく、あくまでも市場別に最適化する商品を展開。日本語で1万種類のサービスがあったとしても、英語で同じように1万種類あるとは限らず、あくまでも日本のマーケットにフォーカスしたものは日本の商品としてラインナップとしている。つまり、マーケット別に最適化して商品を作成し、販売プロモーションを展開し販売する。
販売価格は現地と同じ価格(各国通貨)で表示し、決済時にはユーザーの通貨にて決済する。営業収益に関しては販売価格から仕入代金を除いた手数料の収入の総額が営業収益となる。その他の売上等があるが、95%程度をこの手数料収入が占める。また、同社の特徴の1つとして、商品改善の取り組みがある。同社サイトに旅行者が任意で体験談を投稿している。投稿率は15%以上あるが、この体験談を元にした、特に1つ星、2つ星のネガティブなものを徹底的に改善して、商品改善を実施している。
なお同社では、商品の仕入れは行わず、在庫の買取りなどは行わない。あくまで現地の事業会社の基幹システムとの連携若しくは同社の管理ページへの在庫登録等を実現し、リアルタイム化を推進している。
3. 部門構成
海外旅行部門、インバウンド部門、グローバル部門からなる。主力の海外旅行部門は、主に日本人の海外旅行向けのサービスを提供しており、売上の90%超を占める。インバウンド部門は2013年から実施しており、訪日旅行者向けのサービスを提供する。グローバル部門は2016年から開始しており、主にBtoB(企業どうしの取引主に旅行関連企業)を主体とした英語圏、中華圏、韓国市場向けにサービスを提供する。
BtoC(企業と消費者の取引)においては、もっとも歴史の長いビジネスであり、同社が直接仕入れ、販売、マーケティング活動を行う。BtoBについては、同社商品の2次利用となる。旅行関連企業と連携し、同社のシステムから予約することにより、旅行関連企業に販売ソリューションを提供する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)
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1. 現地体験型オプショナルツアー専門予約サイト『ベルトラ』
ベルトラ<7048>は、世界150ヶ国の10,000種類以上の海外オプショナルツアーを予約できる現地ツアー・アクティビティ専門サイト『ベルトラ』を運営する。同社は「旅の本質は、どこに行くかより何をするかにある」と考え、これまで主流だった団体パッケージツアーから、旅を自由に作る個人旅行へ。こういったニーズの高まりを受け、世界各地の体験型オプショナルツアーの専門予約サイトとして成長を遂げてきた。
旅行前、旅行中、旅行後とあるなかで、同社は旅行中のビジネスに限定して販売しており、宿泊、航空券等の販売は行っておらず、あくまで旅行中での体験である観光ツアー、ショー・エンターテイメントショー、世界遺産、スパ・エステ、文化体験、テーマパーク、クルーズ、ネイチャーツアー、グルメツアー、ウォータースポーツ、空港送迎を始めとした旅のツールなど、旅ナカと呼ばれる現地での体験、アクティビティをバラエティ豊富に取りそろえているのが特徴である。また、150ヶ国で現在、日本語サービスでは約10,000種類以上の現地体験ツアーを現地の価格のままで提供している。そのため、旅先で予約しても出発前に予約しても、同じ価格で予約することができるため、旅行前にプランを立てる上で需要が高まっている。
これまで旅行サービス業界においては、航空券やホテル等、旅の行先自体は旅行商材として豊富に扱っているが、実際、旅先で何ができるかといったことに軸足をおいたサービスはなかった。行先を決めてから何ができるのだろうと、といった決め方であったため、同社は旅先でできる体験を情報発信することで、顧客がその体験サービスを受けるために、その旅行先に行きたい、目的地に行きたいというように、これまでの旅行の定義を変えている。この想いもあり、トラベルをチェンジするという意味から「ベルトラ」となった。
2. ビジネスモデル
商品の仕入れについては、世界各地を周り現地でツアーを主催する現地の事業会社と直接契約を行う。これを多言語展開という意味では、1つの商品に対してマルチ言語のように翻訳するわけではなく、あくまでも市場別に最適化する商品を展開。日本語で1万種類のサービスがあったとしても、英語で同じように1万種類あるとは限らず、あくまでも日本のマーケットにフォーカスしたものは日本の商品としてラインナップとしている。つまり、マーケット別に最適化して商品を作成し、販売プロモーションを展開し販売する。
販売価格は現地と同じ価格(各国通貨)で表示し、決済時にはユーザーの通貨にて決済する。営業収益に関しては販売価格から仕入代金を除いた手数料の収入の総額が営業収益となる。その他の売上等があるが、95%程度をこの手数料収入が占める。また、同社の特徴の1つとして、商品改善の取り組みがある。同社サイトに旅行者が任意で体験談を投稿している。投稿率は15%以上あるが、この体験談を元にした、特に1つ星、2つ星のネガティブなものを徹底的に改善して、商品改善を実施している。
なお同社では、商品の仕入れは行わず、在庫の買取りなどは行わない。あくまで現地の事業会社の基幹システムとの連携若しくは同社の管理ページへの在庫登録等を実現し、リアルタイム化を推進している。
3. 部門構成
海外旅行部門、インバウンド部門、グローバル部門からなる。主力の海外旅行部門は、主に日本人の海外旅行向けのサービスを提供しており、売上の90%超を占める。インバウンド部門は2013年から実施しており、訪日旅行者向けのサービスを提供する。グローバル部門は2016年から開始しており、主にBtoB(企業どうしの取引主に旅行関連企業)を主体とした英語圏、中華圏、韓国市場向けにサービスを提供する。
BtoC(企業と消費者の取引)においては、もっとも歴史の長いビジネスであり、同社が直接仕入れ、販売、マーケティング活動を行う。BtoBについては、同社商品の2次利用となる。旅行関連企業と連携し、同社のシステムから予約することにより、旅行関連企業に販売ソリューションを提供する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)
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