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パシフィックネット---19年5月期は2ケタ増益、最重要施策のLCM事業が好調に推移

注目トピックス 日本株
パシフィックネット<3021>は16日、2019年5月期連結決算を発表した。売上高が前期比5.7%減の41.77億円、営業利益が同30.4%増の3.10億円、経常利益が同32.2%増の3.15億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21.1%増の1.92億円となった。

LCM事業の売上高は前期比18.2%増の24.67億円、セグメント利益は同121.7%増の3.23億円となった。LCMサービスは、中期経営計画の最重要施策と位置付け、積極投資を行っている。IT機器の「所有から利用へ」を推進する「サブスクリプションモデル」(月額利用料モデル)を展開した結果、CPU不足の影響を受けながらも、受注高・売上高ともに拡大した。また、使用済みIT機器の引取回収・データ消去については、収益性が向上した。

リマーケティング事業の売上高は前期比30.6%減の17.76億円、セグメント利益は同26.8%減の3.03億円となった。使用済みIT機器の入荷台数の減少、店舗の閉鎖等により売上高・セグメント利益は前期比で減少したが、継続した生産性向上策、店舗閉鎖等による効率化、在庫の圧縮による回転率の向上など諸施策の効果により、利益率は向上した。

コミュニケーション・デバイス事業の売上高は前期比260.5%増の3.64億円、セグメント利益は同252.9%増の0.53億円となった。前連結会計年度に買収・完全子会社化したケンネットは、観光業界を中心にイヤホンガイド(R)の製造販売・保守サービスを展開しており、観光需要の高まりを受けて販売及びレンタル数量が拡大した。国際会議での通訳、騒音の多い工場見学、大きな声を出せない美術館や博物館等、各種ガイド用途で利用されており、ケンネットが90%以上の国内シェアを有する。

その他事業の売上高は前期比59.1%減の0.11億円、セグメント損失は0.23億円(前期は0.04億円の利益)となった。代理店網の拡充、案件ストックの拡大により交渉中の案件数が増加するとともに、人材紹介の強化を図った。

2020年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.7%増の45.00億円、営業利益が同28.7%増の4.00億円、経常利益が同26.6%増の4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.1%増の2.50億円を見込んでいる。



<SF>

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