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ランドコンピュ Research Memo(7):第2四半期実績を踏まえると、2020年3月期通期予想はやや控え目に

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

● 2020年3月期の業績見通し
ランドコンピュータ<3924>の2020年3月期通期予想は期初予想を据え置いており、売上高が前期比6.1%増の8,550百万円、営業利益が同4.1%増の609百万円、経常利益が同5.9%増の620百万円、当期純利益が同5.7%増の400百万円と3期連続の増収増益を見込む。

2018年3月期までの3期の売上高の上期・下期比率がおおよそ47:53、前期は46:54であった。上期と比べて下期の売上高が大きくなるため、下期の売上総利益率は高く、販管費率が低くなり、売上高営業利益率は高くなる下期偏重の傾向がみられる。2020年3月期における売上高の上期・下期比率は、期初予想で46:54であったが、第2四半期の業績が期初予想を上回ったため、現在の比率は49:51となっている。営業利益の上期・下期比率は、期初予想の33:67から38:62に推移している。過去の比率から見ると、2020年3月期下期の予想がやや控え目になっている。ただし、予想以上の利益が見込まれる場合は、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の増強など追加投資をする可能性がある。

サービスライン別見通し
サービスライン別の売上高は、システムインテグレーションが5,930百万円(前期比5.6%増)、インフラソリューションが1,320百万円(同4.5%増)、パッケージベースSIが1,300百万円(同10.4%増)を見込む。

システムインテグレーション・サービスは、金融ではネットバンクを中心とした新規案件を獲得する。損害保険向けシステム開発案件にも新規参画する。公共は、官公庁向けシステム開発の新規参画案件の拡大を図り、前期延伸した分を確実に取る。産業・流通は、技術力、業務知識、品質を武器に直ユーザと一括請負を拡大する。通信・社会インフラ案件は、ネットワーク系システムを担当することを目指す。

インフラソリューション・サービスは、システムインテグレーション・サービスと連携したワンストップ・サービスにより商機創出を図る。銀行・証券・保険の金融分野及び公共・文教分野などのストックビジネスの受注を拡大する。

パッケージベースSI・サービスは、Salesforceを中心としたクラウドサービスの導入支援、カスタマイズの大規模案件を開拓する。以前に大口プロジェクトにおいて損失が発生したが、内部体制を固めて、制度的にプロジェクト管理の厳格化を進めたため、受注が拡大し利益率も改善傾向にある。高い成長性が見込めるため、人員投入を傾斜しており、人財育成が先行している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)




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