ネクシィーズG Research Memo(1):2019年9月期第2四半期は増収及び営業増益
[19/06/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向・今後の見通し
ネクシィーズグループ<4346>の2019年9月期第2四半期の連結業績は、売上高で前年同期比3.9%増の8,315百万円、営業利益で同10.2%増の986百万円、経常利益で同19.0%増の1,122百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同46.9%減の715百万円となり、増収かつ営業増益となった。なお四半期純利益の減益は、前期に子会社売却益という特殊要因があったためであり、その反動減である。前期の子会社売却益を除いた四半期純利益と比較すると前年同期比7.3%増となる。
売上面では、ネクシィーズ・ゼロ事業及び電子メディア事業が堅調に推移した。好調な要因は、主力のネクシィーズ・ゼロ事業においてLED照明やその他の商材(厨房・店内設備機器など)を初期投資オール0円で導入できる「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」が好調なためである。特に業務用空調、業務用冷蔵庫、食器洗浄機などLED以外の商材が著しく伸び(前年同期で約1.5倍)、商材構成比で34.7%となった。また、改正された健康増進法が2020年4月に全面施行されるため、オフィスやホテル、商業施設、飲食店においては、喫煙専用室以外での喫煙を禁止となる。このような背景のもと、5月31日のプレスリリースによると、喫煙室・喫煙ブースの提供を始め、同スキームを活用し初期投資ゼロで展開していくとのこと。なお、ブランジスタ<6176>(電子メディア事業)も前年同期比3.1%の堅調な伸びとなった。
営業利益では、ネクシィーズ・ゼロ事業で営業人員の大幅増員を行っており販売費及び一般管理費(以下、販管費)が増加したものの、電子メディア事業ではゲーム関連の先行投資が減少し利益がV字回復したことにより、全社として営業利益2ケタ成長となった。
2019年9月期通期の業績予想は、売上高で前期比9.6%増の18,500百万円、営業利益で同3.9%増の2,000百万円、経常利益で同3.0%増の2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で21.6%減の1,500百万円の見込みであり、期初の予想を据え置いている。引き続きネクシィーズ・ゼロ事業において、「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」の販売に注力。営業人員の増強は、2019年4月に入社した新卒社員により530名体制(前期末比142名増)となった。これに伴い人件費や賃料など販管費が889百万円増加するが、成長する事業への先行投資と位置付ける。新規事業として取り組むセルフエステスタジオ事業では、上期に2店舗出店し、下期に5店舗出店が予定されている。本格的な業績への貢献は来期になるだろう(セルフエステスタジオ事業の詳細は後述)。
売上高の上期進捗率は44.9%(前年同期は48.5%)であり若干例年を下回る進捗である。一方で営業利益の上期進捗率は49.3%(同42.6%)となっており、こちらは前年同期を上回る進捗である。営業人員への投資は来期には成果として表れると見込まれる。
来期2020年9月期以降の見通しについては、セルフエステスタジオ事業がどこまで伸びるかが注目点である。試金石となるのが2019年9月期に開店する(予定を含む)7店舗である。これらの店舗がいずれも成功するようであれば、多店舗展開にはずみがつき、同社の3本目の柱となる可能性が高くなる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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ネクシィーズグループ<4346>の2019年9月期第2四半期の連結業績は、売上高で前年同期比3.9%増の8,315百万円、営業利益で同10.2%増の986百万円、経常利益で同19.0%増の1,122百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同46.9%減の715百万円となり、増収かつ営業増益となった。なお四半期純利益の減益は、前期に子会社売却益という特殊要因があったためであり、その反動減である。前期の子会社売却益を除いた四半期純利益と比較すると前年同期比7.3%増となる。
売上面では、ネクシィーズ・ゼロ事業及び電子メディア事業が堅調に推移した。好調な要因は、主力のネクシィーズ・ゼロ事業においてLED照明やその他の商材(厨房・店内設備機器など)を初期投資オール0円で導入できる「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」が好調なためである。特に業務用空調、業務用冷蔵庫、食器洗浄機などLED以外の商材が著しく伸び(前年同期で約1.5倍)、商材構成比で34.7%となった。また、改正された健康増進法が2020年4月に全面施行されるため、オフィスやホテル、商業施設、飲食店においては、喫煙専用室以外での喫煙を禁止となる。このような背景のもと、5月31日のプレスリリースによると、喫煙室・喫煙ブースの提供を始め、同スキームを活用し初期投資ゼロで展開していくとのこと。なお、ブランジスタ<6176>(電子メディア事業)も前年同期比3.1%の堅調な伸びとなった。
営業利益では、ネクシィーズ・ゼロ事業で営業人員の大幅増員を行っており販売費及び一般管理費(以下、販管費)が増加したものの、電子メディア事業ではゲーム関連の先行投資が減少し利益がV字回復したことにより、全社として営業利益2ケタ成長となった。
2019年9月期通期の業績予想は、売上高で前期比9.6%増の18,500百万円、営業利益で同3.9%増の2,000百万円、経常利益で同3.0%増の2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で21.6%減の1,500百万円の見込みであり、期初の予想を据え置いている。引き続きネクシィーズ・ゼロ事業において、「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」の販売に注力。営業人員の増強は、2019年4月に入社した新卒社員により530名体制(前期末比142名増)となった。これに伴い人件費や賃料など販管費が889百万円増加するが、成長する事業への先行投資と位置付ける。新規事業として取り組むセルフエステスタジオ事業では、上期に2店舗出店し、下期に5店舗出店が予定されている。本格的な業績への貢献は来期になるだろう(セルフエステスタジオ事業の詳細は後述)。
売上高の上期進捗率は44.9%(前年同期は48.5%)であり若干例年を下回る進捗である。一方で営業利益の上期進捗率は49.3%(同42.6%)となっており、こちらは前年同期を上回る進捗である。営業人員への投資は来期には成果として表れると見込まれる。
来期2020年9月期以降の見通しについては、セルフエステスタジオ事業がどこまで伸びるかが注目点である。試金石となるのが2019年9月期に開店する(予定を含む)7店舗である。これらの店舗がいずれも成功するようであれば、多店舗展開にはずみがつき、同社の3本目の柱となる可能性が高くなる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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