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GMOペパボ Research Memo(10):成長期待の高いEC関連サービス等への投資により成長スピードを加速する

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

3.今後の成長戦略
GMOペパボ<3633>は今後の成長戦略の基本方針として、「インターネット上で表現活動を行う人々を支援する会社として圧倒的No.1」を目指すことを打ち出している。同戦略に基づくサービス展開として、レンタルサーバー「ロリポップ!」を起点として、様々なインターネットサービスを展開し、企業規模を拡大してきた。2019年末時点で同社のサービスを利用する表現者の数は637万人に達している。

インターネット上の表現活動が自己表現の場であることに加えて、テクノロジーの進化によって収益を生み出す経済圏を形成しており、今後も各領域において利便性の高いサービスを提供・支援していくことで利用者数を拡大し、更なる成長を目指していく方針だ。ビジネスモデルとしては、ストック型ビジネスである「ロリポップ!」や「ムームードメイン」「カラーミーショップ」などで顧客を着実に獲得し、安定的かつ継続的な収益基盤を構築しながら、成長期待の高い「minne」や「SUZURI」といったEC関連サービスや「FREENANCE」などのフロー型ビジネスに積極投資していくことで成長を加速し、ポートフォリオ経営を確立していく戦略となっている。

「minne」や「SUZURI」はCtoC型のEC市場となり、今後も市場規模は年率2ケタ成長が期待される。いずれも業界トップを走っており、今後も圧倒的No.1の地位を固めることで収益成長が続くものと予想される。また、「FREENANCE」については現状やや足踏みしているものの、フリーランス人口が増加するなかで潜在需要は大きく、成長ポテンシャルの高い事業として注目される。

2020年12月期は新型コロナウイルス感染拡大を契機に、EC市場の普及が一気に加速し、同社にとって追い風となっているが、EC化率については欧米や中国などと比較するとまだ低く、潜在的な成長余地は依然大きい。このため、2021年12月期以降も業績は拡大基調が続くものと弊社では予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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