ビ花壇 Research Memo(8):2020年6月期は大幅な損益改善を見込む(期初予想を据え置き)
[20/03/27]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績見通し
2020年6月期の業績予想についてビューティ花壇<3041>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比2.1%増の6,000百万円、営業利益を同613.6%増の140百万円、経常利益を同364.1%増の140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を110百万円(前期は5百万円の損失)と増収及び大幅な損益改善を見込んでいる。
売上高は、すべてのセグメントが伸長する計画。特に、「生花祭壇事業」は新規出店に伴う顧客獲得等により拡大するとともに、「生花卸売事業」についても既存顧客対応の強化や関西エリアへの展開(物流網の構築)等が増収に寄与。また、「ブライダル装花事業」についても新規取引先を軸とした横展開(商圏拡大など)により成長軌道に乗せていく方針である。
利益面では、仕入原価の圧縮や物流費の削減などにより大幅な損益改善を実現する計画である。
主なセグメントの業績予想とその前提は以下のとおりである。
(1)生花祭壇事業
生花祭壇事業は、売上高を前期比3.3%増の3,480百万円、セグメント利益を同10.4%増の528百万円を見込んでいる。売上高は、引き続き、新規出店効果(顧客獲得や取扱量の拡大)のほか、既存拠点における商圏拡大(北関東、多摩地区、静岡、大阪、四国など)が増収に寄与する見通しである。また、利益面では、アグリフラワーでのリンギク・スプレーマムの自社生産比率を調整することによる原価低減に加え、新規出店に伴う配送効率アップや労務費抑制により人件費の削減を図っていく。
(2)生花卸売事業
生花卸売事業は、売上高を前期比0.2%増の2,500百万円(内部売上高を含む)、セグメント利益を同88.5%増の37百万円を見込んでいる。物流体系改革の一環として、輸入・国内部門を一本化(仕入・販売課として組織改編)することにより、市場販売の効率化や顧客対応の強化(既存顧客との取引増)を図る方針である。また、関東(成田)に加え、九州(福岡)及び関西(大阪)の3空港を活用し、同社(生花祭壇事業)の拠点展開に即した物流網を構築するとともに、関西エリアへの新規拠点(マイ・サクセス)開設により新規売上獲得を目指していく。また、利益面では、成田以外への入荷環境の構築による物流費圧縮のほか、自社輸入のみならず他商社経由の取引や新産地開拓による仕入原価の低減により、大幅な損益改善を図る計画となっている。
(3)ブライダル装花事業
ブライダル装花事業は、売上高を前期比8.9%増の431百万円、セグメント利益を20百万円(前期は2百万円の損失)を見込んでいる。売上高は、前期にスタートした新規取引をベースとした商圏拡大(九州・関西)や、大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」への出店における売上拡大(テナントや併設マンション向け等)、新規事業(ウェディングの企画・プランナー業務)の立ち上げ、ECチャネルの拡大(従来の楽天に加え、amazon及びYahoo!ショッピングへの出店)などにより増収を確保する方針である。利益面でも、増収による収益の押し上げに加え、前期特殊要因(人件費増)の消滅、生花祭壇事業との一部拠点統合等(宝塚営業所)によるコスト効率化を通じて損益改善を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<ST>
2020年6月期の業績予想についてビューティ花壇<3041>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比2.1%増の6,000百万円、営業利益を同613.6%増の140百万円、経常利益を同364.1%増の140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を110百万円(前期は5百万円の損失)と増収及び大幅な損益改善を見込んでいる。
売上高は、すべてのセグメントが伸長する計画。特に、「生花祭壇事業」は新規出店に伴う顧客獲得等により拡大するとともに、「生花卸売事業」についても既存顧客対応の強化や関西エリアへの展開(物流網の構築)等が増収に寄与。また、「ブライダル装花事業」についても新規取引先を軸とした横展開(商圏拡大など)により成長軌道に乗せていく方針である。
利益面では、仕入原価の圧縮や物流費の削減などにより大幅な損益改善を実現する計画である。
主なセグメントの業績予想とその前提は以下のとおりである。
(1)生花祭壇事業
生花祭壇事業は、売上高を前期比3.3%増の3,480百万円、セグメント利益を同10.4%増の528百万円を見込んでいる。売上高は、引き続き、新規出店効果(顧客獲得や取扱量の拡大)のほか、既存拠点における商圏拡大(北関東、多摩地区、静岡、大阪、四国など)が増収に寄与する見通しである。また、利益面では、アグリフラワーでのリンギク・スプレーマムの自社生産比率を調整することによる原価低減に加え、新規出店に伴う配送効率アップや労務費抑制により人件費の削減を図っていく。
(2)生花卸売事業
生花卸売事業は、売上高を前期比0.2%増の2,500百万円(内部売上高を含む)、セグメント利益を同88.5%増の37百万円を見込んでいる。物流体系改革の一環として、輸入・国内部門を一本化(仕入・販売課として組織改編)することにより、市場販売の効率化や顧客対応の強化(既存顧客との取引増)を図る方針である。また、関東(成田)に加え、九州(福岡)及び関西(大阪)の3空港を活用し、同社(生花祭壇事業)の拠点展開に即した物流網を構築するとともに、関西エリアへの新規拠点(マイ・サクセス)開設により新規売上獲得を目指していく。また、利益面では、成田以外への入荷環境の構築による物流費圧縮のほか、自社輸入のみならず他商社経由の取引や新産地開拓による仕入原価の低減により、大幅な損益改善を図る計画となっている。
(3)ブライダル装花事業
ブライダル装花事業は、売上高を前期比8.9%増の431百万円、セグメント利益を20百万円(前期は2百万円の損失)を見込んでいる。売上高は、前期にスタートした新規取引をベースとした商圏拡大(九州・関西)や、大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」への出店における売上拡大(テナントや併設マンション向け等)、新規事業(ウェディングの企画・プランナー業務)の立ち上げ、ECチャネルの拡大(従来の楽天に加え、amazon及びYahoo!ショッピングへの出店)などにより増収を確保する方針である。利益面でも、増収による収益の押し上げに加え、前期特殊要因(人件費増)の消滅、生花祭壇事業との一部拠点統合等(宝塚営業所)によるコスト効率化を通じて損益改善を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<ST>