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ケネディクス Research Memo(6):2020年12月期は、下期での巻き返しにより高い業績水準を継続する見通し

注目トピックス 日本株
■業績見通し

2020年12月期の業績予想についてケネディクス<4321>は、期初予想を据え置き、営業総利益を前期比1.8%増の23,800百万円、営業利益を同0.4%増の16,000百万円、経常利益を同3.5%増の16,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同7.7%増の11,500百万円とすべての段階利益で増益を見込んでおり、安定収益を軸として高い業績水準を継続する見通しである。

営業総利益は、引き続きアセットマネジメントフィーを中心とする安定収益の伸びが増益に寄与する見通しである。コロナ禍の影響により、上期までの業績の進捗に遅れがあったものの、アセットマネジメント事業が堅調に推移していることに加え、不動産投資事業についても、不動産取引の本格再開に伴う物件売却やファンド組成により、上期での出遅れ分をカバーする想定となっている。

弊社でも、安定収益が順調に伸びていることや、不動産売却益獲得の遅れについても、単にタイミングの問題であり、保有物件の価格的な下げ圧力を受けていないことから、本格的な活動再開とともに挽回可能であると判断している。一方、マスターリース損益(ホテル及びサービスアパートメントの運用)の下振れについては、厳しい状況が続くものと想定されるが、同社業績全体への影響は限定的であり、不動産売却益の獲得等により補える範囲であるとみている。引き続き、コロナ禍に伴う市場環境の変化(特に、アセットクラスごとの需給動向など)には注意が必要であるが、銀行の融資姿勢や旺盛な投資家ニーズには変化は見られず、AUMの持続的な成長に向けて新規投資(パイプライン)をいかに積み上げていくのかに注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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