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スカラ Research Memo(7):有利子負債は増加したもののネットキャッシュは均衡水準で財務の健全性は維持

注目トピックス 日本株
■スカラ<4845>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2019年6月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比2,461百万円増加の18,694百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び現金同等物が1,443百万円、営業債権及びその他の債権が411百万円それぞれ増加し、非流動資産ではのれんが404百万円増加した。

負債合計は前期末比1,498百万円増加の9,086百万円となった。主に有利子負債が1,185百万円増加した。また、資本合計は同962百万円増加の9,608百万円となった。主な変動要因は、親会社の所有者に帰属する当期利益946百万円、及び非支配持分に帰属する当期利益511百万円の増加に対して、配当による利益剰余金の減少で372百万円等となっている。

経営指標を見ると、親会社所有者帰属持分比率は前期末の39.7%から2.2ポイント低下の37.5%となった。有利子負債が増加したことが要因で、有利子負債比率については前期末の74.3%から85.3%に上昇している。ただ、ネットキャッシュ(現金及び現金同等物-有利子負債)は均衡水準をキープしていることから、財務の健全性は維持されているものと判断される。ただし、資産の約33%はのれん(6,192百万円)で占められており、その大半を占めるソフトブレーンの収益が今後悪化した場合には、減損処理による財務体質の悪化リスクがある点には留意する必要がある。ただし、現時点ではソフトブレーンの業績も好調に推移しており、そのリスクは極めて低いものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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