ナガイレーベ Research Memo(5):2020年8月期第3四半期は、新型コロナウイルス感染症の影響で減収減益
[20/07/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2020年8月期第3四半期の連結業績概要
ナガイレーベン<7447>の2020年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.9%減の12,290百万円、営業利益が同9.2%減の3,440百万円、経常利益が同8.5%減の3,514百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.4%減の2,426百万円となった。
同社にとって最大の商戦期である第3四半期に入り新型コロナウイルス感染症の影響が一段と顕在化し、多くの医療現場で混乱が続いたことから更新物件(リース)が先延ばしとなった。さらに外出自粛等により営業活動が停滞し、多くの新規物件も先送りとなった。その一方で感染予防衣(アイソレーションガウン)などの特需も見られたが、第3四半期は減収となった。
損益面では、売上総利益率は46.0%となり前年同期比で0.7ポイント低下した。要因の1つは、既に第2四半期から影響が出ている国内加工賃のアップだ。さらに新型コロナウイルス感染症対策として手術用ウェアの売上が好調であったことから、一部在庫切れとなり、急遽国内生産を増やしたことから全体の売上総利益率は低下した。販管費は前年同期比で1.1%減となったが、減収により対売上高比率は18.0%(前年同期17.3%)へ上昇した。この結果、営業利益は前年同期比で減益となった。
2. アイテム別売上高
アイテム別売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比8.6%減の6,804百万円、ドクターウェアが同7.7%減の1,929百万円、ユーティリティウェアが同4.1%増の364百万円、患者ウェアが同1.4%減の1,521百万円、手術ウェアが同9.0%増の1,269百万円、シューズが同21.4%減の108百万円、その他が同60.9%増の291百万円となった。
主力のヘルスケアウェア及びドクターウェアは、新型コロナウイルス感染症による医療現場の混乱の影響を受け、多くのリース更新物件が先延ばしとなり減収となった。患者ウェアはリネンサプライヤーの医療機関への営業活動が停滞し、予定されていた新規物件の納入にずれが生じた。その一方で、感染対策の観点からも手術ウェアはコンペルパックを中心に前年同期比で増収となった。またここ数年、減収が続いていたユーティリティウェアも前年同期比で増収となったが、これも新型コロナウイルス感染症の影響による医療物資不足の需要増を受けたものである。手術ウェアとユーティリティウェアの第3四半期会計期間だけの前年同期比伸び率は、それぞれ13.6%増、28.6%増であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YM>
1. 2020年8月期第3四半期の連結業績概要
ナガイレーベン<7447>の2020年8月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.9%減の12,290百万円、営業利益が同9.2%減の3,440百万円、経常利益が同8.5%減の3,514百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.4%減の2,426百万円となった。
同社にとって最大の商戦期である第3四半期に入り新型コロナウイルス感染症の影響が一段と顕在化し、多くの医療現場で混乱が続いたことから更新物件(リース)が先延ばしとなった。さらに外出自粛等により営業活動が停滞し、多くの新規物件も先送りとなった。その一方で感染予防衣(アイソレーションガウン)などの特需も見られたが、第3四半期は減収となった。
損益面では、売上総利益率は46.0%となり前年同期比で0.7ポイント低下した。要因の1つは、既に第2四半期から影響が出ている国内加工賃のアップだ。さらに新型コロナウイルス感染症対策として手術用ウェアの売上が好調であったことから、一部在庫切れとなり、急遽国内生産を増やしたことから全体の売上総利益率は低下した。販管費は前年同期比で1.1%減となったが、減収により対売上高比率は18.0%(前年同期17.3%)へ上昇した。この結果、営業利益は前年同期比で減益となった。
2. アイテム別売上高
アイテム別売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比8.6%減の6,804百万円、ドクターウェアが同7.7%減の1,929百万円、ユーティリティウェアが同4.1%増の364百万円、患者ウェアが同1.4%減の1,521百万円、手術ウェアが同9.0%増の1,269百万円、シューズが同21.4%減の108百万円、その他が同60.9%増の291百万円となった。
主力のヘルスケアウェア及びドクターウェアは、新型コロナウイルス感染症による医療現場の混乱の影響を受け、多くのリース更新物件が先延ばしとなり減収となった。患者ウェアはリネンサプライヤーの医療機関への営業活動が停滞し、予定されていた新規物件の納入にずれが生じた。その一方で、感染対策の観点からも手術ウェアはコンペルパックを中心に前年同期比で増収となった。またここ数年、減収が続いていたユーティリティウェアも前年同期比で増収となったが、これも新型コロナウイルス感染症の影響による医療物資不足の需要増を受けたものである。手術ウェアとユーティリティウェアの第3四半期会計期間だけの前年同期比伸び率は、それぞれ13.6%増、28.6%増であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<YM>