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TKP Research Memo(7):2020年2月期は日本リージャス連結化等により、大幅な事業拡大を見込む

注目トピックス 日本株
■業績見通し

2020年2月期の業績予想(2019年8月16日付増額修正後)についてティーケーピー<3479>は、売上高を前期比58.2%増の562.06億円、EBITDAを同116.8%増の112.28億円、営業利益を同77.4%増の76.07億円、経常利益を同45.9%増の59.13億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同51.2%増の28.63億円と大幅な増収増益を見込んでいる。

売上高は、引き続き上位グレードの貸会議室を軸とした出店やホテル事業の拡大等による同社本体の伸び(オーガニック成長)に加えて、日本リージャス(第2四半期から)及び品川配ぜん人紹介所(第3四半期から)、台湾リージャス(第4四半期から)の連結効果が上乗せ要因となる見通しである。

一方、利益面でも、M&Aに伴う一時的な費用等に加え、のれん償却費が新たな負担になるものの、増収効果や高付加価値化による収益性の改善のほか、日本及び台湾リージャス連結化やシナジー創出により大幅な増益を実現し、営業利益率も13.5%(前期は12.1%)に上昇する想定となっている。

通期業績予想の達成のためには、第4四半期の売上高165.32億円(前年同四半期比86.6%増、前四半期比7.3%増)、営業利益26.48億円(前年同四半期比233.1%増、前四半期比89.8%増)が必要となる。売上高予想について弊社では、第3四半期までの順調な進捗状況(約70%)に加えて、第4四半期からは台湾リージャスが連結されたこと、大学入試会場等の需要期に当たることなどから十分に達成可能であるとみている。一方、営業利益予想については、第3四半期における一時的な統合費用などにより厳しい進捗状況(約65%)にあるが、第4四半期での需要の取り込みや付加価値の向上等によりどこまで収益を積み上げられるかがポイントとなるだろう。一方、注目すべきは、日本リージャスとのシナジー創出に向けたPMI(買収後の統合プロセス)の進捗である。既に共同仕入れ(共同出店)などでは実績が見られるが、営業体制を含む人事面での統合については第4四半期から本格的に進める計画であり、相互送客の実現など、具体的なシナジー効果をどのように享受していくのか、その道筋をフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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