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GMOペパボ Research Memo(6):2019年12月期はプロモーションコストの減少も寄与し過去最高業績を更新

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2019年12月期業績の概要
GMOペパボ<3633>の2019年12月期の連結業績は、売上高が前期比9.0%増(伸び率は前期個別業績との比較。以下同)の8,943百万円、営業利益が同67.6%増の783百万円、経常利益が同59.5%増の835百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.2%増の542百万円となった。売上高は2003年の創業以来16期連続増収となり、各利益も過去最高益を更新した。ハンドメイド事業の損益がプロモーションコスト抑制により大きく改善し、事業開始以降初めて黒字化したことがポイントとなる。

個別業績について見ると、売上高が前期比6.6%増の8,738百万円、営業利益が同114.9%増の1,005百万円、経常利益が同79.7%増の941百万円、当期純利益が同23.9%増の578百万円となり、当第2四半期から連結子会社として加わったGMOクリエイターズネットワークの業績は、売上高が204百万円、営業損失が216百万円、経常損失が218百万円、当期純損失が241百万円となった。

営業利益の増減要因を見ると、売上増に伴う利益増(269百万円)並びに「minne」を中心としたプロモーションコストの減少(659百万円)が増益要因となり、人件費の増加(284百万円)やその他コストの増加(106百万円)、連結子会社の損失分などを吸収した。当期純利益の増益率が経常利益よりも小幅にとどまったのは、特別損失としてGMOクリエイターズネットワークののれんや、「SUZURI」「Canvath」に係る減損損失113百万円を計上したことのほか、子会社の損失計上が要因となっている。

また、会社計画比では売上高で2.8%、営業利益で17.5%の未達となった。売上高に関しては「SUZURI」の成長によりEC支援事業で計画を上回ったものの、ホスティング事業、ハンドメイド事業で計画を下回った。一方、営業利益はホスティング事業、ハンドメイド事業で計画を上回ったが、EC支援事業で計画を下回ったほか、人員採用が順調に進んだことで本社費用が想定を上回ったことが未達要因となっている。期末従業員数(臨時社員含む)は402名と前期末比で52名増となった(うち、GMOクリエイターズネットワーク30名)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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