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C&GSYS Research Memo(1):金型用CAD/CAMシステム専業メーカー、シェアアップで事業成長を目指す

注目トピックス 日本株
■要約

C&Gシステムズ<6633>は金型用CAD/CAMシステムの専業メーカーで国内シェアは20%(推定)を誇る。大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで顧客数は約7,000事業所に上る。

1. 2019年12月期通期決算:前期比では大幅増益だがほぼ想定内の結果
2019年12月期決算は、売上高が4,197百万円(前期比3.2%増)、営業利益が309百万円(同34.5%増)、経常利益が329百万円(同30.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が181百万円(同49.9%増)となった。営業利益の伸び率は高いが、ほぼ予想に沿った結果であった。主力のCAD/CAMシステム等事業では、売上高は横ばいであったが、内製化率の向上などで増益となった。金型製造事業では、上期に主要顧客である日系自動車部品メーカーの新車開発が回復したことから増収・増益を達成した。

2. 2020年12月期通期予想:営業増益予想
2020年12月期の業績は、売上高4,262百万円(前期比1.6%増)、営業利益320百万円(同3.5%増)、経常利益344百万円(同4.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益193百万円(同6.7%増)と予想されている。CAD/CAMシステム等事業では、既存ビジネス(主力パッケージ製品の販売、保守サポート体制強化)を中核に、後述する各基本戦略の遂行により増収を確保する計画だ。金型製造事業においては、新規顧客開拓、外注先との協力体制強化による生産性改善に注力するが、米中貿易摩擦の影響が懸念されることから減収を見込んでいる。

3. 安定した既存収益源の拡充に加え次世代収益源の育成により成長を目指す
同社では中長期事業方針として、1)既存事業の維持拡張、2)金型隣接市場向け製品開発(部品加工)、3)内製化(+海外)対応製品開発(マルチプラットフォーム化)、4)ASEAN強化と海外向け製品開発、5)積層&切削ハイブリッドCAM開発、6)金型・部品製造用生産管理システム開発強化(「AIQ」の拡充)、という6つの柱を掲げて業容の拡大を図る。既存事業の拡大に加えて、これらの新しい市場や製品を拡充することで、成長速度を加速させる計画であり、今後の展開が大いに注目される。

■Key Points
・金型用CAD/CAMシステム専業メーカーで国内シェア20%(推定)、顧客数は7,000事業所超
・2019年12月期通期は前期比では大幅増益もほぼ想定内の結果
・事業環境の変化を受けて、基本成長戦略を軌道修正。既存事業の維持拡張を含めた主に6つの分野の拡充で成長を図る

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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