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サーバーワークス Research Memo(1):AWSの導入支援・運用サービスの専業大手で業績は高成長続く

注目トピックス 日本株
■要約

サーバーワークス<4434>はパブリッククラウドサービスで世界トップとなるアマゾン ウェブ サービス(AWS)の導入支援及び保守・運用サービスの専業大手で、AWSの最上位パートナーに2014年から継続して選出されている。高い技術力と豊富な導入実績(累計740社に導入、2019年10月1日現在)、自社開発した運用自動化サービス「Cloud Automator」などを強みに急成長している。売上高の8割強はリセール(AWS利用料等)やMSP(Managed Service Provider:監視・保守運用サービス)等のストック収入で占められており、高い成長性と同時に安定した収益基盤を構築していることが特徴となっている。2019年3月に東証マザーズ市場に株式上場した。

1. 2020年2月期第2四半期業績
2020年2月期第2四半期(2019年3月−8月)の業績は、売上高で前年同期比60.4%増の3,074百万円、営業利益で同58.9%増の200百万円と大幅増収増益となった。企業で基幹・業務系システムのクラウド化を進める動きが活発化しており、既存顧客からのリピート受注や新規顧客からの受注が好調に推移した。サービス別では、契約件数の積み上がりによりリセール売上が同76.0%増の2,367百万円と急拡大したほか、クラウドインテグレーションが同17.5%増、MSPが同33.2%の増収となり利益増に貢献した。

2. 2020年2月期業績見通し
2020年2月期の業績は、売上高で前期比34.1%増の6,005百万円、営業利益で同11.1%増の372百万円を見込んでいる。通期計画に対する第2四半期の進捗率は売上高で51.2%、営業利益で53.8%と前期実績(前期は売上高で42.8%、営業利益で37.6%)を上回るペースとなっていること、契約件数の積み上がりによりストック型収入であるリセールやMSPが右肩上がりに売上げが拡大していくことから、業績は会社計画を上回る可能性が高いと弊社では見ている。なお、利益率については売上構成比の変化に加えて、人材投資を積極的に進めることから前期比で若干低下する見込みとなっている。

3. 市場見通しと成長戦略
国内ではクラウドサービスを利用していない企業がまだ半数以上あると言われており、今後もオンプレミスからクラウドへの移行が加速すると見られている。調査会社の予測によれば、国内のパブリッククラウドサービス市場の2023年までの5年間の年平均成長率は21.7%と予測※されており、AWS専業大手である同社の成長余地も大きいと言える。同社は中堅から大企業を中心に顧客開拓を進めていくほか、超大企業や公共分野の大規模案件については、2018年に資本業務提携したNTTデータ<9613>と協業して取り組んでいく方針となっている。また、既存顧客においてもAWSが提供する様々な先進サービスを提案し、デジタルトランスフォーメーションを支援していくことでLTVの最大化に取り組んでいく。同社は市場の伸びを上回る成長を図るため、積極的な人材採用を進めていく方針であり、目標としては年率3割成長を継続し3年後に売上高で100億円を目指している。

※(株)MM総研「2019年国内クラウドサービス需要動向調査」。


■Key Points
・クラウドサービス最大手であるAWSの導入支援及び運用・保守サービスの専業大手として急成長
・ストック収入が売上高の8割強を占め、高成長かつ安定性も兼ね備える収益構造を確立
・ストック型ビジネスのリセール、MSPサービスが右肩上がりに成長

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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