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シンバイオ製薬---3Qはトレアキシン(R)の製品販売等により、2ケタ増収

注目トピックス 日本株
シンバイオ製薬<4582>は10日、2020年12月期第3四半期(20年1月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比16.2%増の23.32億円、営業損失が31.42億円(前年同期は35.36億円の損失)、経常損失が32.20億円(同36.41億円の損失)、四半期純損失が26.94億円(同36.40億円の損失)となった。

国内事業について、自社販売体制の構築は2021年1月より自社によるトレアキシン(R)販売体制へ移行、2021年度の事業の収益化と持続的な収益の拡大を図ることで、今後の事業展開を盤石なものとする。当第3四半期においては、自社による販売に向けてエーザイ<4523>との間で営業の承継作業を開始した。同社は、計画通り医薬情報担当者51名を全国に配置するとともに、「ヘマトロジー・エキスパート」6名を各地域に設置し、地域のニーズに合致したきめ細かい提案を企画し、より高い生産性をもつ営業組織体制を確立した。また、全国流通体制を確立すべく、スズケン<9987>グループと共創未来グループの2社を総代理店として取引を行うとしている。全国物流体制の構築は、エス・ディ・コラボとの取引を開始し、東日本と西日本の2拠点に物流センターを配置する。これによって、自社による販売体制の構築は完了し、来期の事業黒字化に向けて着実に進展している。

海外事業は、トレアキシン(R)が韓国、台湾、シンガポールにおいても販売されており、製品売上は計画通りに推移した。

新規開発候補品の導入については、抗ウイルス薬ブリンシドフォビルのグローバル開発計画の推進に当面は注力するものの、従来からの取り組みである常時複数のライセンス案件の検討と新薬開発候補品のライセンス権利取得に向けた探索評価の継続的な実施を通じて、収益性と成長性を兼ね備えたバイオ製薬企業として長期的な事業価値の創造を目指す。

当第3四半期累計期間の売上高は、トレアキシン(R)の製品販売等により、売上高全体で増収となった。一方、販売費及び一般管理費は、トレアキシン(R)の注射剤及びリゴセルチブの注射剤の臨床試験費用が発生したこと等により、研究開発費として前年同期比11.5%減の17.44億円を、自社販売体制の構築のための事前投資を含め、その他の販売費及び一般管理費として同5.6%減の20.08億円を計上し、合計で同8.4%減の37.53億円となり、営業損失の損失額は減少した。

2020年12月期通期については、売上高が前期比7.2%増の30.43億円、営業損失が45.92億円、経常損失が46.56億円、当期純損失が37.96億円とする、9月17日に修正した業績予想を据え置いている。




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