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ドーン Research Memo(5):2020年5月期は5期連続増収増益を予想

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

ドーン<2303>の2020年5月期通期の業績予想は、売上高で前期比15.3%増の1,030百万円、営業利益で同28.5%増の257百万円、経常利益で同27.3%増の261百万円、当期純利益で同18.6%増の185百万円と好調だった上期実績を反映して上方修正された。実現されれば5期連続の増収増益となる。

2020年5月期もクラウドサービスの高い成長を見込んでおり、クラウドサービスの利用料収入は既存顧客(自治体)の定常収入に加え、新たな契約の獲得に伴う増収が期待できる。政府が全省庁のシステムを2020年秋から順次クラウドに切り替える方針を出していることも追い風となりそうだ。主力の「NET119緊急通報システム」に関しては、2018年3月に総務省消防庁から各都道府県の消防に対して早期導入についての通知、2018年12月からは各都道府県の消防に対して未導入地域の解消を促すための地域別導入状況の公表が行われており、運用に要する経費の地方交付税措置などのバックアップ体制も整っている。また全国的に自然災害が多発するなか、同社のクラウド型災害情報共有サービス「DMaCS」の有効性が検証されており、自治体での横展開の進展に期待がかかる。下期に納期を迎える受託開発に関しては、地方自治体の防災・防犯関連システムなどで受注が拡大しており2020年5月期も増収に貢献しそうだ。営業利益率に関しては、前期以上の25.0%(前期は22.4%)を予想している。クラウドサービスの売上構成比が4割を超えての着地が予想される中で、収益性がさらに向上しそうだ。

同社の売上高及び各利益は顧客の決算期に連動し、下期(第4四半期)に偏る。2020年5月期は売上高の第2四半期進捗率が42.4%(前年同期は36.0%)、営業利益の第2四半期進捗率が41.7%(同8.0%)と例年以上に上期が好調だった。ストック型ビジネスであるクラウドサービスが安定成長する中で、下期(第4四半期)もこうした流れが継続し、利益が上積みされれば、2020年5月期通期では業績のさらなる上振れが期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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