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MRO Research Memo(2):2019年12月期は10期連続の増収増益予想

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

● 2019年12月期の連結業績見通し
MonotaRO<3064>の2019年12月期通期の連結業績は、売上高で前期比24.4%増の136,258百万円、営業利益で同19.9%増の16,536百万円、経常利益で同19.9%増の16,530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同23.1%増の11,715百万円と、売上高・各利益ともに高い成長を目論む期初の計画を据え置いた。これは売上高5%、各利益10%から上振れ・下振れるという見込みとなった場合に見通しを変更して公表するルールがあり、売上・利益ともこの枠内で着地する見込みであるということ。

事業戦略としては、引き続き「(1)顧客ベースの拡大」、「(2)顧客生涯価値の向上」、「(3)既存顧客向け売上げの拡大」、「(4)大企業連携の推進」に取り組む。「(1)顧客ベースの拡大」に関しては、マーケティングデータの更なる活用、取扱点数拡大、リスティング広告やSEO強化等を推進する。「(2)顧客生涯価値の向上」は今期注力している新しい取組みだ。具体的には、同社が持つ過去の購入履歴データから傾向を導き出し、将来性の高いユーザーの発掘を優先するというアプローチだ。「(3)既存顧客向け売上の拡大」のためには、顧客属性に適する検索結果・プロモーションを実施することや配送の短時間化に取り組む。

通期の連結売上高計画に対する第3四半期の進捗は、70.9%(前年同期は72.2%)、営業利益で68.4%(同71.3%)と若干前期には及ばない。今期は消費増税前の駆け込み需要の想定からの下振れや台風など計画との乖離が生じる要因が目立った。一方で同社のビジネスモデルは、顧客数が積み上がり、年度末になるほど業績が尻上がりに向上する強みを持つ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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