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インテリックス Research Memo(6):リノヴェックスマンションの仕入件数が首都圏、地方エリアともに大幅増加

注目トピックス 日本株
■業績動向

2. 事業セグメント別動向
(1) 中古マンション再生流通事業(リノヴェックスマンション事業)
インテリックス<8940>の中古マンション再生流通事業の売上高は前年同期比7.6%増の14,868百万円、営業利益は同9.5%増の387百万円と2年ぶりの増収増益となった。売上高の内訳を見ると、リノヴェックスマンションの物件販売で同7.7%増の14,773百万円、マンションの賃貸収入で同6.3%減の85百万円、その他収入で同16.8%減の9百万円となった。また、売上総利益は同11.4%増の1,963百万円となり、リノヴェックスマンションの利益率改善を主因として売上総利益率も同0.4ポイント上昇の13.2%となった。

リノヴェックスマンションの販売件数は前年同期比12.6%増の636件となった。エリア別の販売件数を見ると、首都圏が同1.7%減の298件と減少したものの、地方エリアが同29.0%増の338件と2期ぶりに増加に転じた。一方、仕入件数は同33.3%増の813件と大幅増となった。地方エリアで同34.7%増の458件と過去最高を更新したほか、首都圏でも同31.5%増の355件と4期ぶりに増加に転じたことが要因だ。各営業拠点での営業体制を強化したことに加えて、首都圏では競合他社が在庫水準の上昇により新たな仕入に慎重になってきたことも一因と考えられる。競争激化が沈静化し、同社が適正とする価格での売却物件が増えてきたことが仕入の増加につながっている。四半期ベースの仕入件数の動きを見ても、2020年5月期第2四半期は446件とここ数年では最も高い水準となっている。リノヴェックスマンションの事業期間は約3.5ヶ月となるため、下期以降にこれら仕入件数の増加が反映されるものと考えられる。

リノヴェックスマンション販売の売上総利益率は2019年5月期第2四半期の12.3%から12.9%となり、改善傾向が続いている。販売期間が2019年5月期の77日から70日に短縮し、販売が順調に進んだこと、相対的に利益率の高い地方エリアの販売構成比が上昇したことが要因となっている。

(2) その他不動産事業
その他不動産事業の売上高は前年同期比3.0%増の2,951百万円、営業利益は同8.6%減の269百万円となった。好採算の不動産物件販売が前年同期にあった反動で、売上総利益は同3.8%減の611百万円、売上総利益率は同1.5ポイント低下の20.7%となった。

売上高の内訳を見ると、物件販売については前年同期比10.1%減の1,505百万円となった。2020年5月期第2四半期累計期間ではアセットシェアリングの販売はなく、一棟もの物件を29件販売した。また、賃貸収入はリースバック物件の増加を主因として同28.8%増の466百万円となった。第2四半期末におけるリースバック物件の保有残高は前期末比10億円増の55億円、件数で同76件増の327件と順調に積み上がっており(保有物件のうち約6割は戸建、約4割はマンション)、賃貸収入で160百万円を計上した。その他収入はリノベーション内装事業の増加を主因として、同18.3%増の979百万円となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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