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フリービット Research Memo(1):2020年4月期第1四半期は大幅増収

注目トピックス 日本株
■業績動向

フリービット<3843>の2020年4月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比28.3%増の13,386百万円、営業利益が同17.0%減の333百万円、経常利益が同66.1%増の286百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が180百万円(前期は147百万円の損失)となり、大幅な増収となった。

売上高に関しては、不動産テック事業の拡大とエドテック事業の開始が大幅な増収に貢献した。不動産テック事業では主力のマンションインターネット接続サービスが引き続き好調を維持し、セグメント売上高で前年同期比57.1%増と高い成長を示した。エドテック事業は連結子会社(株)アルク(2018年9月買収)が行っており、前期第3四半期から業績計上している。第1四半期の売上高1,360百万円は増収分となる。ヘルステック事業、アドテク事業も変わらず増収基調。2020年4月期第1四半期のセグメント別売上構成は、インフラテック事業28.8%、不動産テック事業22.9%、アドテク事業32.7%、ヘルステック事業5.5%、エドテック事業10.2%である。

売上総利益率は前年同期の27.0%から28.0%へ1.0ポイント上昇し、収益力は上昇傾向だ。販管費はエドテック事業開始に伴う事業規模の拡大により増加し、販管費比率は前年同期の23.1%から25.5%と2.4ポイント上昇した。結果として、営業利益率は前年同期の3.8%から2.5%へ1.3ポイント低下した。

営業利益(セグメント利益)に貢献した事業は、不動産テック事業(303百万円)とアドテク事業(182百万円)、インフラテック事業(133百万円)。一方でセグメント利益がマイナスだったのは、エドテック事業(156百万円)とヘルステック事業(136百万円)である。エドテック事業は通年では黒字の事業だが、季節性が強く第1四半期は閑散期にあたる(繁忙期は第4四半期)。ヘルステック事業は高い成長を維持しているが、体制強化により一過性の減益となった。全体として営業減益ではあるが、想定どおりであり、順調な滑り出しと言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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