HUグループ Research Memo(5):2021年3月期第1四半期の連結業績及び2021年3月期通期見通し
[20/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
H.U.グループホールディングス<4544>の2021年3月期第1四半期連結業績は、売上高43,904百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益1,124百万円(同63.7%減)、経常利益364百万円(同84.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,383百万円(前年同期は1,155百万円の利益)だった。受託臨床検査事業(CLT事業)において、COVID-19のPCR検査受託やがんゲノム医療を始めとした遺伝子関連検査の増加による貢献があったが、患者の受診抑制による検査受託数の減少等が大きく影響した。臨床検査薬事業(IVD事業)についても、迅速抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」の販売開始に伴う増収貢献が見られた一方で、国内外においてCOVID-19の拡大に伴う検査需要減少が影響している。滅菌関連事業(SR事業)については、検診実施延期による減収があったが、2020年3月期第3四半期より開始した大口顧客への医材預託品販売からの増収等により売上高は前年同期比20.5%増だった。
CLT事業の受託検査数は4-5月に大幅減となったが、6-7月はほぼ2020年3月期並みの水準に回復してきている。しかしながら、8月以降は不透明感が残る。また、2021年3月期第1四半期におけるテスト数は前年同期比で16.5%減となったが、単価の高い遺伝子検査やPCR検査が増えたことからCLT事業の売上高は前年同期比8.6%減にとどまっている。COVID-19関連のPCR検査受託状況は月を追うごとに検査数量が増加しており、直近では3,500〜4,000件/日、同社の検査キャパシティの増加としては、8月末までに7,000件/日、10月には10,000件/日まで増やす予定である。
通期業績の予想について、同社は予想することが困難として未定としているが、COVID-19による通期売上高への影響として、CLT事業については、患者受診抑制による検査数の減少により50億円以上の減少を想定している。一方で、確定的な状況ではないが、空港検疫所における検査で20億円以下〜50億円以上、PCR検査受託数の増加で50億円以上の業績貢献を見込むとしている。IVD事業では、検査需要の減少影響として試薬売上減が20億円程度、OEM・原材料需要減が20〜50億円程度としている。一方で、迅速抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」が国内で20〜50億円程度(海外は見込まず)、高感度抗原検査「ルミパルス SARS-CoV-2 Ag」を最大で50億円(海外は見込まず)程度の業績貢献を見込んでいる。
(執筆:フィスコアナリスト)
<EY>
CLT事業の受託検査数は4-5月に大幅減となったが、6-7月はほぼ2020年3月期並みの水準に回復してきている。しかしながら、8月以降は不透明感が残る。また、2021年3月期第1四半期におけるテスト数は前年同期比で16.5%減となったが、単価の高い遺伝子検査やPCR検査が増えたことからCLT事業の売上高は前年同期比8.6%減にとどまっている。COVID-19関連のPCR検査受託状況は月を追うごとに検査数量が増加しており、直近では3,500〜4,000件/日、同社の検査キャパシティの増加としては、8月末までに7,000件/日、10月には10,000件/日まで増やす予定である。
通期業績の予想について、同社は予想することが困難として未定としているが、COVID-19による通期売上高への影響として、CLT事業については、患者受診抑制による検査数の減少により50億円以上の減少を想定している。一方で、確定的な状況ではないが、空港検疫所における検査で20億円以下〜50億円以上、PCR検査受託数の増加で50億円以上の業績貢献を見込むとしている。IVD事業では、検査需要の減少影響として試薬売上減が20億円程度、OEM・原材料需要減が20〜50億円程度としている。一方で、迅速抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」が国内で20〜50億円程度(海外は見込まず)、高感度抗原検査「ルミパルス SARS-CoV-2 Ag」を最大で50億円(海外は見込まず)程度の業績貢献を見込んでいる。
(執筆:フィスコアナリスト)
<EY>