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アストマックス---20/3期は売上高が7.3%増、再生可能エネルギー関連事業及び電力取引関連事業が増収牽引

注目トピックス 日本株
アストマックス<7162>は15日、2020年3月期(19年4月-20年3月)連結決算を発表した。売上高は前期比7.3%増の119.32億円、営業損失は1.66億円(前期1.60億円の利益)、経常損失は1.85億円(同1.30億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益は同45.1%増の2.43億円だった。

アセット・マネジメント事業の営業収益は前期比94.9%減の1.00億円、セグメント損失は0.27億円(前年同期は1.68億円の利益)となった。なお、アセット・マネジメント事業の営業収益は2020年3月期よりアストマックス・ファンド・マネジメント株式会社(以下、「AFM社」)の数字のみを表している。AFM社においては、東京理科大学が主に出資する大学発ベンチャーキャピタルファンドの営業者としてファンド運営業務等を担い、投資金額を堅調に積み上げているとともに、2020年3月末には新たなファンドの運用業務も受託することとなった。ASTAM社においては、全体として運用資産残高が2019年3月期を下回る水準で推移し、報酬率が相対的に高い運用資産残高の減少等を受けて運用資産全体の報酬率も低下したことから、ASTAM社の営業収益の総額は減少した。

ディーリング事業の営業収益は前期比12.1%減の4.26億円、セグメント損失は0.56億円(前年同期は0.10億円の利益)となった。原油市場では市場間の値差を利用した裁定取引で期間を通じて一定の収益を確保することができた。一方、貴金属の裁定取引では、第1四半期連結会計期間は値鞘の拡大が一方的な展開となり、損失が発生した。第2四半期連結会計期間以降、貴金属でも裁定取引の機会が増加し利益を上げることができたものの、3月に入り新型コロナウイルスの世界的な蔓延から取引所間の価格体系が崩れ再び損失を被った。

再生可能エネルギー関連事業の営業収益は前期比174.4%増の15.80億円、セグメント利益は同350.8%増の0.34億円となった。ポートフォリオの入れ替えを行ったことや、売却目的で保有している太陽光発電設備の売電収入が寄与した。

電力取引関連事業の営業収益は前期比20.5%増の97.23億円、セグメント利益は0.18億円(前年同期は0.14億円の損失)となった。業務代行サービスの顧客拡大や電力販売の増加が寄与した。

2021年3月期通期の業績予想については、アセット・マネジメント事業及びディーリング事業の業績が経済情勢や市場環境によって大きな影響を受けるため、業績予想は困難として非開示としている。業績予想の開示に代えてアセット・マネジメント事業の運用資産残高及び再生可能エネルギー関連事業の保有発電所の発電状況を月次開示し、会社業績については四半期毎の決算開示に集約するとしている。




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