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ブイキューブ Research Memo(3):ストック型のクラウド型サービスが主力(1)

注目トピックス 日本株
■ブイキューブ<3681>の事業概要

同社グループが提供しているビジュアルコミュニケーションサービスは、「いつでも、どこでも、『だれでも』使える」をコンセプトに、ユーザーのPCあるいはスマートフォン、タブレット端末等のモバイル端末から、インターネットを通じて、遠くの相手とお互いの顔や資料を共有しながら遠隔会議を行うWeb会議サービス、あるいはオンラインセミナー等に代表される、文字や音声だけでなく映像も含めたコミュニケーションサービスである。

同社の販売形態別売上構成比を見ると、2019年12月期第2四半期時点ではビジュアルコミュニケーション64.7%、ラーニングマネジメント19.2%、アプライアンス16.1%となっており、クラウド型サービスが同社の主力となっている。

また、地域別売上構成比は日本83.5%、海外16.5%となっている。海外は中国とシンガポールであるが、2019年12月期上半期は中国向け自動車企業サービス案件が進捗なしのため、シンガポールのみとなっている。

1. 販売形態
同社では2019年12月期よりセグメントを変更している。この変更後のセグメントに基づいて説明を行う。

(1) ビジュアルコミュニケーション事業
ビジュアルコミュニケーション事業では、ブイキューブ本体と海外子会社が映像系サービスを行っており、クラウド型のサービス提供が主力商品となる。

ビジュアルコミュニケーション事業の売上の75%はサブスクリプション(積み上げ型)のビジネスである。同社では月額サブスクリプションと、製薬業界向けセミナーなどイベント利用のアカウントプランである年額サブスクリプションという2種類に大別している。年額サブスクリプションは順調に伸びているが、これは専門の業界特化のチームを組んで、高付加価値のサービスを付け単価の高い大口顧客に注力する、という施策が奏功しており、特に製薬業界で顕著に成長しているためである。一方、月額サブスクリプションは、2018年12月期は微増にとどまったが、2015年にリリースしたV-CUBEミーティング5により品質が安定化したこと、競合が多いなかで使い勝手の良いサービスを提供しサポートする体制を構築してきたこと、などの理由から顧客満足度が高まり解約率が低下している。このように攻めと守りとのバランスが適切にとれており、着実で手堅い成長が見込まれる。

(2) ラーニングマネジメント事業
2019年4月にアイスタディを売却したため、シンガポール子会社Wizlearn Technologiesが主にASEANの学校・企業向けに提供するLMS(学習管理システム)が事業の中心である。

(3) アプライアンス事業
アプライアンス事業では代理店販売網も活用しながら、教育機関、官公庁、企業向けに電子黒板システム、ディスカッションテーブル、テレビ会議システム「V-CUBE Box」及び「テレキューブ」など、ビジュアルコミュニケーションに関わるハードウェアとソフトウェアを組み合わせたものを販売している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)




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