テクマト Research Memo(7):新会計基準の適用により流動資産の前渡金、動負債の前受金が大きく膨らむ
[20/12/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
テクマトリックス<3762>の2021年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,202百万円増加の32,826百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では売上債権が27,018百万円増加し、さらに新収益認識基準の適用に伴い前渡金が4,418百万円、前払保守料が660百万円増加した。固定資産では主に投資有価証券が161百万円増加した。
負債合計は前期末比3,047百万円増加の17,666百万円となった。有利子負債が150百万円減少したほか、買掛金が790百万円減少した一方で、新収益認識基準の適用により前受金が3,805百万円増加したほか、前受保守料も1,018百万円増加した。これらは将来の売上に計上するものとなるので、増加していることは前向きに評価される。純資産は前期末比155百万円増加の15,160百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益1,108百万円を計上した一方で、配当金357百万円を支出したこと、また、新収益認識基準の適用により利益剰余金の当期首残高が前期末から716百万円減少した形でスタートしたことが要因となっている。
経営指標を見ると、自己資本がほぼ横ばい水準であったのに対して負債が増加したため、自己資本比率が前期末の46.1%から41.9%へ低下したが、新収益認識基準の適用による影響によるもので、従来基準であればほぼ横ばい水準だったと考えられる。有利子負債比率は10.5%と低く、手元キャッシュも130億円以上と潤沢なことから、財務内容は健全な状態にあると判断される。同社はM&Aや資本提携なども成長戦略の一つとして掲げており、業務上でシナジーが期待できる企業や、同社がカバーしていない顧客基盤を持つ企業などで候補案件があれば前向きに検討していく意向となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
3. 財務状況と経営指標
テクマトリックス<3762>の2021年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,202百万円増加の32,826百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では売上債権が27,018百万円増加し、さらに新収益認識基準の適用に伴い前渡金が4,418百万円、前払保守料が660百万円増加した。固定資産では主に投資有価証券が161百万円増加した。
負債合計は前期末比3,047百万円増加の17,666百万円となった。有利子負債が150百万円減少したほか、買掛金が790百万円減少した一方で、新収益認識基準の適用により前受金が3,805百万円増加したほか、前受保守料も1,018百万円増加した。これらは将来の売上に計上するものとなるので、増加していることは前向きに評価される。純資産は前期末比155百万円増加の15,160百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益1,108百万円を計上した一方で、配当金357百万円を支出したこと、また、新収益認識基準の適用により利益剰余金の当期首残高が前期末から716百万円減少した形でスタートしたことが要因となっている。
経営指標を見ると、自己資本がほぼ横ばい水準であったのに対して負債が増加したため、自己資本比率が前期末の46.1%から41.9%へ低下したが、新収益認識基準の適用による影響によるもので、従来基準であればほぼ横ばい水準だったと考えられる。有利子負債比率は10.5%と低く、手元キャッシュも130億円以上と潤沢なことから、財務内容は健全な状態にあると判断される。同社はM&Aや資本提携なども成長戦略の一つとして掲げており、業務上でシナジーが期待できる企業や、同社がカバーしていない顧客基盤を持つ企業などで候補案件があれば前向きに検討していく意向となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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