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翻訳センター---2Q減収なるも、企業のグローバル展開に伴う翻訳・通訳需要の獲得に注力

注目トピックス 日本株
翻訳センター<2483>は10日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比20.0%減の45.19億円、営業損失が0.10億円(前年同期は3.44億円の利益)、経常損失が0.08億円(同3.50億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.49億円(同2.21億円の利益)となった。

2021年3月期が最終年度となる第四次中期経営計画で掲げた重点施策を継続的に推進し、中核事業である翻訳事業の持続的成長を目指すとともに翻訳支援ツールや機械翻訳など最先端技術の積極的な活用を推し進め、企業のグローバル展開に伴う翻訳・通訳需要の獲得に努めた。

翻訳事業の売上高は前年同期比12.0%減の34.85億円となった。国内の経済活動は一部持ち直しの動きが見られるが、顧客企業における国際的な事業活動の停滞により、医薬分野を除き低調に推移した。特許分野では企業の知的財産関連部署、特許事務所からの受注が低調に推移し、売上高は同12.3%減の10.19億円となった。医薬分野では外資製薬会社からの安定した受注に加え、国内製薬会社との取引が順調に推移し、売上高は同2.0%増の13.41億円となった。工業・ローカライゼーション分野では、主要顧客である自動車関連企業や電機関連企業などからの受注が低調に推移し、売上高は同23.0%減の8.76億円となった。金融・法務分野では金融機関、企業の管理系部署からの受注が低迷し、売上高は同28.1%減の2.47億円となった。

派遣事業の売上高は前年同期比3.4%増の6.25億円となった。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により新規顧客の獲得は限定されたものの、既存顧客との取引が堅調に推移した。

通訳事業の売上高は前年同期比64.5%減の1.97億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大防止策の継続に伴う対面での会議通訳案件の受注減少により、減収となった。Web会議システムの普及が進む中、オンライン通訳の提供を行っており、今後はサービスの拡充を進めていくとしている。

コンベンション事業の売上高は前年同期比83.4%減の0.54億円となった。予定された「第6回国際女性会議WAW!」や「第2回国際インフルエンザシンポジウム」などの大型国際会議をはじめ、各種国内医学会や企業イベントなどの開催中止・延期により、減収となった。

語学教育事業の売上高は前年同期比60.9%減の0.35億円となった。新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」の講座開講を中止・延期したことから、減収となった。

その他の売上高は前年同期比6.9%増の1.20億円となった。外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行う外国出願支援サービスが順調に推移した。

2021年3月期通期については、売上高は前期比19.4%減の93.00億円、営業利益は同79.1%減の1.70億円、経常利益は81.7%減の1.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同90.1%減の0.30億円とする、8月11日公表の業績予想を据え置いている。




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