【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2020年3月期決算(2/3)
[20/05/15]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2020年3月期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。3本に分けたコンテンツの2本目です。
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Q2 4本柱及び新規ビジネスの進捗状況についてご説明ください。
● 日本株式投資戦略
今年度も、モーニングスター、リッパー、そしてR&Iと数々の評価機関において、当社のファンド及び運用会社として最優秀賞を含む非常に高い評価をいただきました。
特に私達が日本の投資運用業界で先駆けて約20年前に始めたロングショート戦略では、モーニングスター社からオルタナティブ型部門で最優秀ファンド賞を受賞したことに加え、これまでのトラックレコード及び収益の質の高さが認められ、広く個人投資家の皆様に販売するため野村證券様での取り扱いも2月に始まっております。
また、欧州などを中心に、いわゆるESG投資への需要が高まっている中、3月に欧州を代表する機関投資家から約190億円の運用を受託いたしました。
これはスパークスが創業以来ESGを意識して運用してきた結果でもあります。ここからESG投資を本格化させていきたいと思います。
さらにエンゲージメントファンドについて、5月にファンドのローンチを予定しており、株主として、経営者と一緒に少数株主や他のステークホルダーのための価値創造に参加し促す活動のベースにしたいと思っております。日本株の価値をしっかり見極めた上で、世界に広く発信していこうと考えている私達が最も注力する戦略の1つです。
● OneAsia投資戦略
昨年10月大和証券様で日本・アジアを投資対象とする公募投信の取り扱いが始まり、
昨年12月に、欧州の大手公的機関投資家から、韓国中小型株を対象とした投資資金約3億ドル、日本円にして約330億円の運用を受託いたしました。
日本・韓国・香港の運用拠点が、スパークスの投資哲学とインテリジェンスを共有することを継続的に積み上げてきた結果であると考えており、大変嬉しく思っております。さらにここからアジアの投資を拡大・強化していきたいと思います。
以前からもそうでしたが、ポスト・コロナの時代では日本・アジアがさらに際立っていく時代になると思います。スパークスは日本にベースを設けてアジアに調査チームを持つ世界でも唯一の会社です。これから3年、5年を見据えて、スパークスのアジア投資を日本株投資と肩を並べる、もしくはそれ以上の投資ビジネスにするのが私の目標です。スパークスはアジア株投資でも世界一になるということを株主の皆様に確信していただけるよう努力してまいります。
● 再生可能エネルギー投資戦略
昨年10月に東京都が創設を目指す「東京版ESGファンド」の運営事業者に投資運用会社として唯一選定されました。
3.11の震災を機に始めた再生可能エネルギー事業ですが、現在は全国に約30箇所の再生可能エネルギー発電所を保有し、日本で最大の再生可能エネルギー発電所のオーナーの1つになりました。
コロナ以降、これまで大企業が主に自社のバランスシートで行ってきた再生可能エネルギー発電所への投資を見直す動きが既に起こっており、保有している発電所を売却し、流動化する動きが始まっております。これらの既に稼働している質の高い発電所にも積極的に投資していきたいと考えております。ファンドを通じて、出来るだけ多くのクリーンエネルギー発電所のオーナーとなり、将来的にはこれを活用することで、新しい事業として育ててまいりたいと考えております。
● 未来創生投資戦略
一昨年来上場した、株式会社PKSHA Technology、Sansan株式会社などに続き、未来創生1号ファンドから投資しているフリー株式会社と株式会社メドレーが、
昨年12月に、それぞれ東証マザーズ市場に上場いたしました。
高い投資の成果を上げているというご評価いただいており、将来的に、投資元本の回収を終えた後、成功報酬を計上できることを期待しておりますが、現在時期などについては詳細まだお伝えできる状況ではございません。今後スパークスの収益を安定的に下支えする大きな力になるということを是非ご期待していただければと思います。
1号ファンドに続き、一昨年運用を開始いたしました2号ファンドも順調に投資が進んでおります。コロナの影響で苦戦する企業も出てくると思いますが、そこで力強く生き残っていく経営者こそが本当の起業家であり、このような会社にしっかり投資をしていきたいと考えております。
● 新規ビジネス
AIの利用が前提となった新しい時代の成長領域は、エネルギー、医療・介護、そして量子コンピュータなどの領域と考えており、次のスパークスのビジネスの柱にしようと一歩一歩着実に進んでおります。
量子コンピュータ分野への投資は、東北大学及び量子アニーリングコンピュータの世界的権威である大関真之(おおぜき まさゆき)准教授からのご理解を得て、この分野に特化した新会社シグマアイに昨年4月に設立し、参画しております。
医療介護については、医療法人五葉会のご理解を得て、コンサルティングをさせて頂いております。この分野でも小さな一歩を踏み出しました。医療領域の効率的な成長は社会的な使命であり、私達投資会社として参画し貢献すべき領域であると考えております。目先の短期的な収益を追うのではなく、時代の要請をしっかり受け止めて、これまでのスパークスでやってきた良い投資を立派な医療機関、それを支える優秀な医療の専門家たちとともに、効率性の追求に金融投資家として参加していきたいと思います。
加えて、新しい領域として、宇宙分野で新しいフロンティアを創っていく企業にも積極的に投資していくつもりであります。詳細は追って皆様にご報告申し上げたいと思います。
(3/3)に続く
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Q2 4本柱及び新規ビジネスの進捗状況についてご説明ください。
● 日本株式投資戦略
今年度も、モーニングスター、リッパー、そしてR&Iと数々の評価機関において、当社のファンド及び運用会社として最優秀賞を含む非常に高い評価をいただきました。
特に私達が日本の投資運用業界で先駆けて約20年前に始めたロングショート戦略では、モーニングスター社からオルタナティブ型部門で最優秀ファンド賞を受賞したことに加え、これまでのトラックレコード及び収益の質の高さが認められ、広く個人投資家の皆様に販売するため野村證券様での取り扱いも2月に始まっております。
また、欧州などを中心に、いわゆるESG投資への需要が高まっている中、3月に欧州を代表する機関投資家から約190億円の運用を受託いたしました。
これはスパークスが創業以来ESGを意識して運用してきた結果でもあります。ここからESG投資を本格化させていきたいと思います。
さらにエンゲージメントファンドについて、5月にファンドのローンチを予定しており、株主として、経営者と一緒に少数株主や他のステークホルダーのための価値創造に参加し促す活動のベースにしたいと思っております。日本株の価値をしっかり見極めた上で、世界に広く発信していこうと考えている私達が最も注力する戦略の1つです。
● OneAsia投資戦略
昨年10月大和証券様で日本・アジアを投資対象とする公募投信の取り扱いが始まり、
昨年12月に、欧州の大手公的機関投資家から、韓国中小型株を対象とした投資資金約3億ドル、日本円にして約330億円の運用を受託いたしました。
日本・韓国・香港の運用拠点が、スパークスの投資哲学とインテリジェンスを共有することを継続的に積み上げてきた結果であると考えており、大変嬉しく思っております。さらにここからアジアの投資を拡大・強化していきたいと思います。
以前からもそうでしたが、ポスト・コロナの時代では日本・アジアがさらに際立っていく時代になると思います。スパークスは日本にベースを設けてアジアに調査チームを持つ世界でも唯一の会社です。これから3年、5年を見据えて、スパークスのアジア投資を日本株投資と肩を並べる、もしくはそれ以上の投資ビジネスにするのが私の目標です。スパークスはアジア株投資でも世界一になるということを株主の皆様に確信していただけるよう努力してまいります。
● 再生可能エネルギー投資戦略
昨年10月に東京都が創設を目指す「東京版ESGファンド」の運営事業者に投資運用会社として唯一選定されました。
3.11の震災を機に始めた再生可能エネルギー事業ですが、現在は全国に約30箇所の再生可能エネルギー発電所を保有し、日本で最大の再生可能エネルギー発電所のオーナーの1つになりました。
コロナ以降、これまで大企業が主に自社のバランスシートで行ってきた再生可能エネルギー発電所への投資を見直す動きが既に起こっており、保有している発電所を売却し、流動化する動きが始まっております。これらの既に稼働している質の高い発電所にも積極的に投資していきたいと考えております。ファンドを通じて、出来るだけ多くのクリーンエネルギー発電所のオーナーとなり、将来的にはこれを活用することで、新しい事業として育ててまいりたいと考えております。
● 未来創生投資戦略
一昨年来上場した、株式会社PKSHA Technology、Sansan株式会社などに続き、未来創生1号ファンドから投資しているフリー株式会社と株式会社メドレーが、
昨年12月に、それぞれ東証マザーズ市場に上場いたしました。
高い投資の成果を上げているというご評価いただいており、将来的に、投資元本の回収を終えた後、成功報酬を計上できることを期待しておりますが、現在時期などについては詳細まだお伝えできる状況ではございません。今後スパークスの収益を安定的に下支えする大きな力になるということを是非ご期待していただければと思います。
1号ファンドに続き、一昨年運用を開始いたしました2号ファンドも順調に投資が進んでおります。コロナの影響で苦戦する企業も出てくると思いますが、そこで力強く生き残っていく経営者こそが本当の起業家であり、このような会社にしっかり投資をしていきたいと考えております。
● 新規ビジネス
AIの利用が前提となった新しい時代の成長領域は、エネルギー、医療・介護、そして量子コンピュータなどの領域と考えており、次のスパークスのビジネスの柱にしようと一歩一歩着実に進んでおります。
量子コンピュータ分野への投資は、東北大学及び量子アニーリングコンピュータの世界的権威である大関真之(おおぜき まさゆき)准教授からのご理解を得て、この分野に特化した新会社シグマアイに昨年4月に設立し、参画しております。
医療介護については、医療法人五葉会のご理解を得て、コンサルティングをさせて頂いております。この分野でも小さな一歩を踏み出しました。医療領域の効率的な成長は社会的な使命であり、私達投資会社として参画し貢献すべき領域であると考えております。目先の短期的な収益を追うのではなく、時代の要請をしっかり受け止めて、これまでのスパークスでやってきた良い投資を立派な医療機関、それを支える優秀な医療の専門家たちとともに、効率性の追求に金融投資家として参加していきたいと思います。
加えて、新しい領域として、宇宙分野で新しいフロンティアを創っていく企業にも積極的に投資していくつもりであります。詳細は追って皆様にご報告申し上げたいと思います。
(3/3)に続く
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