RSテクノ Research Memo(2):再生ウェーハ事業とプライムウェーハ事業の2つをエンジンとして成長を追求
[19/09/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略の概要
RS Technologies<3445>はウェーハの再生加工事業からスタートしたが、2018年12月期からはプライムシリコンウェーハの製造販売事業に進出した。これにより今後同社は、再生ウェーハ事業とプライムウェーハ事業の2つを軸として成長を目指すことになる。
1. 再生ウェーハ事業の成長戦略
再生ウェーハ事業の成長戦略は従来から変更はない。サイクル変動はあっても長期的に半導体生産が拡大トレンドを歩むことは疑いない。それは同時に再生ウェーハの需要拡大を意味する。しかしながら再生加工能力増強は誰にとっても簡単な決断ではない。市況変動やオペレーションの巧拙によっては必ずしも十分なリターンを獲得できるとは限らないためだ。同社は世界トップのキャパシティと、高い再生加工技術がもたらす高水準の設備稼働率によって、再生ウェーハ事業で着実に収益を稼いでいる。この企業体力を生かして生産キャパシティの拡大を図り、世界シェアNo.1の地位を確固たるものにすることで、高い収益性と安定的な成長の両立を実現することが成長戦略の骨子となっている。
2. プライムウェーハ事業の成長戦略
プライムウェーハ事業は同社にとって成長エンジンの主軸となる事業だ。2018年1月に同社は既存のプライムウェーハメーカーを子会社化して事業をスタートさせた。そこで生産技術を磨いて収益性の向上を図る一方、生産能力の拡大による事業規模の拡大を計画している。この点については山東省徳州市での新工場建設を発表済みで、既に新会社が設立されて工場建設がスタートしている。現在の同社のプライムウェーハ事業はウェーハのサイズでいうと直径8インチ(200mm)が中心であり、これは現在の最先端かつ主流の12インチ(300mm)に比べて1世代前のサイズとなる。12インチのプライムウェーハの製造は技術的、資金的に格段にハードルが上がるため、同社が12インチウェーハについて何らかの決断をするのは山東省の新工場での8インチウェーハの生産が軌道に乗った後になると考えられる。その間には8インチウェーハでの第2弾の増強投資も可能性があり、同社のプライムウェーハの成長戦略は息の長いものとなりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<SF>
RS Technologies<3445>はウェーハの再生加工事業からスタートしたが、2018年12月期からはプライムシリコンウェーハの製造販売事業に進出した。これにより今後同社は、再生ウェーハ事業とプライムウェーハ事業の2つを軸として成長を目指すことになる。
1. 再生ウェーハ事業の成長戦略
再生ウェーハ事業の成長戦略は従来から変更はない。サイクル変動はあっても長期的に半導体生産が拡大トレンドを歩むことは疑いない。それは同時に再生ウェーハの需要拡大を意味する。しかしながら再生加工能力増強は誰にとっても簡単な決断ではない。市況変動やオペレーションの巧拙によっては必ずしも十分なリターンを獲得できるとは限らないためだ。同社は世界トップのキャパシティと、高い再生加工技術がもたらす高水準の設備稼働率によって、再生ウェーハ事業で着実に収益を稼いでいる。この企業体力を生かして生産キャパシティの拡大を図り、世界シェアNo.1の地位を確固たるものにすることで、高い収益性と安定的な成長の両立を実現することが成長戦略の骨子となっている。
2. プライムウェーハ事業の成長戦略
プライムウェーハ事業は同社にとって成長エンジンの主軸となる事業だ。2018年1月に同社は既存のプライムウェーハメーカーを子会社化して事業をスタートさせた。そこで生産技術を磨いて収益性の向上を図る一方、生産能力の拡大による事業規模の拡大を計画している。この点については山東省徳州市での新工場建設を発表済みで、既に新会社が設立されて工場建設がスタートしている。現在の同社のプライムウェーハ事業はウェーハのサイズでいうと直径8インチ(200mm)が中心であり、これは現在の最先端かつ主流の12インチ(300mm)に比べて1世代前のサイズとなる。12インチのプライムウェーハの製造は技術的、資金的に格段にハードルが上がるため、同社が12インチウェーハについて何らかの決断をするのは山東省の新工場での8インチウェーハの生産が軌道に乗った後になると考えられる。その間には8インチウェーハでの第2弾の増強投資も可能性があり、同社のプライムウェーハの成長戦略は息の長いものとなりそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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