大幸薬品 Research Memo(3):日常除菌の新ブランド「クレベ&アンド」製品を新発売
[19/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■トピックス
1. 日常除菌の新ブランド「クレベ&アンド」製品
大幸薬品<4574>は、二酸化塩素製品「クレベリン」から派生させた日常除菌製品の新ブランド「クレベ&アンド(クレベアンド)」を立ち上げ、第一弾としてハンドジェル、ハンドスプレー、キッチン用スプレーを2019年9月に発売した。クレベ&アンドというブランド名には1)クレベリンの姉妹ブランドであること、2)除菌による安堵(アンド)、3)クレベリン(二酸化塩素製品)と一緒に使ってほしい、という意味が込められている。空間のみならず、手指やキッチンなどの除菌を行う総合的な除菌製品をラインナップすることで、ワンストップショッピングによる消費者の利便性向上を目指す。同社にとっては、季節性の高いクレベリン製品に、通年で需要のあるクレベ&アンドで平準化を図りたい考えだ。小売店向けには、既にクレベリン及びクレベ&アンド統一での専用棚が多数採用されており、出荷も順調に推移している。今後、広告宣伝にも力を入れる予定であり、新ブランドが消費者に受容されるかが今後のカギとなる。
2. ロングセラーブランド「正露丸」を維持・成長させる研究開発の取り組み
同社の正露丸は100年以上続くロングセラーブランドである。老舗ブランドとはいえ、マーケティングや製品の改善は絶えず時代に合わせて行われてきた。2019年7月には、正露丸復刻版パッケージを数量限定で発売し「Gサミット(ゲリサミット)」緊急開催と題し、下痢に悩んだとされる歴史上の偉人のロゴ入りTシャツやバッグが当たるキャンペーンを行っている(2019年7月1日− 9月30日)。製品に関しては、同社は安全性・有効性、腸内でのメカニズムなどのエビデンスを強化してきた。「正露丸」の主成分「木(もく)クレオソート」は服用後、直ちに胃から血中に吸収され、大腸の過剰な運動を正常化し、腸管での水分吸収を調整することで止瀉作用を発揮していること、通常使用量では腸内細菌叢に影響を与えないこと等が臨床的にも明らかになっている。その結果は胃腸薬製造販売承認基準(2019年6月一部改正施行)にも反映されている。主成分であるクレオソートは「石炭クレオソート」との誤解を防止するために「木クレオソート」へ、「殺菌剤」は「生薬」とそれぞれ成分の表記が改正された。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SF>
1. 日常除菌の新ブランド「クレベ&アンド」製品
大幸薬品<4574>は、二酸化塩素製品「クレベリン」から派生させた日常除菌製品の新ブランド「クレベ&アンド(クレベアンド)」を立ち上げ、第一弾としてハンドジェル、ハンドスプレー、キッチン用スプレーを2019年9月に発売した。クレベ&アンドというブランド名には1)クレベリンの姉妹ブランドであること、2)除菌による安堵(アンド)、3)クレベリン(二酸化塩素製品)と一緒に使ってほしい、という意味が込められている。空間のみならず、手指やキッチンなどの除菌を行う総合的な除菌製品をラインナップすることで、ワンストップショッピングによる消費者の利便性向上を目指す。同社にとっては、季節性の高いクレベリン製品に、通年で需要のあるクレベ&アンドで平準化を図りたい考えだ。小売店向けには、既にクレベリン及びクレベ&アンド統一での専用棚が多数採用されており、出荷も順調に推移している。今後、広告宣伝にも力を入れる予定であり、新ブランドが消費者に受容されるかが今後のカギとなる。
2. ロングセラーブランド「正露丸」を維持・成長させる研究開発の取り組み
同社の正露丸は100年以上続くロングセラーブランドである。老舗ブランドとはいえ、マーケティングや製品の改善は絶えず時代に合わせて行われてきた。2019年7月には、正露丸復刻版パッケージを数量限定で発売し「Gサミット(ゲリサミット)」緊急開催と題し、下痢に悩んだとされる歴史上の偉人のロゴ入りTシャツやバッグが当たるキャンペーンを行っている(2019年7月1日− 9月30日)。製品に関しては、同社は安全性・有効性、腸内でのメカニズムなどのエビデンスを強化してきた。「正露丸」の主成分「木(もく)クレオソート」は服用後、直ちに胃から血中に吸収され、大腸の過剰な運動を正常化し、腸管での水分吸収を調整することで止瀉作用を発揮していること、通常使用量では腸内細菌叢に影響を与えないこと等が臨床的にも明らかになっている。その結果は胃腸薬製造販売承認基準(2019年6月一部改正施行)にも反映されている。主成分であるクレオソートは「石炭クレオソート」との誤解を防止するために「木クレオソート」へ、「殺菌剤」は「生薬」とそれぞれ成分の表記が改正された。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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