アエリア Research Memo(1):IPビジネスで成長に弾み
[19/10/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
アエリア<3758>はITサービス事業、コンテンツ事業、アセットマネージメント事業の3事業を展開している。ITサービス事業ではデータサービスやアフィリエイト・プラットフォーム、コンテンツ事業ではスマートフォン向けゲーム開発と周辺ビジネス、アセットマネージメント事業では不動産事業、賃貸管理事業、宿泊施設の企画・運営などを展開している。これまでITサービス事業の安定収益を基盤にM&Aを駆使し、コンテンツ事業やアセットマネージメント事業を拡大してきた。しかし、スマートフォンゲームの「A3!(エースリー)」大ヒットや「イケメンシリーズ」を擁する(株)サイバードの買収を背景に、コンテンツ事業の成長に弾みが付いてきた。さらに、ゲームで育てたIP(Intellectual Property Rights:知的財産)を活用して、グッズやCDの販売、舞台化などゲーム周辺のビジネスを急拡大している。
同社は、今まさにIPビジネスで成長に弾みを付けようとしているところである。同時に既存事業とシナジーのある新たな市場や技術など新規領域の取込みにも余念がない。子会社のセレブレイトメッセージ(株)では、セレブや有名人など多くのファンを持つキャスト(動画メッセージ提供者)に対し、誰でも・自由に・簡単に誕生日や結婚式などへのパーソナルメッセージをオファーできるサービスを開始した。急成長中のVTuber※(Virtual YouTuber)市場では、男性バイリンガルYouTuberがコンテンツの楽しさやサブカルチャーなどの情報を世界に向けて発信している。
※Vtuber:YouTube上で動画などの配信活動を行っているバーチャルなキャラクターのこと
2019年12月期第2四半期の業績は、売上高14,404百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益1,846百万円(同9.7%増)となった。コンテンツ事業は「A3!」や「蒼焔の艦隊」の収益が引き続き好調に推移していること、サイバードがグループに加わったことにより、売上高8,571百万円(同61.3%増)、営業利益1,490百万円(同47.4%増)と大幅な増収増益となった。一方、ITサービス事業は全般的に安定した収益環境だったものの、アフィリエイト広告収益が減少したため、売上高2,678百万円(同21.0%減)、営業利益260百万円(同16.8%減)、アセットマネージメント事業は不動産市況の高止まりを考慮してリスクコントロールを強めた結果、売上高3,155百万円(同29.5%減)、営業利益102百万円(同73.3%減)と、いずれも減収減益となった。
同社は2019年12月期業績見通しを、売上高30,000百万円(前期比4.7%減)、営業利益3,200百万円(同70.5%増)と見込んでいる。期初の見通しから売上高で2,000百万円の下方修正、営業利益で1,000百万円の上方修正となった。売上高が下方修正となったのは、ITサービス事業でアフィリエイト広告収入が減少したこと、アセットマネージメント事業でリスクコントロールをしたことが要因である。一方、営業利益の上方修正は、「A3!」や「蒼焔の艦隊」の好調、サイバードの業績が想定以上で推移したことに加え、新しいゲームタイトルが2本配信されたことが要因である。このように足元で利益の成長ドライバーとなったコンテンツ事業だが、中期的にも利益を押し上げることが期待されている。
■Key Points
・「A3!」のヒットやサイバードの買収でコンテンツ事業充実
・IPなどゲーム周辺ビジネスの強化により成長に弾み
・コンテンツ事業好調で2019年12月期利益見通しを上方修正
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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アエリア<3758>はITサービス事業、コンテンツ事業、アセットマネージメント事業の3事業を展開している。ITサービス事業ではデータサービスやアフィリエイト・プラットフォーム、コンテンツ事業ではスマートフォン向けゲーム開発と周辺ビジネス、アセットマネージメント事業では不動産事業、賃貸管理事業、宿泊施設の企画・運営などを展開している。これまでITサービス事業の安定収益を基盤にM&Aを駆使し、コンテンツ事業やアセットマネージメント事業を拡大してきた。しかし、スマートフォンゲームの「A3!(エースリー)」大ヒットや「イケメンシリーズ」を擁する(株)サイバードの買収を背景に、コンテンツ事業の成長に弾みが付いてきた。さらに、ゲームで育てたIP(Intellectual Property Rights:知的財産)を活用して、グッズやCDの販売、舞台化などゲーム周辺のビジネスを急拡大している。
同社は、今まさにIPビジネスで成長に弾みを付けようとしているところである。同時に既存事業とシナジーのある新たな市場や技術など新規領域の取込みにも余念がない。子会社のセレブレイトメッセージ(株)では、セレブや有名人など多くのファンを持つキャスト(動画メッセージ提供者)に対し、誰でも・自由に・簡単に誕生日や結婚式などへのパーソナルメッセージをオファーできるサービスを開始した。急成長中のVTuber※(Virtual YouTuber)市場では、男性バイリンガルYouTuberがコンテンツの楽しさやサブカルチャーなどの情報を世界に向けて発信している。
※Vtuber:YouTube上で動画などの配信活動を行っているバーチャルなキャラクターのこと
2019年12月期第2四半期の業績は、売上高14,404百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益1,846百万円(同9.7%増)となった。コンテンツ事業は「A3!」や「蒼焔の艦隊」の収益が引き続き好調に推移していること、サイバードがグループに加わったことにより、売上高8,571百万円(同61.3%増)、営業利益1,490百万円(同47.4%増)と大幅な増収増益となった。一方、ITサービス事業は全般的に安定した収益環境だったものの、アフィリエイト広告収益が減少したため、売上高2,678百万円(同21.0%減)、営業利益260百万円(同16.8%減)、アセットマネージメント事業は不動産市況の高止まりを考慮してリスクコントロールを強めた結果、売上高3,155百万円(同29.5%減)、営業利益102百万円(同73.3%減)と、いずれも減収減益となった。
同社は2019年12月期業績見通しを、売上高30,000百万円(前期比4.7%減)、営業利益3,200百万円(同70.5%増)と見込んでいる。期初の見通しから売上高で2,000百万円の下方修正、営業利益で1,000百万円の上方修正となった。売上高が下方修正となったのは、ITサービス事業でアフィリエイト広告収入が減少したこと、アセットマネージメント事業でリスクコントロールをしたことが要因である。一方、営業利益の上方修正は、「A3!」や「蒼焔の艦隊」の好調、サイバードの業績が想定以上で推移したことに加え、新しいゲームタイトルが2本配信されたことが要因である。このように足元で利益の成長ドライバーとなったコンテンツ事業だが、中期的にも利益を押し上げることが期待されている。
■Key Points
・「A3!」のヒットやサイバードの買収でコンテンツ事業充実
・IPなどゲーム周辺ビジネスの強化により成長に弾み
・コンテンツ事業好調で2019年12月期利益見通しを上方修正
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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