セグエ Research Memo(1):ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーを目指す
[19/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
1. 会社概要
セグエグループ<3968>は、情報・通信セクターに属する、セキュリティとIT(情報技術)インフラ専門の企業グループの持株会社である。同グループは、元々セキュリティ製品の輸入販売とソリューション提供に強みを有しているが、最近は自社開発ソフトウェアの「SCVX」(Secure Container Virtual Extensionsの略、仮想ブラウザ(リモートブラウザとも言う)、すなわちコンピュータウィルス侵入を防ぐために、インターネットと業務端末をネットワーク分離するインターネット分離ソリューションのこと)の販売にも注力している。グループ各社は、IT分野におけるセキュリティソリューションプロバイダーとして、ネットワーク、情報セキュリティ、オープンソースと3つの技術を駆使して、製品の企画開発からシステムの提供、構築、保守、運用支援に至るまでのトータルソリューションを提供している。2019年6月の東証1部指定を機に、より一層社員一丸となり企業価値の向上に取り組み、ネットワークセキュリティにおける新たなリーディングカンパニーを目指している。
2. 2019年12月期第3四半期の業績概要
2019年12月期第3四半期累計の業績は、売上高7,379百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益438百万円(同12.9%増)と過去最高を達成した。積極的な営業活動を推進し、継続的に大型案件が獲得できており、ソリューションプロダクト事業の売上が順調に伸長している。また、ソリューションサービス事業の売上も、保守及びヘルプデスク等のサポートサービスの販売の堅調な増加により、前年同期を上回った。加えてSCVXの販売も伸長し、好決算となった。一方で、将来の成長に向けたM&A、人財や社内環境・システム等への積極的な投資を実施した。
3. 2019年12月期の業績見通し
2019年12月期通期の連結業績は、売上高9,476百万円(前期比8.1%増)、営業利益566百万円(同17.0%増)と、5期連続の売上・営業利益増を目指す。第3四半期までに、売上高は通期業績予想の77.9%を、営業利益も同77.4%を達成済みであり、業績は順調に推移している。今後も、積極的な採用及び教育の充実を進め、自社開発製品の開発継続及び販売拡大、セキュリティにフォーカスした製品及びサービスラインアップの拡充、新規商材と既存商材のクロスセルなどに取り組む方針だ。加えて、独自の技術を有する企業やビジネスの発展加速を図ることができる企業との協業も進めていく計画である。なお、2019年12月1日には1株につき2株の割合で株式分割を実施するとともに、普通配当5.0円に加え、創業25周年及び東証1部指定記念配当5.0円の計10.0円に増配すると発表した。
4. 成長戦略
高度情報化社会においては、新たな情報セキュリティ脅威が増加しており、更なるセキュリティ需要の拡大が見込まれる。同社グループは、付加価値の高い自社開発製品SCVXの新バージョン(V3.0)の販売に注力することで、2019年6月末の15万ユーザから今後2年間で4倍増の60万ユーザ突破を目指す。直近では、東京都大田区がSCVXを導入するなど、実績が積み上がっている。また、2019年7月には、SCVXの開発で培った自社の独自コンテナ技術を活用したクライアント型セキュリティプロダクト構想“RevoWorks”を発表し、今後3年間で20億円の売上を目標とする。加えて、最先端技術を持つ海外会社からの輸入販売を拡大する計画であり、同社グループは今後も高成長を続けると予想される。また、社内のITエンジニアの採用・育成にも努める方針である。
同社グループでは、ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーとなるべく、セキュリティソリューションプロバイダービジネスを展開していき、顧客やパートナーから信頼され、自らが誇れる業界TOP企業を目指す。また、既存事業分野の持続的成長、新規プロダクト、サービス、自社製品、自社サービスへの集中投資と拡大、M&A戦略及び新たなビジネスモデル創出による爆発的成長などによって、企業価値向上を追求する方針だ。
■Key Points
・IT分野におけるセキュリティソリューションプロバイダーとして、トータルソリューションを提供。2019年6月には東証1部に昇格
・2019年12月期第3四半期決算はプロダクト販売が好調、サービス販売も堅調に推移し、SCVXの販売も伸長した結果、売上・売上総利益・営業利益ともに過去最高を達成
・2019年12月期は5期連続の売上・営業利益増を目指す。営業利益は第3四半期段階で通期計画の77.4%を達成済みであり、業績は順調に推移。株式分割と増配を実施する
・同社グループでは、ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーを目指している。今後もセキュリティ需要の拡大を背景に、同社グループは高成長を続けると見られる。SCVXは今後2年間で4倍増の60万ユーザ突破が、またRevoWorksでは今後3年間で20億円の売上が目標
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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1. 会社概要
セグエグループ<3968>は、情報・通信セクターに属する、セキュリティとIT(情報技術)インフラ専門の企業グループの持株会社である。同グループは、元々セキュリティ製品の輸入販売とソリューション提供に強みを有しているが、最近は自社開発ソフトウェアの「SCVX」(Secure Container Virtual Extensionsの略、仮想ブラウザ(リモートブラウザとも言う)、すなわちコンピュータウィルス侵入を防ぐために、インターネットと業務端末をネットワーク分離するインターネット分離ソリューションのこと)の販売にも注力している。グループ各社は、IT分野におけるセキュリティソリューションプロバイダーとして、ネットワーク、情報セキュリティ、オープンソースと3つの技術を駆使して、製品の企画開発からシステムの提供、構築、保守、運用支援に至るまでのトータルソリューションを提供している。2019年6月の東証1部指定を機に、より一層社員一丸となり企業価値の向上に取り組み、ネットワークセキュリティにおける新たなリーディングカンパニーを目指している。
2. 2019年12月期第3四半期の業績概要
2019年12月期第3四半期累計の業績は、売上高7,379百万円(前年同期比11.0%増)、営業利益438百万円(同12.9%増)と過去最高を達成した。積極的な営業活動を推進し、継続的に大型案件が獲得できており、ソリューションプロダクト事業の売上が順調に伸長している。また、ソリューションサービス事業の売上も、保守及びヘルプデスク等のサポートサービスの販売の堅調な増加により、前年同期を上回った。加えてSCVXの販売も伸長し、好決算となった。一方で、将来の成長に向けたM&A、人財や社内環境・システム等への積極的な投資を実施した。
3. 2019年12月期の業績見通し
2019年12月期通期の連結業績は、売上高9,476百万円(前期比8.1%増)、営業利益566百万円(同17.0%増)と、5期連続の売上・営業利益増を目指す。第3四半期までに、売上高は通期業績予想の77.9%を、営業利益も同77.4%を達成済みであり、業績は順調に推移している。今後も、積極的な採用及び教育の充実を進め、自社開発製品の開発継続及び販売拡大、セキュリティにフォーカスした製品及びサービスラインアップの拡充、新規商材と既存商材のクロスセルなどに取り組む方針だ。加えて、独自の技術を有する企業やビジネスの発展加速を図ることができる企業との協業も進めていく計画である。なお、2019年12月1日には1株につき2株の割合で株式分割を実施するとともに、普通配当5.0円に加え、創業25周年及び東証1部指定記念配当5.0円の計10.0円に増配すると発表した。
4. 成長戦略
高度情報化社会においては、新たな情報セキュリティ脅威が増加しており、更なるセキュリティ需要の拡大が見込まれる。同社グループは、付加価値の高い自社開発製品SCVXの新バージョン(V3.0)の販売に注力することで、2019年6月末の15万ユーザから今後2年間で4倍増の60万ユーザ突破を目指す。直近では、東京都大田区がSCVXを導入するなど、実績が積み上がっている。また、2019年7月には、SCVXの開発で培った自社の独自コンテナ技術を活用したクライアント型セキュリティプロダクト構想“RevoWorks”を発表し、今後3年間で20億円の売上を目標とする。加えて、最先端技術を持つ海外会社からの輸入販売を拡大する計画であり、同社グループは今後も高成長を続けると予想される。また、社内のITエンジニアの採用・育成にも努める方針である。
同社グループでは、ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーとなるべく、セキュリティソリューションプロバイダービジネスを展開していき、顧客やパートナーから信頼され、自らが誇れる業界TOP企業を目指す。また、既存事業分野の持続的成長、新規プロダクト、サービス、自社製品、自社サービスへの集中投資と拡大、M&A戦略及び新たなビジネスモデル創出による爆発的成長などによって、企業価値向上を追求する方針だ。
■Key Points
・IT分野におけるセキュリティソリューションプロバイダーとして、トータルソリューションを提供。2019年6月には東証1部に昇格
・2019年12月期第3四半期決算はプロダクト販売が好調、サービス販売も堅調に推移し、SCVXの販売も伸長した結果、売上・売上総利益・営業利益ともに過去最高を達成
・2019年12月期は5期連続の売上・営業利益増を目指す。営業利益は第3四半期段階で通期計画の77.4%を達成済みであり、業績は順調に推移。株式分割と増配を実施する
・同社グループでは、ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーを目指している。今後もセキュリティ需要の拡大を背景に、同社グループは高成長を続けると見られる。SCVXは今後2年間で4倍増の60万ユーザ突破が、またRevoWorksでは今後3年間で20億円の売上が目標
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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