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GセブンHD Research Memo(5):「業務スーパー」「お肉のてらばやし」は大幅増収増益(2)

注目トピックス 日本株
■G-7ホールディングス<7508>の業績動向

(3) 精肉事業
G-7ミートテラバヤシで展開する精肉事業の売上高は前年同期比63.7%増の9,330百万円、経常利益は同88.2%増の520百万円と大幅増収増益となった。「業務スーパー」と同様、コロナ禍に伴う内食需要の拡大が追い風となったほか、「お肉のてらばやし」の新規出店数も「業務スーパー」との同時出店を行うことにより15店舗(近畿7、九州4、関東3、中部1)と子会社化以降では最多の出店を行うなど積極展開を進めたことが高成長につながった。2021年3月期第2四半期期間における店舗数は前年同期末比で22店舗増の127店舗となっている。

なお、2020年4月よりアンデス食品をグループ化したことも増収要因となっているが、アンデス食品だけで見た収益状況に関しては、主要販売先である外食業界やホテル業界向けがコロナ禍の影響で大きく落ち込んだため厳しい状況だったと見られる(アンデス食品の売上高は2019年9月期で5,058百万円)。

(4) その他事業
その他事業の売上高は前年同期比153.1%増の12,859百万円、経常利益は同170.4%増の277百万円となった。99イチバの子会社化により、売上高で70億円以上の増収、経常利益で1億円強の増益要因になったと見られるほか、「めぐみの郷」も新規出店効果により収益増に貢献した。また、G7ジャパンフードサービスのうち、飲食店事業は厳しかったものの、食品事業についてはこだわり食品等の販売先が増加したことにより増収増益となった。

99イチバの「miniピアゴ」は「業務スーパー」と同様、内食需要の拡大を追い風に売上高が好調に推移したことで、今まで1%前後だった経常利益率が2%台に上昇し、通期の経常利益計画を超過するほどの好調ぶりだった。2021年3月期第2四半期累計期間における新規出店・退店は各1店舗となり、店舗数は73店舗となっている。

「めぐみの郷」については「業務スーパー」との併設店舗を首都圏や中部圏で増やし、2021年3月期第2四半期累計期間の新規出店は14店舗(首都圏9、愛知4、兵庫1)と過去最多となり、店舗数は前年同期末比で21店舗増の45店舗へ拡大した。

飲食事業やスイーツ事業については、店舗数に動きはなかったものの、2021年3月期末までに「いきなり!ステーキ」2店舗等を除いて撤退する方針を固めた。業績への影響は軽微だったが、市場の回復が見込み難く、経営リソースを成長事業に振り向けることとした。そのほか、リユース事業では「メガリサイクル王国」1店舗を閉店し、「良品買館」「キングラム」各1店舗となっている。また、「ダイソー」1店舗についても閉店するなど事業の整理を進めた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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