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クラボウ---2Q新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きく減収減益

注目トピックス 日本株
クラボウ<3106>は9日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比20.8%減の561.73億円、営業利益が同66.0%減の5.63億円、経常利益が同59.0%減の10.09億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同78.7%減の4.74億円となった。

繊維事業の売上高は前年同期比24.1%減の197.67億円、営業損失は11.70億円(前年同期は10.34億円の損失)となった。原糸分野及びカジュアル分野は、新型コロナウイルスの感染拡大による取引先の店舗休業や個人消費の低迷の影響を受けて、受注が減少し、減収となった。ユニフォーム分野は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた建設業及び製造業向けユニフォームの販売不振により、受注が減少し、減収となった。なお、抗菌・抗ウイルス機能素材の販売は好調だった。海外子会社は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、ブラジルやタイの受注が減少し、減収となった。

化成品事業の売上高は前年同期比19.4%減の224.67億円、営業利益は同58.0%減の1.46億円となった。自動車分野は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自動車メーカーの操業停止などの影響を受けて、国内外ともに受注が減少し、減収となった。なお、中国の子会社は受注が回復している。機能樹脂分野は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新たに開発した医療用ガウンの受注もあったが、各種イベントの自粛に伴い販売促進用のクリアファイル用フィルムなどが低調で、また、半導体製造装置向け樹脂加工品も低水準で推移し、減収となった。住宅建材分野は、2019年10月の消費税率引き上げや、新型コロナウイルスの感染拡大による新設住宅着工戸数の低迷の影響を受けて、減収となった。

環境メカトロニクス事業の売上高は前年同期比23.8%減の78.46億円、営業利益は同43.2%減の6.00億円となった。エレクトロニクス分野は、コンピュータ・カラーマッチング・システムは堅調に推移したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、国内外の全般的な営業活動が停滞し、減収となった。エンジニアリング分野は、排ガス処理関係の環境装置が低調で、また、プラント関係の大型案件も少なく、減収となった。バイオメディカル分野は、2020年3月より販売開始の新型コロナウイルス抗体検査試薬キットが好調に推移し、また、核酸自動分離装置も堅調で、増収となった。工作機械分野は、国内外ともに新型コロナウイルスの感染拡大に伴い設備投資が低調で、販売が減少し、減収となった。

食品・サービス事業の売上高は前年同期比12.4%減の39.70億円、営業利益は同84.3%減の0.53億円となった。食品分野は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅勤務の継続や外出の減少による内食需要の高まりから、成型スープやシリアル向けフリーズドライフルーツの販売が増加し、増収となった。ホテル分野は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、宴会及び宿泊のキャンセルが相次ぎ、また、2020年5月にホテル全館の臨時休業を行ったことや7月下旬より始まったGo Toトラベルキャンペーンの効果も限定的であり、減収となった。

不動産事業の売上高は前年同期比0.1%増の21.21億円と前年同期並みとなり、設備の更新等による修繕維持費の増加により、営業利益は同1.1%減の14.41億円となった。

2021年3月期通期については、売上高が前期比10.4%減の1,280.00億円、営業利益が同33.9%減の30.00億円、経常利益が同34.4%減の36.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同46.4%減の20.00億円とする、8月7日公表の業績予想を据え置いている。





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