GMOペパボ Research Memo(4):ストック型のホスティング事業とEC支援事業を両輪に成長(2)
[20/03/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■GMOペパボ<3633>の事業概要
(2) EC支援事業
EC(電子商取引)の運営を支援するネットショップ開業・作成サービスなどを格安の料金で提供する。サービスの利用料金や手数料を売上計上するストック型のビジネスモデルとなる。主要サービスは以下のとおり。
a) カラーミーショップ
ネットショップの運営初心者でもブログを作成する感覚で簡単かつ低料金で開店できるシステムとなっているのが特徴で、2019年12月末の契約件数は4.1万件と国内の有料サービス※では最大手となっている。個人商店から大規模販売店まで幅広いニーズに応える豊富な機能を備えているほか、デザインを細かくカスタマイズすることが可能なため、自己表現の場としても活用されている。同事業セグメント売上高の5割強、利益の約9割を占める主力サービスとなっている。
※月額基本料金プランは、834円、3,000円、7,223円(いずれも税抜き)と3つのプランを用意している。
b) SUZURI(スズリ)
自身で制作したイラストや写真の画像をサイトにアップロードするだけで、Tシャツ、マグカップ、スマートフォンケースなど様々なオリジナルグッズを作成・販売できるサービス。初期投資や在庫管理などのリスクがなく、アイテムの作成から配送(製作及び配送は外部委託)までを「SUZURI」で一貫してサポートするため、安心して作品の販売や購入ができる。2014年からサービスを開始し、2019年12月末の累積会員数は39万人まで拡大している。製作コストに一定利益を上乗せした額が同社の売上高となるフロー型のビジネスモデルとなり、同事業セグメント売上高の3割強、利益の1割弱を占める。
c) Canvath(キャンバス)
自身がデザインしたイラストや撮影した写真をアップロードするだけで、スマートフォンケースやマグカップ、Tシャツなどオリジナルのグッズが作成できるサービス。ネットショップオーナーやクリエイターが「Canvath」を利用することで、オリジナルグッズを1個から最安値で仕入れることができる。ネットショップを運営している場合には、オリジナルグッズがショップで売れた後に「Canvath」上で発注することで、在庫リスクなくショップを運営することが可能となる。2018年4月に(株)ベーシックから譲受した事業となる。
(3) ハンドメイド事業
インターネット上で手軽に手作り作品の展示・販売ができる国内最大のハンドメイドマーケット「minne」の事業で、販売手数料(取引額の9.6%)が主な売上げとなる。「minne」の特徴は、ホームページ作成経験のない初心者でも簡単に販売機能を備えたギャラリーページの作成ができることにあり、決済は「minne」が代行するため作家と購入者が安心して作品を売買できる場として利用されている。アクセサリー、ファッション、バッグ・財布などのハンドメイド作品や作品の製作に必要となる素材の販売などを行っている。
2019年7月に利用規約を改訂し、「CtoCハンドメイドマーケット」から「ものづくりの総合プラットフォーム」へと事業領域を拡大している。ハンドメイド以外の加工品や製作の一部の工程を第三者に委託して作った作品も、「ものづくり」という表現活動の1つであると捉え出品可能としたほか、「ものづくり」にこだわるブランドやメーカー等の企業の出品も可能とし、CtoCからBtoC領域に拡大した。2019年12月末時点の登録作家数は60万人(うち、企業数は100社超)、登録作品数は1,077万点、アプリダウンロード数は1,121万DLとなっている。
(4) その他
同社が運営するブログサービス「JUGEM(ジュゲム)」のほか、2019年2月に子会社化したGMOクリエイターズネットワークが行うWebコンテンツ制作事業や、フリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」が含まれる。特に今後は「FRRENACE」に注力していく方針。同サービスは、フリーランスと取引先の間に立ってフリーランスの請求書(売掛債権)を買い取り、取引先に代わって即日支払いするサービスで、請求書額面の3〜10%を手数料として利用者から受け取るビジネスモデルとなる。手数料率は取引実績を重ねるごとに低下する。請求書(売掛債権)の買取可能額は1〜1,000万円とし、各種補償サービス(業務遂行中の事故や情報漏えい等によって生じた損害補償等)や「プロフィール機能」※を無料で提供するなど、ユーザーの利便性向上につながる機能が充実していることが特徴となっている。
※フリーランサーや個人事業主が「反社チェック・本人確認済み」であることを取引先に示すことができる機能。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(2) EC支援事業
EC(電子商取引)の運営を支援するネットショップ開業・作成サービスなどを格安の料金で提供する。サービスの利用料金や手数料を売上計上するストック型のビジネスモデルとなる。主要サービスは以下のとおり。
a) カラーミーショップ
ネットショップの運営初心者でもブログを作成する感覚で簡単かつ低料金で開店できるシステムとなっているのが特徴で、2019年12月末の契約件数は4.1万件と国内の有料サービス※では最大手となっている。個人商店から大規模販売店まで幅広いニーズに応える豊富な機能を備えているほか、デザインを細かくカスタマイズすることが可能なため、自己表現の場としても活用されている。同事業セグメント売上高の5割強、利益の約9割を占める主力サービスとなっている。
※月額基本料金プランは、834円、3,000円、7,223円(いずれも税抜き)と3つのプランを用意している。
b) SUZURI(スズリ)
自身で制作したイラストや写真の画像をサイトにアップロードするだけで、Tシャツ、マグカップ、スマートフォンケースなど様々なオリジナルグッズを作成・販売できるサービス。初期投資や在庫管理などのリスクがなく、アイテムの作成から配送(製作及び配送は外部委託)までを「SUZURI」で一貫してサポートするため、安心して作品の販売や購入ができる。2014年からサービスを開始し、2019年12月末の累積会員数は39万人まで拡大している。製作コストに一定利益を上乗せした額が同社の売上高となるフロー型のビジネスモデルとなり、同事業セグメント売上高の3割強、利益の1割弱を占める。
c) Canvath(キャンバス)
自身がデザインしたイラストや撮影した写真をアップロードするだけで、スマートフォンケースやマグカップ、Tシャツなどオリジナルのグッズが作成できるサービス。ネットショップオーナーやクリエイターが「Canvath」を利用することで、オリジナルグッズを1個から最安値で仕入れることができる。ネットショップを運営している場合には、オリジナルグッズがショップで売れた後に「Canvath」上で発注することで、在庫リスクなくショップを運営することが可能となる。2018年4月に(株)ベーシックから譲受した事業となる。
(3) ハンドメイド事業
インターネット上で手軽に手作り作品の展示・販売ができる国内最大のハンドメイドマーケット「minne」の事業で、販売手数料(取引額の9.6%)が主な売上げとなる。「minne」の特徴は、ホームページ作成経験のない初心者でも簡単に販売機能を備えたギャラリーページの作成ができることにあり、決済は「minne」が代行するため作家と購入者が安心して作品を売買できる場として利用されている。アクセサリー、ファッション、バッグ・財布などのハンドメイド作品や作品の製作に必要となる素材の販売などを行っている。
2019年7月に利用規約を改訂し、「CtoCハンドメイドマーケット」から「ものづくりの総合プラットフォーム」へと事業領域を拡大している。ハンドメイド以外の加工品や製作の一部の工程を第三者に委託して作った作品も、「ものづくり」という表現活動の1つであると捉え出品可能としたほか、「ものづくり」にこだわるブランドやメーカー等の企業の出品も可能とし、CtoCからBtoC領域に拡大した。2019年12月末時点の登録作家数は60万人(うち、企業数は100社超)、登録作品数は1,077万点、アプリダウンロード数は1,121万DLとなっている。
(4) その他
同社が運営するブログサービス「JUGEM(ジュゲム)」のほか、2019年2月に子会社化したGMOクリエイターズネットワークが行うWebコンテンツ制作事業や、フリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」が含まれる。特に今後は「FRRENACE」に注力していく方針。同サービスは、フリーランスと取引先の間に立ってフリーランスの請求書(売掛債権)を買い取り、取引先に代わって即日支払いするサービスで、請求書額面の3〜10%を手数料として利用者から受け取るビジネスモデルとなる。手数料率は取引実績を重ねるごとに低下する。請求書(売掛債権)の買取可能額は1〜1,000万円とし、各種補償サービス(業務遂行中の事故や情報漏えい等によって生じた損害補償等)や「プロフィール機能」※を無料で提供するなど、ユーザーの利便性向上につながる機能が充実していることが特徴となっている。
※フリーランサーや個人事業主が「反社チェック・本人確認済み」であることを取引先に示すことができる機能。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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