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パシフィックネット---3Qは2ケタ増収・大幅な増益、ITサブスクリプション事業・ITAD事業ともに好調に推移

注目トピックス 日本株
パシフィックネット<3021>は14日、連結決算を発表した。2020年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の売上高が前年同期比14.3%増の33.90億円、営業利益が同78.8%増の3.26億円、経常利益が同80.1%増の3.23億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同118.9%増の2.24億円となった。

ITサブスクリプション事業の累計売上高は、前年同期比42.7%増の15.98億円、セグメント利益は同43.5%増の2.06億円となった。2020年1月のWindows7サポート終了により、ビジネス向け市場でWindows10への入れ替えが進んだ。IT機器の導入については、子会社のテクノアライアンスとの協業によるクラウドサービスの積極的な提案営業を実施するとともに、サブスクリプション型の推進により、受注高・売上高ともに拡大した。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、イベントや研修等の短期レンタル需要が減少したが、テレワーク需要が高まり、ノートPC、通信SIM、Wi-Fi等のPCサブスクリプション及び数か月〜1年のレンタルが急拡大した。一方、コスト面では計画を上回る投資を行った。レンタル開始に先行して取得したレンタル資産の減価償却費(原価)が一時的に増加したが、ITサービスの拡大が寄与し、戦略投資のコストもカバーした結果、全体の収益性も向上した。

ITAD事業の累計売上高は前年同期比7.4%減の15.07億円、セグメント利益は同22.4%増の3.63億円となった。使用済みIT機器の引取回収・データ消去は、Windows 10への入れ替え拡大に伴う排出増、収益性重視での案件受注、同社の高いセキュリティレベルに対する顧客評価、継続した生産性向上策等に加え、2019年12月の他社によるハードディスク転売事件を契機としたデータ消去依頼の急増により、売上高・利益とも増加した。リユース・リサイクル販売については、テクニカルセンターの生産性及び在庫回転率の向上などの諸施策の効果により、利益率が向上した。

コミュニケーション・デバイス事業の累計売上高は前年同期比25.1%増の2.87億円、セグメント利益は同222.6%増の0.74億円となった。観光業界を中心にイヤホンガイド(R)の製造販売・保守サービスを展開している。継続的なPR活動や利用者の口コミによるマーケティングにより、販売及びレンタル数量が拡大した。

2020年5月期の第4四半期も、第3四半期までに受注したP Cサブスクリプション契約の開始が続くこと、回収・データ消去サービスはハードディスク転売事件の影響から受注が好調であること、その結果、使用済みIT機器の入荷台数が順調に推移していること、ITAD事業はもともと第4四半期の業績が最も大きくなる傾向があること等の理由により2020年5月期通期も計画を上回るものと想定しているが、投資計画の見直しを進めており、またテレワーク需要の急拡大等のプラス面の要素もあるもののコロナウイルスの影響が読み切れないことから、売上高が前期比7.7%増の45.00億円、営業利益が同28.7%増の4.00億円、経常利益が同26.6%増の4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.1%増の2.50億円とする期初計画を据え置いている。




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