JBR Research Memo(4):2019年9月期業績は全セグメントで増益を達成、過去最高益を更新
[19/12/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2019年9月期の業績概要
ジャパンベストレスキューシステム<2453>の2019年9月期の連結業績は、売上高が前期比2.1%増の12,010百万円、営業利益が同14.5%増の1,638百万円、経常利益が同19.7%増の1,967百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.5%増の1,639百万円となり、売上高は2期ぶりの増収、営業利益、経常利益は6期連続の増益となり、過去最高益を連続更新した。
売上高は駆けつけ事業やリペア事業で減収となったものの、主力の会員事業や保険事業の成長により増収となった。利益面では、増収効果に加えて業務効率の向上や経費コントロールに取り組んだことで、すべての事業セグメントにおいて増益(リペア事業は損失縮小)を達成し、営業利益率も前期比1.4ポイント上昇の13.6%と過去最高を更新した。なお、2019年9月期より従来、共通費用として計上していた人材関連費用が配賦され始めたことなどにより配賦の負担額が増加し、例えば売上構成比の高い会員事業ではセグメント利益は従来基準よりも約80百万円押し下げられた格好になっており、2019年9月期の増益率が小幅にとどまっている要因となっている。
親会社株主に帰属する当期純利益が前期比37.5%増と大幅増益となったが、これは営業外で投資有価証券売却益351百万円を計上(前期比233百万円増)したことに加え、破産更生債権の貸倒れが確定し税務上の損金計上を行ったことで法人税が減額されたためだ。
期初会社計画比で見ると売上高は6.2%下回ったものの、営業利益はほぼ計画どおりに着地した。売上高の下振れは、駆けつけ事業やリペア事業の未達に加えて、会員事業において「dリビング」向けサービスを2019年5月に終了したこと、新規提携案件の始動が遅れたことなどが要因だ。「dリビング」向けサービスについては採算性が低下したことによるサービス終了のため、利益面でのマイナス影響は軽微であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<ST>
1. 2019年9月期の業績概要
ジャパンベストレスキューシステム<2453>の2019年9月期の連結業績は、売上高が前期比2.1%増の12,010百万円、営業利益が同14.5%増の1,638百万円、経常利益が同19.7%増の1,967百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.5%増の1,639百万円となり、売上高は2期ぶりの増収、営業利益、経常利益は6期連続の増益となり、過去最高益を連続更新した。
売上高は駆けつけ事業やリペア事業で減収となったものの、主力の会員事業や保険事業の成長により増収となった。利益面では、増収効果に加えて業務効率の向上や経費コントロールに取り組んだことで、すべての事業セグメントにおいて増益(リペア事業は損失縮小)を達成し、営業利益率も前期比1.4ポイント上昇の13.6%と過去最高を更新した。なお、2019年9月期より従来、共通費用として計上していた人材関連費用が配賦され始めたことなどにより配賦の負担額が増加し、例えば売上構成比の高い会員事業ではセグメント利益は従来基準よりも約80百万円押し下げられた格好になっており、2019年9月期の増益率が小幅にとどまっている要因となっている。
親会社株主に帰属する当期純利益が前期比37.5%増と大幅増益となったが、これは営業外で投資有価証券売却益351百万円を計上(前期比233百万円増)したことに加え、破産更生債権の貸倒れが確定し税務上の損金計上を行ったことで法人税が減額されたためだ。
期初会社計画比で見ると売上高は6.2%下回ったものの、営業利益はほぼ計画どおりに着地した。売上高の下振れは、駆けつけ事業やリペア事業の未達に加えて、会員事業において「dリビング」向けサービスを2019年5月に終了したこと、新規提携案件の始動が遅れたことなどが要因だ。「dリビング」向けサービスについては採算性が低下したことによるサービス終了のため、利益面でのマイナス影響は軽微であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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