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KLab Research Memo(1):上期業績は想定内で進捗。通期売上高予想のみ減額修正ながら新作タイトルも順調

注目トピックス 日本株
■要約

1. 会社概要
KLab<3656>は、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を手掛けている。同社は主要タイトルである「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下、スクフェス)、「BLEACH Brave Souls」(以下、ブレソル)のほか、「キャプテン翼〜たたかえドリームチーム〜」(以下、キャプ翼)および「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の4タイトルで売上高の大部分をバランスよく構成しており、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界において、非常に安定的な収益構造となっている。日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的。海外売上比率は35%(2018年12月期)に上る。

過去においては、スマートフォンゲーム市場全体に停滞感が漂うなかで、新規タイトルの不振や方針転換等に伴うリリースの見送りなどにより、業績に伸び悩みが見られた。しかしながら、ここ数年は運営力及びマーケティング力の進化により既存タイトルが好調に推移していることや、固定費の圧縮及び変動費化が進んできたことから、新たな成長フェーズに入ってきたと言える。

2. 2019年12月期上期の業績
2019年12月期上期の業績は、売上高が前年同期比7.3%減の14,812百万円、営業利益が同49.7%減の1,304百万円と減収減益となったが、通期予想(レンジ形式)に対しては想定の範囲内で進捗している。売上高は、2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会開催の効果が一段落した「キャプ翼」や「スクフェス」の期間経過に伴う減少(自然減)などにより減収となった。ただ、海外売上高については、引き続き「ブレソル」の伸びなどにより堅調に推移。また、第2四半期だけで見ると、国内・海外ともに回復基調にあり、2019年4月にリリースした新作タイトル「禍つヴァールハイト」(以下、禍つ)についても立ち上がり順調で、概ね同社計画どおりの売上となっているようである。損益面では、「労務費」及び「外注費及び業務委託費」のほか、「減価償却費」の増加などにより原価率が大きく上昇し、大幅な営業減益となった。ただ、コスト要因は総じて想定内である。

3. 2019年12月期の業績見通し
2019年12月期の通期業績予想(レンジ形式)について同社は、期初予想(売上高のみ)を減額修正した。修正後の通期業績予想として、売上高を31,000百万円(前期比5.1%減)〜37,000百万円(同13.2%増)、営業利益を1,000百万円(前期比80.0%減)〜4,500百万円(同9.9%減)と見込んでいる。売上高予想を減額修正したのは、2018年8月にリリースした「幽☆遊☆白書100%本気(マジ)バトル」(以下、マジバト)及び新作タイトル「禍つ」の売上計画を見直したことが理由である。一方、利益予想を据え置いたのは、売上計画の見直しによるゲーム運営にかかる変動費の縮小や全社的なコスト最適化を見込んでいるためであり、利益率は当初予想よりも改善する見通しである。下期は2本の新作タイトルリリースを想定。費用面では、新作タイトルへの広告宣伝費や運営費用の増加のほか、人員増強に伴う労務費及び採用関連費用の増加などを見込んでおり、その結果、レンジ幅の上限/下限にかかわらず、営業・経常減益となる見通しである。

4. 成長戦略
同社は、ゲーム事業中心に成長路線を継続するとともに、グローバルで高い価値提供を行い、「KLabブランド」を確立する中期目標のもと、「ゲームの長期安定運営」と「ヒット率の向上による収益の拡大」という2つの事業方針を掲げている。特に、2017年12月期に打ち立てた「3PILLARS」、すなわち、 1)Japanese IPs(有力IPの獲得)、2)Global Growth(グローバル展開の強化)、3)Original Creations(自社IPの創出)の3つの柱をさらに深化させていく考えである。

弊社では、スマートフォンゲーム市場の先行きに不透明感があるなかで、海外への展開、残存者利益の享受(外部リソースの活用を含む)は同社にとって絶好の成長機会になるものとみている。また、コンテンツの価値を高め、メディアミックス展開を狙う施策や、未配信のプラットフォームやデバイスへのゲーム展開により1タイトル当たりの収益最大化を目指す方向性は、手堅い成功が期待できる合理的な戦略であると注目している。今後も、日本のIPをゲーム化し世界中へ展開していくノウハウや独自のマーケティング力を生かして、いかに同社ならではの新たな価値を創出していけるかが成功のカギを握るだろう。

■Key Points
・2019年12月期上期の業績は減収減益ながら、通期予想(レンジ形式)に対しては想定内で進捗
・自社IPによる新作タイトル「禍つ」立ち上がり順調に加え、下期は新作タイトル2本を予定
・通期業績予想については、「禍つ」及び前期リリースした「マジバト」の状況により売上計画を見直したことを理由として売上高予想のみ下方修正
・今後も、有力IPの獲得、グローバル展開の強化、自社IPの創出などに取り組む方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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