EMシステムズ Research Memo(5):19年3月期は前期下回るも、営業益及び経常益は上方修正計画を上回り着地
[19/07/24]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2019年3月期業績概要
EMシステムズ<4820>の2019年3月期業績は、調剤システム、医科システムともに課金売上が順調に増加した。加えて5年前に導入したサーバの切り替えタイミングということもあり、医科システムの需要が伸びた。また、社内の業務プロセス再構築に取り組んだこと、各従業員のコスト意識が向上したことでコストダウンに成功し、計画比では増益となった。
この結果、売上高13,133百万円(前期比5.9%減、計画比0.1%減)、営業利益2,622百万円(前期比14.4%減、計画比11.0%増)、経常利益3,248百万円(前期比10.2%減、計画比8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,971百万円(前期比16.8%減、計画比2.4%減)となり、前期の実績には到らなかったものの、営業利益及び経常利益では2018年11月9日に修正した計画を上回って着地した。
2. 事業別概要
(1) 調剤システム事業及びその関連事業
調剤システム事業及びその関連事業は、売上高は10,476百万円(前期比7.3%減)、営業利益は2,389百万円(同16.7%減)と減収減益となった。サービス別に売上高を見ると、初期売上3,940百万円(同20.5%減)、課金売上3,891百万円(同3.0%増)、サプライ売上2,058百万円(同3.1%増)、保守売上585百万円(同2.2%増)である。初期売上は前期比で減少したが、その他の課金売上、サプライ販売、保守売上、いずれも前期を上回った。
(2) 医科システム事業及びその関連事業
医科システム事業及びその関連事業は、売上高1,704百万円(前期比3.5%減)、営業利益239百万円(同1.1%増)となった。サービス別に見ると、初期売上800百万円(同10.0%減)、課金売上485百万円(同19.2%増)、サプライ売上97百万円(同3.4%増)、保守売上320百万円(同14.3%減)である。
MRNの新規導入、他社リプレイスによる顧客数の着実な増加により、課金売上、サプライ売上が順調に伸びている。
(3) その他の事業
その他の事業は、介護/福祉システム事業はM&Aを行ったことで積極的な事業戦略の展開が可能となったが、当年度の売上高、利益には貢献できなかった。薬局経営事業は調剤報酬及び薬価改定の影響を受けたが、売上高、営業利益とも計画を上回って推移している。結果として、売上高1,063百万円(前期比3.2%増)、営業利益0百万円(前期は9百万円の利益)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)
<SF>
1. 2019年3月期業績概要
EMシステムズ<4820>の2019年3月期業績は、調剤システム、医科システムともに課金売上が順調に増加した。加えて5年前に導入したサーバの切り替えタイミングということもあり、医科システムの需要が伸びた。また、社内の業務プロセス再構築に取り組んだこと、各従業員のコスト意識が向上したことでコストダウンに成功し、計画比では増益となった。
この結果、売上高13,133百万円(前期比5.9%減、計画比0.1%減)、営業利益2,622百万円(前期比14.4%減、計画比11.0%増)、経常利益3,248百万円(前期比10.2%減、計画比8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,971百万円(前期比16.8%減、計画比2.4%減)となり、前期の実績には到らなかったものの、営業利益及び経常利益では2018年11月9日に修正した計画を上回って着地した。
2. 事業別概要
(1) 調剤システム事業及びその関連事業
調剤システム事業及びその関連事業は、売上高は10,476百万円(前期比7.3%減)、営業利益は2,389百万円(同16.7%減)と減収減益となった。サービス別に売上高を見ると、初期売上3,940百万円(同20.5%減)、課金売上3,891百万円(同3.0%増)、サプライ売上2,058百万円(同3.1%増)、保守売上585百万円(同2.2%増)である。初期売上は前期比で減少したが、その他の課金売上、サプライ販売、保守売上、いずれも前期を上回った。
(2) 医科システム事業及びその関連事業
医科システム事業及びその関連事業は、売上高1,704百万円(前期比3.5%減)、営業利益239百万円(同1.1%増)となった。サービス別に見ると、初期売上800百万円(同10.0%減)、課金売上485百万円(同19.2%増)、サプライ売上97百万円(同3.4%増)、保守売上320百万円(同14.3%減)である。
MRNの新規導入、他社リプレイスによる顧客数の着実な増加により、課金売上、サプライ売上が順調に伸びている。
(3) その他の事業
その他の事業は、介護/福祉システム事業はM&Aを行ったことで積極的な事業戦略の展開が可能となったが、当年度の売上高、利益には貢献できなかった。薬局経営事業は調剤報酬及び薬価改定の影響を受けたが、売上高、営業利益とも計画を上回って推移している。結果として、売上高1,063百万円(前期比3.2%増)、営業利益0百万円(前期は9百万円の利益)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)
<SF>