GMOペパボ Research Memo(6):20年12月期2Q累計はEC関連サービスの成長により2ケタ増収増益と好調
[20/09/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2020年12月期第2四半期累計業績の概要
GMOペパボ<3633>の2020年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比21.1%増の5,352百万円、営業利益が同23.2%増の623百万円、経常利益が同27.6%増の665百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.6%減の394百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益を除いて過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症拡大の抑止策として2020年4月に政府により緊急事態宣言が発令されたことで、消費行動がオフラインからオンラインにシフトし、同社で提供するEC関連サービスの収益が第2四半期に入って大きく成長したことが主因だ。人員体制強化(前期末比16名増の418名、臨時社員含む)や給与水準の見直しにより人件費が前年同期比で198百万円増加したものの、プロモーションコストを抑えることができたほか、増収効果でカバーした。
事業セグメント別で見ると、EC支援事業とハンドメイド事業が収益増に寄与した一方で、新規事業として育成中の金融支援事業が先行投資費用の増加により減益要因となった。従来からの主力事業であるストック型ビジネスのホスティング事業や「カラーミーショップ」が底堅く推移し、ここ数年、育成に取り組んできたフロー型ビジネスとなる「minne」や「SUZURI」などのEC関連サービスが収益をけん引した格好となる。
親会社株主に帰属する四半期純利益が減益となったが、これは、金融支援事業を手掛ける子会社の損失拡大により、連結ベースの実効税率が前年同期の30.2%から39.6%に上昇したことが要因だ。2020年12月期第2四半期累計での会社計画は開示していないものの、通期計画に対する進捗率は売上高で55.8%、営業利益で75.2%となり、EC関連サービスの好調を背景に計画を上回る進捗になったものと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2020年12月期第2四半期累計業績の概要
GMOペパボ<3633>の2020年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比21.1%増の5,352百万円、営業利益が同23.2%増の623百万円、経常利益が同27.6%増の665百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.6%減の394百万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益を除いて過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症拡大の抑止策として2020年4月に政府により緊急事態宣言が発令されたことで、消費行動がオフラインからオンラインにシフトし、同社で提供するEC関連サービスの収益が第2四半期に入って大きく成長したことが主因だ。人員体制強化(前期末比16名増の418名、臨時社員含む)や給与水準の見直しにより人件費が前年同期比で198百万円増加したものの、プロモーションコストを抑えることができたほか、増収効果でカバーした。
事業セグメント別で見ると、EC支援事業とハンドメイド事業が収益増に寄与した一方で、新規事業として育成中の金融支援事業が先行投資費用の増加により減益要因となった。従来からの主力事業であるストック型ビジネスのホスティング事業や「カラーミーショップ」が底堅く推移し、ここ数年、育成に取り組んできたフロー型ビジネスとなる「minne」や「SUZURI」などのEC関連サービスが収益をけん引した格好となる。
親会社株主に帰属する四半期純利益が減益となったが、これは、金融支援事業を手掛ける子会社の損失拡大により、連結ベースの実効税率が前年同期の30.2%から39.6%に上昇したことが要因だ。2020年12月期第2四半期累計での会社計画は開示していないものの、通期計画に対する進捗率は売上高で55.8%、営業利益で75.2%となり、EC関連サービスの好調を背景に計画を上回る進捗になったものと見られる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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