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カンロ Research Memo(9):2019年12月期の年間配当金は30円を計画。継続的かつ安定的な配当を目指す

注目トピックス 日本株
■株主還元

1. 株主還元の考え方
カンロ<2216>は、株主への利益還元を重要な政策と認識しており、継続的かつ安定的な配当を行うことを目指し、中間及び期末の年2回の配当を基本的な方針としている。2018年12月期の期末配当金については、普通配当1株15円と、本社ビル売却に伴う固定資産売却益を特別利益に計上したことから特別配当1株2.5円を付加、計17.5円とした。このため、2018年12月期の年間の配当金は中間配当金15円と期末配当金17.5円の合計32.5円となった(2019年7月の株式分割考慮後)。2019年12月期の配当金は、業績が順調に伸長しているものの特別利益を予定しておらず、年間配当金は30円(中間配当金15円、期末配当金15円)を計画している。


同社商品を贈呈
2. 株主優待制度
同社の株主優待は、所有株数に応じて3つのコースから選択することができ、同社らしい楽しいものになっている。具体的には、Aコースは「カンロバラエティセット」で、同社の販売している飴・グミ・素材菓子の中から特に厳選した商品のセット、Bコースは「ヒトツブカンロ満喫セット」で、キャンディの新しい魅力を提案する直営店「ヒトツブカンロ」でしか購入できない選りすぐりの商品のセット、Cコースは国連WFP(World Food Programme)が実施する世界の飢餓を撲滅する活動「レッドカップキャンペーン」への所有株数に応じた金額の寄付となっている。2019年7月1日より1株→2株の株式分割を実施しているのにもかかわらず、株数に応じた株主優待は添えおいたので実質的にはお得感はあがったものと考える。


■情報セキュリティ

同社は、生産、販売、管理などの情報をコンピュータにより管理しており、情報システムの運用については、コンピュータウイルス感染によるシステム障害や、ハッキングによる被害、外部への社内情報の漏洩が生じないよう万全の対策を講じている。特にキャンペーンによって一般消費者の個人情報を取得することがあるが、当選者以外は廃棄、当選者も情報をサーバーに残さずCDに保存して鍵のかかるロッカーで保管することになっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)




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