馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:「銘柄スカウター」×「トレードステーション」〜コンセンサス上昇ランキング〜
[20/02/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
(執筆:2020年2月13日)
皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
これまでも何度か本記事にて、マネックス証券の日本株銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」(以下、「銘柄スカウター」と呼びます)と「トレードステーション」の組み合わせは銘柄分析において最強、と紹介させていただいております。今回は、銘柄スカウターの中の「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」との組み合わせ活用法をご紹介いたします。
■「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」とは
「銘柄スカウター」の10年スクリーニングの中にある「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」は、直近一週間に経常利益予想コンセンサスが上昇した銘柄について、変化率が高い順にランキング表示しているもので、最新のものが常に更新されます。コンセンサスの上昇は、アナリストの誰かが業績予想を上方修正していることを意味しますので、有望な銘柄を探すヒントになります。
■投資家目線の銘柄一覧をCSV形式でダウンロードできる機能
「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」のさらなるオススメポイントは、銘柄の一覧がCSVでダウンロードできる点です。これはまさに、トレーダー目線のツールといえるでしょう。一覧にある銘柄をトレードステーションのレーダースクリーンに登録すれば、有望な銘柄の一覧をトレードステーションで分析することができます。
■最新のコンセンサス上昇ランキング銘柄
2月12日時点では35銘柄がランキングに上がっていましたが、具体的にどのような銘柄がランキングされていたのかを見ていきましょう。
この時期のランキングでは、半導体関連の業績の好転と、システムインテグレーション関連の銘柄のコンセンサスがプラスに乖離している一方で、製薬企業のコンセンサスがマイナスに乖離している点が印象的でした。
経常利益の会社予想とコンセンサスの乖離率が、最もプラス方向に大きかった銘柄が新光電気工業<6967>(+32.4%乖離)です。同社の20年3月期通期予想では前期に比べ利益が大幅に減少する見通しですが、足元では半導体関連事業が回復傾向に転換しています。
四半期ベースで見てみると、20年3月期第3四半期は、売上高382億円、営業利益10億円、経常利益17億円に着地し、営業利益・経常利益ともに黒字転換しています(第2四半期は営業利益5.8億円の赤字、経常利益0.9億円の赤字)。次世代の基板の拡大や静電チャックの需要に伴い業績が成長し、中期的な業績拡大の可能性があると見ています。
(※静電チャック:半導体製造装置の中核部品で、半導体ウエハーを静電気で吸着して固定する際などに使用します。)
また、同じ半導体の基盤関連ではイビデン<4062>もプラスの乖離でランクインしています。システムインテグレーション関連でコンセンサスがプラス乖離していた銘柄は、インターネットイニシアティブ<3774>、TIS<3626>などがあげられます。
一方、製薬企業では、協和キリン<4151>、武田薬品工業<4502>、塩野義製薬<4507>などが会社予想よりコンセンサスがマイナスに乖離でランキング入りしています。
「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」を見ることで、株式市場でトレンドを把握しながらも、今後の先読みもできる点が魅力ではないでしょうか。
今回のランキングの入っている35銘柄全てを、マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。
(その他の代表的な『コンセンサス上昇ランキング』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
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皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
これまでも何度か本記事にて、マネックス証券の日本株銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」(以下、「銘柄スカウター」と呼びます)と「トレードステーション」の組み合わせは銘柄分析において最強、と紹介させていただいております。今回は、銘柄スカウターの中の「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」との組み合わせ活用法をご紹介いたします。
■「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」とは
「銘柄スカウター」の10年スクリーニングの中にある「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」は、直近一週間に経常利益予想コンセンサスが上昇した銘柄について、変化率が高い順にランキング表示しているもので、最新のものが常に更新されます。コンセンサスの上昇は、アナリストの誰かが業績予想を上方修正していることを意味しますので、有望な銘柄を探すヒントになります。
■投資家目線の銘柄一覧をCSV形式でダウンロードできる機能
「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」のさらなるオススメポイントは、銘柄の一覧がCSVでダウンロードできる点です。これはまさに、トレーダー目線のツールといえるでしょう。一覧にある銘柄をトレードステーションのレーダースクリーンに登録すれば、有望な銘柄の一覧をトレードステーションで分析することができます。
■最新のコンセンサス上昇ランキング銘柄
2月12日時点では35銘柄がランキングに上がっていましたが、具体的にどのような銘柄がランキングされていたのかを見ていきましょう。
この時期のランキングでは、半導体関連の業績の好転と、システムインテグレーション関連の銘柄のコンセンサスがプラスに乖離している一方で、製薬企業のコンセンサスがマイナスに乖離している点が印象的でした。
経常利益の会社予想とコンセンサスの乖離率が、最もプラス方向に大きかった銘柄が新光電気工業<6967>(+32.4%乖離)です。同社の20年3月期通期予想では前期に比べ利益が大幅に減少する見通しですが、足元では半導体関連事業が回復傾向に転換しています。
四半期ベースで見てみると、20年3月期第3四半期は、売上高382億円、営業利益10億円、経常利益17億円に着地し、営業利益・経常利益ともに黒字転換しています(第2四半期は営業利益5.8億円の赤字、経常利益0.9億円の赤字)。次世代の基板の拡大や静電チャックの需要に伴い業績が成長し、中期的な業績拡大の可能性があると見ています。
(※静電チャック:半導体製造装置の中核部品で、半導体ウエハーを静電気で吸着して固定する際などに使用します。)
また、同じ半導体の基盤関連ではイビデン<4062>もプラスの乖離でランクインしています。システムインテグレーション関連でコンセンサスがプラス乖離していた銘柄は、インターネットイニシアティブ<3774>、TIS<3626>などがあげられます。
一方、製薬企業では、協和キリン<4151>、武田薬品工業<4502>、塩野義製薬<4507>などが会社予想よりコンセンサスがマイナスに乖離でランキング入りしています。
「経常利益予想コンセンサス上昇ランキング」を見ることで、株式市場でトレンドを把握しながらも、今後の先読みもできる点が魅力ではないでしょうか。
今回のランキングの入っている35銘柄全てを、マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。
(その他の代表的な『コンセンサス上昇ランキング』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
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