26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ1351ドル高、2兆ドル経済救済策の上院可決を好感
[20/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■NY株式:NYダウ1351ドル高、2兆ドル経済救済策の上院可決を好感
米国株式相場は上昇。ダウ平均は1351.62ドル高の22552.17ドル、ナスダックは413.24ポイント高の7797.54ポイントで取引を終了した。昨日、上院が2兆ドル規模の経済救済策案を可決し、一両日中の下院での採決を経て成立に近づいたことが好感され、寄り付き直後から上昇。週次失業保険申請件数は300万件超と前週の10倍以上の水準に急増し、過去最大を記録したが、投資家も既に相当程度織り込んでいたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が当面大規模緩和を維持するとの見方が相場を支え、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では公益事業や銀行が大きく上昇、消費者サービスや食品・生活必需品小売りの伸びは最小にとどまった。
ネットワーク製品メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、アナリストによる投資判断・目標株価引き上げが好感され上昇。化粧品メーカーのコティ(COTY)は、除菌用ローションの製造を開始、S&Pによる同社の信用格付け引き下げにもかかわらず大幅上昇した。一方で、今回の政府の支援策の対象とならない、クルーズ運営会社のロイアルカリビアン(RCL)やノルウェージャンクルーズライン(NCLH)は軒並み下落。大手百貨店のメーシーズ(M)は、格付け会社S&Pによる格下げに続き、アナリストの収益予測や目標株価引き下げが嫌気され下落した。電気自動車のテスラ(TSLA)は、従業員2名の新型コロナへの感染が明らかとなり軟調推移。
パウエルFRB議長はTVインタビューで、FRBの手段が尽きるということはなく、「経済を支援する政策余地まだある」と応えている。また現在の状況は異例で、ファンダメンタルズは依然強くウイルスの感染拡大が収まれば、景気は回復すると楽観的な見解を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米雇用悪化を嫌気してドル売り強まる
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円08銭から109円21銭まで下落し、109円52銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性供給によりドル資金調達需要が後退。この日発表された米週次失業保険申請件数は300万件超に急増し、過去最大を記録し、米連邦準備制度理事会(FRB)は大規模緩和を当面維持するとの見方でドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0928ドルから1.1059ドルまで上昇して1.1034ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)がほぼ無制限の国債購入も検討しているとの憶測が流れており、景気見通しの改善を期待したユーロ買いが観測された。ユーロ・円は119円96銭まで下落後、121円00銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.1932ドルから1.2229ドルまで上昇。英国中銀が予想通り金融政策を据え置いたため、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9724フランから0.9604フランまで下落。
■NY原油:大幅反落で22.60ドル、世界の石油需要は急速に後退
NY原油先物5月限は大幅反落(NYMEX原油5月限終値:22.60 ↓1.89)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.89ドルの1バレル=22.60ドルで取引を終えた。取引レンジは22.38ドル−24.65ドル。原油需要の増加は当面期待できないこと、米国は戦略備蓄増強のための国産原油の購入提示を見送ったことが嫌気されたようだ。報道によると、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は、世界の石油需要は急速に後退し、悪化に歯止めがかからない状態との見方を示している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.72ドル +1.62ドル(+7.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.71ドル +1.72ドル(+5.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.79ドル +10.66ドル(+6.87%)
インテル(INTC) 55.54ドル +4.28ドル(+8.35%)
アップル(AAPL) 258.44ドル +12.92ドル(+5.26%)
アルファベット(GOOG) 1161.75ドル +59.26ドル(+5.38%)
フェイスブック(FB) 163.34ドル +7.13ドル(+4.56%)
キャタピラー(CAT) 110.50ドル +5.83ドル(+5.57%)
アルコア(AA) 6.84ドル -0.25ドル(-3.53%)
ウォルマート(WMT) 109.82ドル +0.42ドル(+0.38%)
スプリント(S) 8.61ドル +0.62ドル(+7.76%)
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米国株式相場は上昇。ダウ平均は1351.62ドル高の22552.17ドル、ナスダックは413.24ポイント高の7797.54ポイントで取引を終了した。昨日、上院が2兆ドル規模の経済救済策案を可決し、一両日中の下院での採決を経て成立に近づいたことが好感され、寄り付き直後から上昇。週次失業保険申請件数は300万件超と前週の10倍以上の水準に急増し、過去最大を記録したが、投資家も既に相当程度織り込んでいたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が当面大規模緩和を維持するとの見方が相場を支え、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では公益事業や銀行が大きく上昇、消費者サービスや食品・生活必需品小売りの伸びは最小にとどまった。
ネットワーク製品メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、アナリストによる投資判断・目標株価引き上げが好感され上昇。化粧品メーカーのコティ(COTY)は、除菌用ローションの製造を開始、S&Pによる同社の信用格付け引き下げにもかかわらず大幅上昇した。一方で、今回の政府の支援策の対象とならない、クルーズ運営会社のロイアルカリビアン(RCL)やノルウェージャンクルーズライン(NCLH)は軒並み下落。大手百貨店のメーシーズ(M)は、格付け会社S&Pによる格下げに続き、アナリストの収益予測や目標株価引き下げが嫌気され下落した。電気自動車のテスラ(TSLA)は、従業員2名の新型コロナへの感染が明らかとなり軟調推移。
パウエルFRB議長はTVインタビューで、FRBの手段が尽きるということはなく、「経済を支援する政策余地まだある」と応えている。また現在の状況は異例で、ファンダメンタルズは依然強くウイルスの感染拡大が収まれば、景気は回復すると楽観的な見解を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米雇用悪化を嫌気してドル売り強まる
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円08銭から109円21銭まで下落し、109円52銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性供給によりドル資金調達需要が後退。この日発表された米週次失業保険申請件数は300万件超に急増し、過去最大を記録し、米連邦準備制度理事会(FRB)は大規模緩和を当面維持するとの見方でドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.0928ドルから1.1059ドルまで上昇して1.1034ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)がほぼ無制限の国債購入も検討しているとの憶測が流れており、景気見通しの改善を期待したユーロ買いが観測された。ユーロ・円は119円96銭まで下落後、121円00銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.1932ドルから1.2229ドルまで上昇。英国中銀が予想通り金融政策を据え置いたため、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9724フランから0.9604フランまで下落。
■NY原油:大幅反落で22.60ドル、世界の石油需要は急速に後退
NY原油先物5月限は大幅反落(NYMEX原油5月限終値:22.60 ↓1.89)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.89ドルの1バレル=22.60ドルで取引を終えた。取引レンジは22.38ドル−24.65ドル。原油需要の増加は当面期待できないこと、米国は戦略備蓄増強のための国産原油の購入提示を見送ったことが嫌気されたようだ。報道によると、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は、世界の石油需要は急速に後退し、悪化に歯止めがかからない状態との見方を示している。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.72ドル +1.62ドル(+7.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.71ドル +1.72ドル(+5.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.79ドル +10.66ドル(+6.87%)
インテル(INTC) 55.54ドル +4.28ドル(+8.35%)
アップル(AAPL) 258.44ドル +12.92ドル(+5.26%)
アルファベット(GOOG) 1161.75ドル +59.26ドル(+5.38%)
フェイスブック(FB) 163.34ドル +7.13ドル(+4.56%)
キャタピラー(CAT) 110.50ドル +5.83ドル(+5.57%)
アルコア(AA) 6.84ドル -0.25ドル(-3.53%)
ウォルマート(WMT) 109.82ドル +0.42ドル(+0.38%)
スプリント(S) 8.61ドル +0.62ドル(+7.76%)
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