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サムティ Research Memo(7):2020年11月期も大幅増収増益を見込む。2020年秋にホテルリートの上場へ

注目トピックス 日本株
■業績見通し

2020年11月期の業績予想についてサムティ<3244>は、売上高を前期比16.9%増の100,000百万円、営業利益を同13.7%増の17,500百万円、経常利益を同10.7%増の14,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同3.7%増の10,100百万円と、引き続き大幅な増収増益を見込んでいる。

売上高は、「不動産事業」「不動産賃貸事業」「その他の事業(ホテル運営)」の3つの事業がそれぞれ伸長する見通しである。特に、「S-RESIDENCE」シリーズやホテルなど自社開発物件の販売が業績の伸びをけん引する想定となっている。開発流動化で21棟(前期は17棟)、再生流動化で30棟(前期は38棟)、投資分譲で6棟(前期は2棟)の販売を計画している。

利益面でも、ホテル開発ファンドの組成やホテルリートの上場に向けた費用等が見込まれるものの、増収により増益を確保。営業利益率も17.5%と高水準を維持する見通しである。

投資計画については、開発用地に約265億円、収益不動産に約480億円を予定しており、中期経営計画に沿った積極的な投資方針を継続していく意向である。

弊社でも、好調な外部環境(都心部でのレジデンス需要に加え、地方主要都市におけるオフィスやホテルの構造的な需給ギャップ等)や内部要因(パイプラインの積み上げやホテル事業の進展等)を勘案すると、同社の業績予想の達成は十分に可能であるとみている。一方、当面のリスク要因として認識すべき点は、日韓関係の悪化や中国を中心に感染拡大が進む新型肺炎による影響が、訪日外国人を始め、国内経済にどの程度のインパクトを与えるのかにある。特に、ホテルの稼働状況の変化には注意が必要だろう。また、中長期的な視点からは、ホテル開発ファンドの組成やホテルリートの上場に向けた動きのほか、中期経営計画の進捗(特に、開発用地や収益不動産への投資)等にも注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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